『燃えよ唐辛子』油で揚げた唐辛子に唐辛子パウダーまぶし。素材を活かした激辛というナチュラル志向の新機軸!

“激辛好きよ、集え!”と言わんばかりのネーミング。『燃えよ唐辛子』アサヒグループ食品から発売された。いわゆる「素材菓子」というジャンルの新商品と聞いて、辛い物は苦手だがナチュラル志向の記者はさっそくビール片手に食べてみることにした。

オニオンリングのような風味と見た目の激辛スナックだが、ナメてはいけない!

♪チャ~チャチャ! ホワタァ!!!というブルース・リーの声が聞こえてきそうな商品名の『燃えよ唐辛子』(13g・希望小売価格 税込138円・2017年3月1日発売)。おそらくは(間違いなく)、往年の「燃えよドラゴン」にインスパイアされたネーミング。これは激辛マニアへの挑戦状のような素材菓子だ。

唐辛子を輪切りにして、何の加工もせずに衣をつけて油で揚げただけという素材菓子の典型のような商品。しかも、ご丁寧に仕上げにも唐辛子パウダーをまぶすという徹底ぶり。つまり「唐辛子 on 唐辛子」という情け容赦のないスナックなのだ!

カロリーは13g(1袋)あたり81kcal。スナック菓子としては低カロリーの部類。素材菓子というのが、数値で現れていると言っていいだろう。

 

では、おそるおそる口へと運ぶ……。

見た感じは唐辛子そのもの。カリカリに揚げられていて、これはスナック菓子というよりは鷹の爪じゃないのかという。食べてみると、これはサクッと軽めの食感。そんなに辛くないじゃん、これなら余裕…………

 

辛っ!!!!!!!!!!!!!

 

いや、これは辛い。舌がヒリヒリするレベル。

辛さにのたうち回っている状況でもレポートせねばという使命感で味を表現すると、オニオンリングっぽい感じ。含まれるパーム油とビーフエキスパウダーが香るのか、何となく親しみのある風味だ(ここまで辛くなければ)。

もちろん、人によって辛さへの耐性が異なるので、これでも物足りない辛さだと思う人もいるかもしれない。アバウトな目安だが、市販のカレールウで「中辛」が辛く感じる人(記者も)では、激辛だという印象を受けるだろう。

 

まとめ:主力のビール販売をサポートする“おつまみ”として戦力

不思議なもので、辛くて汗が出るほどなのに、カラッと揚がって少し濃いめの味付けのために後を引く旨さがある。そして、ビールが進む。アサヒビールのグループ企業だけあって、ビールのお供に最適な“おつまみ”を援護射撃として発売してきたなあという感想を持った。「我こそは激辛マニアだ」という向きには、ぜひ試してみてもらいたい一品だ。

 

オススメ度:(面白い)
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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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