獣臭くなくて食べやすいが周囲はにんにく臭いマー油とんこつ『サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨』!
九州地方を中心に愛される白濁した豚骨スープ。旨味が凝縮していて美味しいのだけれど、どうしてもあの獣臭が耐えられないという人も多いのでは? その点臭い控えめの熊本ラーメンなら大丈夫。特徴のマー油を振りかければさらににんにくの味わいが豊かに彩る。そんな『サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨』を食べてみよう。
にんにくをごま油で炒めた熊本ラーメンの特徴の一つ”マー油”の使用でスタミナ感MAX!
サンヨー食品の『サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨』(123gうち麺70g・希望小売価格 税抜205円・2018年3月発売)は、九州・熊本に昭和30年に誕生した熊本ラーメンの老舗「桂花」の名前を冠した本格豚骨ラーメン。各地にチェーン展開する大手なので、見たことがある人も多いだろう。
では九州ラーメンとして有名な博多ラーメンや久留米ラーメンと何が違うのか。一番わかりやすいのは臭い。通常獣臭さが強烈なのが豚骨ラーメンのイメージだが、熊本ラーメンはそんなに臭くないのが特徴。
何で臭くないかというと、スープを継ぎ足し継ぎ足し使わず、1日ごとに捨ててしまうからだそう。さらに豚骨以外に鶏ガラのダシも合わせていることも多く、九州地方以外の人にも大変食べやすくなっている。
そして今回も投入されている”マー油”という調味料を使用するのも、大きな特徴だ。マー油とはにんにくを揚げて焦がした黒い油。これが何とも香ばしく、にんにくの風味に野趣を与えてくれるので、病みつきになる人も多い。チャーハンや唐揚げの隠し味に使う人も多い調味料だ。
ではそんなマー油を入れて食べる『サッポロ一番 名店の味 桂花 熊本マー油豚骨』を食べてみよう。
手に持つとズシッと重く感じるが、フタをめくってかやくと後入れスープ、後入れ特性調味油を取り出すとスッと軽くなるので、いかに濃厚なスープかわかる。麺は中太縮れタイプのノンフライ麺を使用。かやくはチャーシュー、キクラゲ、メンマ、ねぎ、にんにく。
沸騰したお湯を勢いよく注ぎ、フタをして5分待つ。
フタをめくると滑らかな麺が沈み込んでいるので、それを何も入れない段階でしっかりほぐす。袋にも警告が書いてあるが、ほぐす前にスープなどを投入すると麺がほぐれず、塊のまま食べることになるので、この作法は徹底したい。
コシのしっかりした麺を力強くほぐし、そこへ後入れスープを投入。確かに臭くない。豚骨感はドロドロではなく、トロトロ程度の粘度。そして問題の後入れ特性調味油=マー油の投入だ。黒い油をたらりと垂らすと、香ばしいにんにくの香りが食欲をそそる。
もちろんにんにく臭いことは臭いが、すりおろしニンニクとは違って、焦がしているので香ばしさの方が先にくる。周囲への影響も少ない…、はずはないか。お腹が空いているのでもう非常に美味しそうにしか感じない。
スープを一口すすると、焦がしニンニクならではの罪作りな美味しさ。そこに臭いを抑えた豚骨マイルドスープの旨味が加わって、強力に美味しい。
張りと弾力に満ち溢れた麺をぐいと引き寄せて食べると、これまた噛みごたえ満点の麺で、これもうまい。監修カップ麺は世の中に無数にあるが、これはかなり上位の仕上がりだ。キクラゲとメンマのコリコリ感も食べる楽しさを引き立ててくれる。
麺量は70gなので、あっという間に食べきってしまった。非常に美味しいけれど、少し物足りないくらい。臭くない豚骨ラーメンを探していて、焦がしニンニクが大好きという人ならきっと気にいるはずだ。
入手は全国のコンビニエンスストア、スーパーなどで可能。
photo by 尹 哲郎