シャンプー作りは化学ではなく農業!? “ファーミングシャンプー”を標榜する『ダイアンボヌール』の秘密に迫る!
近年ブームを呼んでいる”ボタニカル”は原料に植物由来成分を使うことだが、『ダイアンボヌール(Diane Bonheur)』シリーズはその先へ一歩さらに進む。ボタニカルを生み出す農地及び生産者にリスペクトを持ち、シャンプー作りはケミカルなものではなく、農業と。その意味合いを探るとともに、使用感も含めてレポートしたい。
希少品種ローズの“幻の香り”、コールドプレスで抽出したオイル、98%ボタニカル洗浄成分により完成したクラフト製品としての手間暇かけたヘアケア製品
植物由来を表すボタニカル、さらに職人気質の仕上げを表すクラフト。どちらもジンなどの酒類からコスメまで幅広く注目されている成分であり、手法。それらを突き詰めると、植物の栽培段階から関わることになるというのが、株式会社ネイチャーラボ(東京都渋谷区)の言い分。
確かに自然に近づけば近づくほど、ボタニカル製品は農作物に近くなる。そしてそのオイル抽出などの工程も、こだわりを加速させれば職人によるクラフト製品だ。うるうるの水分保持に特化したヘアケア「モイストダイアン」シリーズの高級ラインとして誕生したのが、そうした”ファーミングシャンプー”を名乗る『ダイアンボヌール(Diane Bonheur)』シリーズ。
そのこだわりは3つ、あるという。
原料から栽培、収穫、抽出、調合まで、職人による手作りのフレグランス
香水の聖地フランス・グラース産の香料を使用しているのだが、原料から栽培、収穫、抽出、調合まで、職人が手作りしている徹底ぶり。グラースローズの香りは、5月にしか収穫されない「ローズ・ド・メイ」品種を使用、300個の花からわずか1gしか採れないというから、本当に“幻の香り”だ。
農場や生産方法までトレースできる食品レベルの信用度を持つオイル
農場や品種、生産方法まで追跡特定できるピュアなオイル。こうした手法はオーガニック食品ではよく取られるが、ヘアケア製品で、というのは珍しい。作りかたも時間と手間のかかるコールドプレスで劣化の原因となる熱を使わず抽出している。
オイル品種もおなじみのものから珍しいものまで、世界中から。モロッコのアルガン油、スペインのオリーブ油、南アメリカ大陸のペキオイル、南米ペルーのバージンマラクジャオイルなど、世界各地から集合しているのがすごい。
98%以上天然成分でできているボタニカルな洗浄成分
天然にこだわった植物由来の洗浄成分。とはいえ洗浄力が落ちないように工夫したという。
こうして完成した『ダイアンボヌール(Diane Bonheur)』シリーズは3種類×香りの2ライン。今回はフェミニンなグラースローズの香りの『ダイアンボヌール(Diane Bonheur) ダメージリペア シャンプー/トリートメント/シグネチャーオイル』を、男性である記者が使用するのも何なので、妻に使用してもらった。以下は妻の感想をまとめたものである。
『ダイアンボヌール(Diane Bonheur) ダメージリペア シャンプー<グラースローズの香り>』
まずそのビジュアルに惹かれてしまう。淡い色味と繊細なフォルム。多少安定の悪いのも気にならないくらい、バスルームの格をあげてくれるタイプ。
髪と地肌をお湯で十分濡らした後、いざ使ってみる。液体の出どころが分かりにくいが、ギザギザがある方から出てくるので注意。出てくるのは透明な液体。とてつもなく良い香りが一気にバスルーム全体に放出される。上品で高貴なバラの芳しい香りは、女性なら誰しもうっとりするのではないか。思わず深呼吸してしまいたくなるし、吸い込めばリラックス・リフレッシュ効果を感じることができる。
のびの良いテクスチャーで、お湯を加えると、芳醇に泡立つ。そのたっぷりの泡で、地肌や髪をやさしくふんわり洗える。傷んだ髪にもやさしい滑らかさ。
それでいてすすぎは泡切れよく、サッパリした洗い上がりとなる。洗いながら高貴な香りに包まれるのは、贅沢の極致。
『ダイアンボヌール(Diane Bonheur) トリートメント<グラースローズの香り>』
これもまた香りがいい。逆側をプッシュしないように慎重に確認してから、手に取る。乳白色のとろみのあるタイプで逆さにしても落っこちない粘度。髪にたっぷり染み込ませるようにつけていく。
濃密なクリームタイプなのに、洗い上がりは意外にもさっぱり系。余分なヌルヌルはないのに潤っていて、指に絡まない。これはかなり理想的な洗い上がりだ。
『ダイアンボヌール(Diane Bonheur) シグネチャーオイル<グラースローズの香り>』
99.7%オーガニックオイルを使用したオイル。ヘアオイルとしてはもちろん、顔や全身にも使えるオールパーパスタイプ。髪は毛先中心に塗ったのだが、意外にベタベタしないのが助かる。もちろん香りは引き続き高貴。
ドライヤーで乾かした後も、しっとりした仕上がり。最後にもう一度付け足して完成。手に付いたオイルは洗う必要もなく、むしろハンドオイルとしてしみこませるのがちょうどいい。忙しい朝にも地味にうれしいし、朝からこの香りに包まれるのはテンションが上がる。
もともと記者も、記者の妻も「モイストダイアン」が気に入って使っていたが、妻いわく「戻れなくなりそう…」と困り顔。なぜそれが困るかというと、やはりその価格帯。確かにワンランク上のラインというだけある。さらにオイルまで含めるとなると…。
また記者も使ってみたが、男性が使用するには香りが華やかすぎる印象。良い香りだが、ちょっと女性感が強すぎると感じた。
他にも同時展開として、香りにオレンジフラワーを使用した「モイストリラックス シャンプー/トリートメント/シグネチャーオイル」もあり。入手は全国のドラッグストアなどで可能だ。
公式サイトはこちら
photo by 尹 哲郎