新世代ウーロン茶を3種比較!『日本の烏龍茶 つむぎ』『にっぽん烏龍』『黄金烏龍茶』一番美味しいのは!?

 

日本コカ・コーラ 『日本の烏龍茶 つむぎ』

(500ml・希望小売価格 税抜140円・2015年3月16日発売)

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映画監督/脚本家の三谷幸喜がCM出演し、今最も露出度が高いのがこの『日本の烏龍茶 つむぎ』だろう。国内有数のお茶どころで育まれた国産茶葉を100%使用した上に、すべての工程をも日本国内で実施している絶大な安心感が特徴。

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近年あまり良くない印象を持たれがちな中国産のイメージを払拭するための徹底した”和”イメージのこの製品は、実際に飲んでみると味わいもどことなく和風。低温焙煎のせいか、茶葉の味がもろに感じられる。全体としてはまろやかでほんのりした甘みまで感じられる緑茶風。見事に上品な味わいを実現している。言われなければウーロン茶と気付かない人もいるかもしれないが、控えめながら本格的なウーロン茶の香りがあり、わかる人にはきちんとわかる。

 

ポッカサッポロ 『にっぽん烏龍』

(500ml・希望小売価格 税抜124円・2015年3月9日発売)

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この製品もまた日本の茶畑産ということを前面に打ち出した和風ウーロン茶。産地まで公開しており、静岡県産やぶきた茶と屋久島産のブレンド茶葉を使用、これまた国内工場で加工したそう。

その製造工程は複雑で、濃さを実現するために茶葉を粉砕したり、強めに焙煎したり、香りを出すために一番茶と二番茶は焙煎せずに発酵のみという手法を取っている。

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結果としては確かに強力な香り。ただこれは過去にウーロン茶が嫌われていた原因の一つであるクセのある香りなので好みはわかれるだろう。本格的な中国茶を求めるなら吉と出るが、クセのない健康茶を求めるライトユーザーには凶と出るかもしれない。但しウーロン茶ならではの苦味と、キレも感じるところはいい。

 

伊藤園 『特保 黄金烏龍茶』

(500ml・希望小売価格 税抜150円・2015年4月13日発売)

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清涼飲料水系の製品だとたまに暴走してしまうこともある伊藤園。記者は自販機で何度か痛い目にあったことがある。そういう意味で伊藤園のジュース系はいまひとつ信用できないのだが(もちろん美味しいものもある)、お茶に関しては絶大な信頼を寄せている。

今回はガレート型カテキンを根拠に脂肪吸収抑制のトクホをゲットした一品で、比較する3本のうちこれだけが国産茶葉を使用していない、本来中国茶であるウーロン茶の面目躍起な製品。香りも甘やかなキンモクセイの香りがプラスされたうっとりするもので、味もまたキリリとした苦味と絶妙な渋みがありつつの良質なお茶味。これは美味しい。

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希少茶葉であるキンモクセイの香りがして黄金色の水色が特徴の黄金桂を4割、ウーロン茶界の王様品種・鉄観音を6割という豪華な顔合わせで実現したのはまさに本物の中国茶の美味しさ。味、香りともに一つ頭を抜ける素晴らしさである。