よく似た缶チューハイ『本搾り』と『こくしぼり』は一体どちらが美味しいのか? 飲み比べてジャッジしてみた!

 

第2ラウンド・オレンジ対決

『本搾り』 オレンジ(アルコール5%/果汁45%)

VS

『こくしぼり』 オレンジ(アルコール4%/果汁37%)

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次なる対戦はオレンジ。泡立ちに違いは感じられなかった。どちらもトプトプと、まるでオレンジジュースのようなとろみがある注ぎ心地。色味はやはり本搾りの方が混濁ぶりが強く黄色味が強い。こくしぼりはオレンジ色そのもの。

香りと味には、大きな違いを感じた。果実感が押し寄せてくるようにすごい香りだが同時に雑味も感じる本搾りに対して、香料を使っているせいか際立ったオレンジ風味がさわやかなこくしぼりという対照的な結果。

本搾りは炭酸がジュワジュワと口内に入り込んできて、果実酒の趣きが強い。果汁45%は伊達じゃないなと思う。一方こくしぼりは控えめな炭酸で、これまたスマートにまとめたなという感触。果実味は低いが、オレンジのフレイバーは強い。このバランスはまさに各メーカーのテイスターの目指すところの違いなのだろう。

 

トータルの印象としては、どちらもオレンジの果実感を強く感じられた。現地のもぎたての果実を味わうか、洗練されたリゾートで選別された果実を味わうかの違いだと思う。

この軍配ははっきり言って難しかった。野性の血が騒ぐ本搾りとインテリジェンスを感じさせるこくしぼり。どちらも甘みはきっちり出してきているので女性向けであることは確かだが、うまさの基準に悩まされる。

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記者の心情としては果実の持つ野蛮で野性味を掻き立てる味わいにインパクトがある本搾りに、オレンジ勝負の軍配を上げたい。記者は男性であるから、野性に憧れる気持ちもあるのだ。

 

さて、ラストはレモン(&ライム)対決である。