きっちり酔える! ストロング系缶チューハイ4種を定番レモン味で徹底比較!

人気のニューフェイス変わり味も追加検証!

基本的なレモン味の缶入りチューハイの比較を終えたところで、それぞれのシリーズで人気を集めているニューフェイス系も紹介していこう。

 

■アサヒビール『キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ』


(350ml・実勢価格 税込132円・2017年5月16日発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ブラッドオレンジ果汁・ウオッカ・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK・スクラロース)

イタリアンな持ち味で苦味と酸味と目に嬉しいオレンジ感が魅力のブラッドオレンジを缶チューハイに仕立て上げた『キリン 氷結ストロング ブラッドオレンジ』。ただグラスの注ぐと透明なのが実に意外。オレンジ感満点の味わいなのに透明だと混乱する。なので缶のまま、オレンジ色のイラストを眺めながら飲むのがおすすめだ。

 

 

■サントリー『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ〈まるごとアセロラ〉』


(350ml・希望小売価格 税抜141円・2017年5月16日発売※期間限定)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:アセロラ、ウオツカ、酸味料、香料、ビタミンC、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、野菜色素、炭酸ガス含有

その点この『サントリーチューハイ -196℃ ストロングゼロ〈まるごとアセロラ〉』は、ほんのりとした薄いピンク色に仕上げているのが気が利いている。そうだ、アセロラはこんな香りだった、と再認識する良い香り。チェリーにも似たその香りだちは、本来のアセロラの容赦ない酸っぱさを押さえ込んで、飲みやすく仕上げている。永遠に嗅いでいたくなる良い香りで、絶妙な酸味と甘みがアルコール感を低めているけどしっかり酔っ払うので要注意。

 

 

■キリンビール『キリンチューハイ ビターズ 初摘みレモン<期間限定>』


(350ml・実勢価格 税込150円・2017年5月23日発売※期間限定)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ウオッカ・リキュール(レモンピール・ハーブ・スパイス)・レモン果汁・酸味料・香料・甘味料(アセスルファムK)

 

 

イタリアを中心に“プリモフィオーレ”という呼び名で愛されている初摘みレモンを使用ということだが、通常のレモンと初摘みレモンの区別がつくのかとほんのり不安を抱きながら飲んでみる。

なるほど、これはレモンの中でもフレッシュでアロマ感もキープしつつ、ピールの香りがたまらなく素敵。甘さもグンと控えめでキリッと引き締まったレモン味で、これは美味しい。炭酸の強さとともにピールの苦味が程よく控えめになり、絶妙のバランスをとる。お見事。

 

 

■アサヒビール『アサヒもぎたて期間限定手摘み青梅』


(350ml・希望小売価格 税抜141円・2017年4月4日発売)
アルコール分:9%/糖類ゼロ プリン体ゼロ
原材料:ウオッカ、うめ果汁、ブドウ種子エキス、酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)

 

 

ひとつひとつ丁寧に手摘みした青梅を24時間以内に搾汁した果汁を使用し、まろやかな口当たりと程よい青梅の甘酸っぱい味わいの缶チューハイとのこと。

正直青梅と言われても…、という感じだが梅の良い香りはきちんとする。ほのかな優しい梅の香りがウオッカの苦味を中和して、まろやかな味わいに結びつける。これは文句なしに美味しい。

 

 

レモンが定番とはいうけれど、記者的にはやはりチューハイは梅が一番好きだ。というのも単純に酸っぱさに弱いということがあるのだけれど。酸味が抑えられて、アルコール感は梅の甘みと相まって、上質な梅酒のテイストに。これなら永遠に飲める気がしてしまうが、しっかり酔っ払う。

 

 

改めて飲み比べてみると、チューハイの可能性とは無限なのだなと感じた。ただそれはウオッカベースのカクテルとしての可能性。本来なら焼酎のクセとのハーモニーを試すことがメインになるかと思いきや、世の中はいつの間にかクセのないウオッカを活用して、果実味を増やすという戦略に傾いているということがよくわかった。焼酎自体にこだわりがなければ、それもまた良いことなのだろう。気軽な缶入りアルコールとして、こだわりなく味わってみてもらいたい。

記者

アバター画像

清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

この記者の記事一覧

photo by 尹 哲郎

トラックバック