『iQOS(アイコス)』実際に使用してみてわかった喫煙者と非喫煙者が幸せに共存するための妥協点!

iQOSの味は実際問題どうなのか?

世界が誇る著名タバコブランド「マールボロ」を擁するフィリップモリスジャパンが20年の歳月をかけて開発した加熱式たばこ『iQOS(アイコス)』。その味わいにも期待してしまうところ。

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専用ヒートスティックの構造は特殊。一見短めの紙巻きたばこという見た目だが、中身はちょっと違う。通常のタバコは細かく刻まれている葉が詰め込まれているが、この短いヒートスティックは葉を粉砕してペースト状にして乾燥させたもの。

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普通のタバコ葉はそんなに嫌な香りではないが、この加工の段階で何事かが起こっているらしく、ヒートスティックが非常に異臭。普段から「マールボロ」を吸っている人なら愕然とするくらい異質だ。それでは紙巻タバコと現在発売されている4種の専用ヒートスティックを比較してみよう。

 

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●紙巻きタバコ「マールボロ」と「ヒートスティック マールボロ レギュラー」

古き良き時代のタバコ葉の良い香りのする赤マルこと「マールボロ」が、「ヒートスティック マールボロ レギュラー」になると、消毒薬漬けにされてしまったような不思議な香りになってしまう。タバコの重さを感じさせるタール値で言えば半減、6〜8mg程度の感覚か。

●紙巻きタバコ「マールボロ」と「ヒートスティック マールボロ バランスドレギュラー」

感想は同様だが、さらにタール値は低く感じて3〜4mg程度か。ライト的な立ち位置のようだ。ただiQOS特有の金属的な香りは控えめなので、レギュラーよりは移行しやすいだろう。

 

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●紙巻きタバコ「マールボロ メンソール」と「ヒートスティック マールボロ メンソール」

程よいメンソール感がありつつ、しっかりタバコの味もする紙巻きタバコ「マールボロ メンソール」。男のメンソールという印象だが、これがiQOSバージョンの「ヒートスティック マールボロ メンソール」になると、びっくりして咳き込むくらいの強烈なメンソール感になる。ただその分iQOS特有の香りは気になりにくい(ただ周囲の人間からするとしっかり感じる)。

●紙巻きタバコ「マールボロ メンソール」と「ヒートスティック マールボロ ミント」

こちらの方が「ヒートスティック マールボロ メンソール」よりもスースー感は抑えめ。iQOS臭を程よく中和する感じなので、一番クセを感じにくいので、メンソールに抵抗のない入門者にはオススメ。

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多分iQOSを使用し始めて3日くらいは、その特異な匂いが鼻について気になって仕方ないと思う。iQOSは匂いがないという風説もあるが、それは言い過ぎだろう。記者はその臭さがかなり辛かった。ただ4日目くらいからは慣れてきて、ごく普通に美味しく感じるようになる。慣れというものは恐ろしいもので、そうなると通常のタバコが煙くて吸いづらくなるのだ。切り替えの分水嶺は一週間。そこまで耐えれば、面倒な作法も茶道や華道のように体になじみ、香りもまた気にならなくなる。

 

それでは喫煙者がiQOSに切り替えるためのメリット・デメリットについて考えてみよう。