『クリスタルファイヤー』工事不要で室内に本物の炎を燃やせる簡易デザイン暖炉を実際に使ってみた!
工事も不要なら置き場所も自在、気になるすすも発生しないという、以前メーカー速報でもお知らせした室内用デザイナー暖炉『クリスタルファイヤー』の実物を借りることができたので、実際に試してみた。
家の中に本物の炎があるだけで人間の心は抜群に癒される
家の中で炎を燃やす=火事と考えてしまいがちな近年の日本人。もちろん欧米では暖炉という風習が根強く残っているが、それを日本の住宅事情で再現しようとすると、それこそ別荘でもなければ敷居が尋常でないくらい高い。
そこでこの有限会社ドリームチーム(神奈川県横浜市)が運営のスマートライフ研究所による『クリスタルファイヤー』(S0041・希望小売価格 税抜14,800円・2015年11月18日発売)。1万円台で自宅リビングに小さな暖炉を作れるとしたら、それはもう夢のよう。でもこれは現実。
実際の商品が届いてみると結構大きめな箱。持つとそれほど重くないが。また開封してみると思ったよりはコンパクトな本体が現れる。なるほど、ガラス部分があるので、かなり厳重にパッケージして破損を防いでいるようだ。
中から出てきたのは円筒形のステンレス本体と燃料を入れてセットするカップ状の容器。付属の燃料も缶入りである。右側にある棒状の板と円板は火を消すための道具。ネジで組み立てて使う。リング状の円板は火の勢いが強すぎる時にセットするんだとか。そして炎を中で燃やすためのガラスの円筒だ。
燃料は普通の食用缶詰的にワンタッチオープン。中を見ると半固形物質が入っているのだが、これといって無臭。本体真ん中にそれをセットして火力調整リングも設置、
さらにガラス円筒もセットしたくなるが、あくまで火をつけてからでないと上から着火しようとすることになり危険だとのことなので、まずガラス円筒をセットしない状態で着火。もちろん一切工事だの業者だのは関係がない。
着火にはマッチ、もしくはチャッカマンが安全だと思う。火がついた瞬間は大して大きな炎ではなくて拍子抜け。チロチロしている炎を燃やしているところにガラスの円筒をかぶせる。これで完成。最初のうちは可愛らしいサイズの炎がチロチロと。しかし10分も経たないうちに激しさを増して、ガラス円筒ギリギリまで炎の勢いが増していく。
思ったのと少し違うなと感じたのはその炎のチラチラ加減。結構短いスパンで点滅するように燃えるのだ。どちらかというと小洒落たCGのような趣き。それでも部屋の中に本当に燃えている炎があるというのは何とも素敵である。
そして住宅事情的に気になるのは、炎が燃えるときに発生するすす。天井や壁が真っ黒になってしまうのでは、これまた大問題。ところがこの『クリスタルファイヤー』の燃料は、主成分がジエチルグリコールでできている有害な煙や臭いを発しない特許取得の次世代燃料。
不用意に倒してしまってもこぼれない非常に安全度の高い代物。何しろ消防庁の「非危険物」に認定された安全燃料なのである。ただデザイナーズ暖炉と言われると素直に「その通り!」と太鼓判を押せないのは、その小ぶりな大きさ。正確には小洒落たレストランのディナータイムでテーブルの上に乗せられるキャンドルライトをドカンと大きくしたものと考える方が適切だ。
それでは実際の家庭の片隅で使うとどんな感じになるか、次ページで検証しよう。