「ギリシャ・ヨーグルト」は、どれが一番美味しいのか? 一挙に食べ比べてみた!
■AEON トップバリュ セレクト ギリシャヨーグルト 脂肪ゼロ プレーン
(110g・希望小売価格 税抜138円・2015年3月24日発売)
栄養成分:1個(110g)当たり エネルギー67kcal
たんぱく質11.9g 脂質0g 糖質4.8g 食物繊維0.2g ナトリウム43mg カルシウム129mg
原材料:乳製品
群馬県の工場で作られたという、日本初のPBギリシャ・ヨーグルト。製造者は有名ヨーグルトブランドのダノン。唯一平型のカップで、開けると軽く酸味のあるヨーグルト臭がする。カップの縁には乳固形分のつぶつぶした塊、カッテージチーズのようなものが付着し、本体をスプーンですくって早速逆さにしてみたが、きちんと「落ちない」。
食べてみると本当に濃厚。生クリームを凝縮させてチーズのように水分を抜いたかのような食感は確かに通常のヨーグルトとは大きく違う。半固形で、不思議に口中の水分を奪われるような感覚さえする。確かにこれならカッテージチーズのように料理にも使いたくなるし、もちもちと上あごに張り付く感覚は何とも不思議。ただこれなら乳臭さは極めて低いので、ヨーグルトが苦手な人でも食べられるのではないだろうか。
森永 濃密ギリシャヨーグルト パルテノ プレーン
(110g・希望小売価格 税抜141円・発売中※発売は北海道、九州エリアを除く)
栄養成分:1個(110g)当たり エネルギー110kcal
たんぱく質10.9g 脂質5.3g 糖質4.6g ナトリウム36mg カルシウム110mg
原材料:乳製品
多くのギリシャ・ヨーグルトは2倍濃縮だが、これは3倍濃縮を謳っているのが特徴。2011年の登場後、一度のリニューアルを経て現在に至る。ギリシャの大手乳業会社デルタフーズのライセンシーで製造されているもの。
香りは「AEON トップバリュ セレクト ギリシャヨーグルト 脂肪ゼロ プレーン」に比べるとグンと通常のヨーグルトに近い香り。CMの通りにやはりスプーンをひっくり返しても落ちない。タテ型のカップとなる。
フタを開けると乳固形分がカップの周りに付着しているのは同じだが、こちらの「パルテノ」は通常のヨーグルトのように乳清の水分がうっすらと表面を覆っている。
3倍濃縮よりも、水分量の多さにインパクトを感じる。ヨーグルト好きにはこちらの方が親しみがあるだろう。圧倒的になめらかで圧倒的に上品な味わいはさすがの完成度。風味はヨーグルトのままなのだが、密度を高めたような味わいはソフトクリームのようにマイルド。これは極上だ!
明治 ブルガリア濃くておいしいヨーグルト プレーン 高濃度ギリシャスタイル
(85g・希望小売価格 税抜159円・発売中)
栄養成分:1個(85g)当たり エネルギー119kcal
たんぱく質5.6g 糖質5.2g 脂質8.4g ナトリウム72mg カルシウム175mg
原材料:乳製品、乳たんぱく質、食塩
こちらは正式な商品名に「ギリシャ・ヨーグルト」とは入っておらず、サブタイトル的に表記されているのみ。
お馴染み本場ブルガリアの乳酸菌を使用して、タテ型のカップに収まったそれは、他の2つと明らかにフタを開けた時点で違う。
というのも他の製品で付着していた乳固形分がカップの縁に付いていないのである。うっすらと乳清の水分をまとっているのは「森永濃密ギリシャヨーグルト パルテノ プレーン」と同じだが量が少ない。見た目は普通のヨーグルトだが、スプーンを入れてみると硬めの豆腐のような感触。
味わってみると酸味が強く、ブルガリア・ヨーグルトの味わいがそのまま出ていて、それでいて水分が少ないというのははっきり言って微妙。製法で濃縮するのではなく、乳たんぱく質を追加しているこの製品は、やはり名前の通りギリシャ・ヨーグルトの亜流として捉えるべきものなのかも。