よく似た缶チューハイ『本搾り』と『こくしぼり』は一体どちらが美味しいのか? 飲み比べてジャッジしてみた!

 第1ラウンド・グレープフルーツ対決

『本搾り』 グレープフルーツ(アルコール6%/果汁28%)

VS

『こくしぼり』 グレープフルーツ(アルコール5%/果汁28%)

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グラスに注ぐと本搾りの方が泡立ち良く、勢いがある。こくしぼりはさらりとすぐに炭酸が消える。果汁の混濁ぶりは本搾りが濃く、若干黄味がかった色味。
香りはむせ返る果実感が強いのが本搾りで、すっきりとしたグレープフルーツの爽やかさが強調されているのがこくしぼり。

一口飲めば、果実感は圧倒的に本搾りが強い。まさに居酒屋の目の前で果肉を絞られた生チューハイの感じである。一方のこくしぼりはカクテルベースに使うグレープフルーツという感覚で、果皮の苦味までも爽快に仕上げている。
コンセプトはほとんど同じながら、ジュースに近い果実感を味わうなら本搾り、アルコール飲料としてカクテルに近い味わいがこくしぼり、こんなにキャラクターが違うとは思わなかった! 改めて飲み比べると全く異色の性格を持っている。

恐らく若者に受け入れられるのは、生々しい果実の甘みまで感じさせる本搾りではないだろうか。かたやギムレットのようなカクテルテイストを思わせる、グレープフルーツの上品なエッセンスを抽出したかのようなこくしぼりはオトナ層に受け入れられるはずだと感じた。ただアルコール感の強いこくしぼりの方がアルコール度数自体は低いのは、意外な印象だった。

 

さて、いったいチューハイの理想像とは何なのかと、一発目の対局でいきなり考えさせられてしまった。つまり果実感がメインなのか、酒感がメインなのかということである。記者はオトナなので酒としての完成度を考えて、バーでサーブされてもおかしくないこくしぼりのスマートさを推す。チューハイで気取ってどうする!? という声が聞こえなくもないが、アルコール飲料としての完成度という観点から、果実が勝ちすぎるのもどうかと思うからである。

 

続いて、オレンジ対決に移ろう。