『カシオプレミアム電卓 S100』3万円近い高級電卓はいったい誰が買うのか?

噂のPC並み極上キータッチの実力はいかに!?

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さて、気になるのはキータッチの心地よさだろう。押して戻るときの圧力方向がブレない「V字ギアリンク構造」を採用しており、これがキー自体の高さを抑えてある。これによって、スタイリッシュな薄型のデザインが実現できたのだろう。実際にキー操作してみると、隣り合うキーとキーの間が適度に開いており、誤って別のキーを押してしまうということがなかった。感覚としては、ノートPCのキーボードのようなイメージを持った。

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電卓機能としては「税計算」「マルチ演算」「四則演算」など、基本的な機能は当然ながら搭載されている。数字が表示される液晶もバックライトはないものの、少し青みがかったブラックの文字が見やすく、しかも両面ARコートのディスプレイウィンドウとFSTN液晶を採用しており、光源が映り込むことによる反射を抑えているので、非常に見やすくストレスを感じることがなかった。

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まとめ:持つ喜びを実感できる高級志向の人にならオススメ

このように、『カシオプレミアム電卓 S100』は「所有欲を刺激する電卓」としての価値は非常に高い。ただ、電卓にこの価格を支払うことに抵抗があるといった人も少なくないだろうし、そういう人にはS100の価値は理解し難いかもしれない。ちなみに購入者に多いのは銀行マンなのだとか。記者が考えるに、そうした電卓ヘヴィユーザーの他には、この『カシオプレミアム電卓 S100』は高級感を演出する必要がある「高額所得者を相手にする税理士事務所」や「輸入車など高級車を扱うカーディーラー」などのオフィスに、さりげなく置かれていると顧客への印象がアップするのではないかと思った。

 

オススメ度:(ピンときたら、どうぞ)
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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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