いまAmazonで売れている高額な『家電』ランキング・ベスト10を発表!
ショッピングサイト・アマゾン(Amazon.co.jp)で一番人気のカテゴリーといえば『家電』。その販売数ランキングをおためし新商品ナビが独自に調査! 先月売れた1万円以上の家電・ベスト10をお届けしよう。アドウェイズ社が提供するECデータ推計サービス「Nint(ニント)」のデータを元に、いま、本当に人気の家電を紹介する。
第10位 : 象印 ふとん乾燥機 RF-AB20-CA
平均価格11,541円(税別)。
ふとん乾燥機が10位。共働き世帯の増加や花粉症対策を理由に、冬場だけでなく季節を問わず売れる家電になっているという。Amazonだけで、1ヵ月約3,400台が売れている。
象印マホービン株式会社は、業界初のマット&ホース不要な乾燥機を2012年に発売、大ベストセラーとなった。この『RF-AB20』は2015年8月に発売された後継機で、寝る前にふとんをぬくぬくにしてくれる「低温あたため」コースなどが追加された。
2017年には最新モデル『RF-AC20』が発売されたが、基本的な機能は初代から三代目まですべて共通。靴を乾かす機能など、子育て世帯で重宝するはず。
第9位 : Panasonic エレック NE−EH229−W
パナソニックの単機能レンジが9位。機能は“あたため”だけで、ほかには何も付いていないシンプルなモデル。後継機が2017年11月に発売されて型落ちになったことで、さらに値ごろ感が出ている。
パナソニックはハイエンドで10万円越えの「ビストロ」シリーズを持つが、ランクインしたのは低価格の「エレック」シリーズの中でももっとも安価なこの機種だった。
第8位 : SHARP オーブンレンジ RE−SS10B−R
平均価格26,738円(税別)。
レンジの次には、シャープ株式会社の単機能オーブンがランクイン。冬はグラタンやドリアがおいしい季節。買い替えの際にこの安価な機種が選ばれている模様。
2014年発売の旧機種で、とても値ごろ。「ヘルシオ」ブランドではないが過熱水蒸気での調理機能は備わっており、パンやピザを一度にたくさん焼ける2段棚も装備。
第7位 : TOSHIBA クリーンウォッシュ SCS−T160
平均価格15,196円(税別)。
東芝ライフスタイル株式会社の温水洗浄便座である。今回の取材に用いたデータをみるとこれが約4,000台売れているのだが、設置するには工事が必要な商品である。おそらく家庭で購入されているというより、業者が輸出などを目的にまとめ買いしているのでは?
第6位 : Panasonic ナノケア EH−NA98−RP
平均価格13,857円(税別)。
パナソニックから2品目のランクイン。これまた「型落ち」モデルである。後継機が2017年9月に発売されており、それより1,000円ほど安い価格で購入できる状態。最新機種はノズル形状の工夫で+15%の速乾を実現したそうだが、ナノイー発生量や風量には旧機種と変化無く、割安感で選んだ消費者が多かったか。
各社から高級ドライヤーが続々発売されているが、パナソニックの人気は根強い。
第5位 : DeLonghi HJ0812
平均価格18,295円(税別)。
デザインと機能性で支持を集める、デロンギのオイルヒーターが4位。エアコンやストーブと比べ部屋を暖める力には劣るが、空気を汚さず、やけどの心配もない。気に入って2台3台と買う人も少なくないとか。
エコでオシャレというのは、時代の空気に合っているように思う。この『HJ0812』は、デロンギのオイルヒーターの中で一番サイズの小さい入門機種。
第4位 : ZOJIRUSHI 極め炊き NP−VQ10−TA
平均価格13,800円(税別)。
象印製品が二つ目のランクイン。圧力で炊飯するハイエンドモデルは8万円前後だが、こちらは中級機種の「IH炊飯」ジャー。ちなみに低価格モデルは「マイコン炊飯」となっている。
これも2017年7月に「型落ち」となったお買い得な機種。
さて、いよいよベスト3の発表だ。
第3位 : シャープ プラズマクラスター搭載 加湿セラミックファンヒーター ホワイト HX-G120-W
平均価格15,790円(税別)。
すぐ温まるセラミックファンヒーターに加湿機能をプラスした、目の付け所が優れたアイテム。加湿器を別途購入しなくていいから便利。広くない部屋ならメインの暖房はこれでいい、といった選ばれ方をしているのでは。日立などからも似た商品が発売されているが、先駆者シャープが勝利。
そして2位と1位は驚きの結果に・・・。
まとめて発表しよう!
第2位 : シャープ 加湿空気清浄機 KC-F70-W ホワイト
第1位 : シャープ 加湿空気清浄機 KC-F50-W ホワイト
平均価格はそれぞれ20,550円、17,816円(税別)。
シャープの加湿空気清浄機がワンツーフィニッシュ! 1位と2位はサイズ(おすすめ畳数)違いの同機種でそれぞれ約7,000台、9,000台売れており、2機種合わせたAmazonでの1ヵ月の売上は3億円を越える計算。圧倒的な販売数である。
シャープのライバル機を販売する代表的メーカーはダイキン、パナソニックだが、彼らの空気清浄機はひとつもランクインしていない。シャープ製品が、強く支持されているのだ。
まとめ ~ シャープの先駆的商品が消費者のハートにちゃんと響いている!
それにしても型落ちモデルが目立った。機能がたいして変わらないなら安い方で・・・という消費者の志向だろう。
また多機能家電は敬遠されているように見える。単一機能のシンプル製品が多数ランクインしており、ふとん乾燥機やオイルヒーターのような、一見地味な製品も手堅く売れている。
これがランクインしたことに驚いた読者も多いのでは?
そんな中でシャープは「最新モデル」で1位から3位を独占したのだから脱帽である。それまでなかった製品をつくるチャレンジングスピリットが、消費者に評価されていると言えるだろう!
なお今回のランキングはAmazon.co.jpにおける「家電」カテゴリの中から、売価1万円以上のアイテムの「販売指数(個)」推計データを抽出してランキングにした。」
推計データ提供:Nint(ニント)
※この分析に用いたデータについて:この記事は株式会社アドウェイズ(以下アドウェイズ)・ADWAYS TECHNOLOGY LIMITED(以下アドウェイズテクノロジー)が提供するECデータ推計サービス 「Nint(ニント)」に基づき作成されています。記事中の数値はすべて「Nint(ニント)」 が独自のビッグデータ技術を用いて算出した推計値となり、紙面の特性上詳細なデータは省略しております。より詳細なデータをご希望の方やデータについてご意見のある方は、こちらからお問い合わせ下さい。なお、記事制作に用いられたデータに係る知的財産権等はアドウェイズ・アドウェイズテクノロジーが保有しております。また転載・引用されたことにより、利用者または第三者に損害その他のトラブルが生じた場合、アドウェイズ・アドウェイズテクノロジーは一切その責任を負いません。