セガ『ボーダーブレイク』大人気アーケードゲームがPS4版に! 基本無料で遊べるぞ!

2009年にアーケードゲームとして登場し、現在も根強い人気があるハイスピードロボットチームバトル『ボーダーブレイク』が、今年ついに家庭用ゲーム機・PlayStation 4(PS4)で発売される。1月11日に行われた新プロジェクト発表会にはメディア関係者だけでなく一般のファンも多数詰めかけ、どのような発表があるのかと大きな注目が集まっていた。そんな記者発表会の模様をレポートする。

そのとき会場が大きくどよめいた!

写真左から、記者発表会に登壇した公式コスプレイヤーのこよみさん、プロデューサーの青木盛治さん、でんぱ組.incの古川未鈴さん、セガ・インタラクティブ代表取締役社長CEOの杉野行雄さん、公式コスプレイヤーのKANAMEさん

セガ・インタラクティブ(東京都大田区)の『ボーダーブレイク』は、第1弾が2009年に登場。その後、シリーズ累計50万人以上のプレイヤーがいると言われるゲームセンター向けのアーケードゲームだ。その特徴は「ハイスピードロボットバトル」「豊富なロボ&武器のカスタマイズ」「戦略性の高いマップ」で、最大10人vs.10人によるネットワーク対戦型のゲーム。プレイヤーは「ブラスト・ランナー」と呼ばれるロボットを操り、「プラント」を奪いながら敵のベース内に設置された「コア」を破壊することがゲームの目的となっている。

オープニングムービーの1シーン

1月11日に東京・秋葉原のUDX THEATERで行われた記者発表会には、多くのメディア関係者に加え、事前に抽選で選ばれた「ボーダーブレイク」ファンも多数詰めかけて、異様な熱気に包まれた。

 

開会とともにプロモーションムービーが流され、最後に「PS4」の文字が表示された瞬間、詰めかけたファンから「えっ? マジで!?」「うおおっ!」と大きなどよめきが上がった。それだけ、この「ボーダーブレイク」PS4版は待望されていたということなのだろう。

発表会冒頭、セガ・インタラクティブの代表取締役社長CEO・杉野行雄さんは「『ボーダーブレイク』は大きなマーケット。大会やイベント、二次展開などを行ってきました。そして、満を持してPS4版へ参入することを決めました」と挨拶。「なぜPS4なのか。それは、弊社の“マルチデバイス・ワンサービス”戦略の一環によるものです。多人数同時プレイが特徴の『ボーダーブレイク』にとって、PS4というハードが家庭用ゲーム機としてはもっとも親和性が高かったということ」と説明した。

さらに驚きの発表も杉野さんの口から飛び出した。

 

「PS4版『ボーダーブレイク』は、フリーtoプレイ(基本無料)です。アーケードゲームとしての認知度は高いものの、全国のゲーマーにはまだ認知が少ない。だからフリーtoプレイというスタイルを選びました。触ってもらえれば面白さを理解していただけるはずだからです」とのことだった。

 

基本無料でプレイ可能で2月にはオープンβテストも開催!

「ボーダーブレイク」シリーズのプロデューサー・青木盛治さん

でんぱ組.incの古川未鈴さんは「ボーダーブレイク」の大ファンだとか

続いて壇上には、セガ・インタラクティブの「ボーダーブレイク」シリーズプロデューサー・青木盛治さんと、“アイドルゲーマー”としても知られるでんぱ組.incの古川未鈴さんが登場。青木さんは「PS4参入のために、現在鋭意開発中です。2018年の暑くなるころにはリリースできると思います(笑)。最大10人vs.10人のハイスピードロボットバトルでカスタマイズが自由、しかも多種多様なマップが大きな特徴となっています。もちろん、PS4版用のマップもあります」とアピール。

 

古川さんは「実は、ソニーさんで先行体験プレイをさせてもらったんですが、PS4のコントローラー『DUALSHOCK 4』だけでなく、マウスでも直感的に遊べるのが快適でした」と感想を述べた。

主題歌を担当した作曲家・澤野弘之さん

さらに会場をどよめかせたのが、オープニングテーマの作曲を数多くの大ヒットアニメ作品の劇伴を手掛けた澤野弘之さんを起用したとの発表だ。「進撃の巨人」「アルドノア・ゼロ」「鋼鉄城のカバネリ」など、話題のアニメのテーマを作曲した澤野さんによるプロジェクト「SawanoHiroyuki[nJk]」が担当した壮大な楽曲「Amazing Trees」(アルバム「2V-ALK」収録)にも注目だ。

左からハティ、マーナガル、ミコト

PS4版には、新たに「ストーリーモード」という一人用のモードが実装される。個性あふれるキャラクターが多数登場し、主人公ハティ(CV:上田麗奈)、チームを支えるオペレーター・ミコト(CV:高橋李依)、敵の最強エース・マーナガル(CV:武内駿輔)などがストーリーを彩る。

オープンβテストはPS Plusに加入していなくてもプレイ可能

また、夏ごろのリリースに先立ち、2018年2月にはオープンβテストが開催されるという。参加には人数制限を設けず、しかもPS Plus(月額514円のPS4プレミアムサービス)に加入していなくても参加できる。このほか、プラモデルや専用デザイン自転車などの発売も計画されているという。

「ボーダーブレイク」公式コスプレイヤーのこよみさん(ハティ役・左)とKANAMEさん(マーナガル役・右)も登場

さらに会場には「ボーダーブレイク」PS4版リリースを盛り上げるための公式コスプレイヤーとして、こよみさんとKANAMEさんが登場。完成度の高いコスプレに、記念写真を撮るファンの姿も多く見られた。

 

発表会の最後に青木さんから「待ちに待ったPS4版の発表ができて嬉しい。『ボーダーブレイク』シリーズは開発チームとユーザーとの“共創”。オープンβテストの意見を参考に開発を進めていきます。自宅で腰を据えて、長く遊べるような工夫をしていきますので、期待していてください」と締めくくった。なお、今後の情報はPS4版公式サイトおよび公式ツイッター(@SEGABB)をチェックしよう!

 

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記者

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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photo by 尹 哲郎

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