沖縄グルメの隠し球・もずく天の美味しさを、知っているか!? 『マルちゃん 沖縄そば もずく天入り』!
夏になるとセブンーイレブンで沖縄フェアが展開されて、その中にマルちゃんの「沖縄そば」が登場するのは、半ば季節の風物詩。去年にも登場していたが、パッケージを少々リニューアルして帰ってきたのが『マルちゃん 沖縄そば もずく天入り』だ。
雰囲気を味わうのには良いけれど、本当のもずく天の美味しさをこれだと思ったら大間違い
実は昨年も味わった『マルちゃん 沖縄そば もずく天入り』。マルちゃんのカップ沖縄そばに関しては、昨日今日に始まったものではないので標準化した美味しさに信頼感はある。ただ地味。きっとメーカーサイドも同じことを思ったのだろう、昨年からは東洋水産『マルちゃん 沖縄そば もずく天入り』(92gうち麺70g・実勢価格 税込205円・2018年7月17日セブンーイレブン限定発売)として登場している。
注目すべきはやはり「もずく天」。沖縄料理店ではゴーヤチャンプルー、ソーキそば、ミミガー、ニンジンシリシリなどインパクトたっぷりのカタカナ系ネーミングに埋もれてしまっている感があるのが「もずく天」。
「もずくを天ぷらにしたんでしょ? でもあんまり沖縄感がない。そもそもヌメヌメのもずくを天ぷらにするなんて、美味しくなさそう!」
とバッサリ斬って捨てられがち。いやいや食べてみるとこれ、とてつもなく美味しい代物。ヌメヌメを包み込むサクサクの衣、サクジュワーとでも言いたい食感が、かなり無限に食べられるくらい美味しいのだ。
なので『マルちゃん 沖縄そば もずく天入り』には期待してしまうのだが、去年はちょっとがっかりした。後入れサクサクにするために、事前によけておこうかなと思ったくらい。つまりお湯とともに蒸らされたミニもずく天がふにゃふにゃになってしまっていたのである。
これではサクサクヌメヌメジュワー的な美味しさがちっとも感じられないということで、次はよけておこうと誓ったのだ。なのに、完全に忘れて、もずく天の上からお湯を入れていた。嗚呼!
気を取り直して、味わってみたい。麺は赤いきつねタイプの平たく太めの油揚げ麺。鰹と昆布の和風だしというのはどういうことだろう。鰹と豚肉のハーモニーが沖縄そばの醍醐味だろうに。かやくはもずく天の他は、味付け豚肉、卵、ネギ、かまぼこ、紅生姜。紅生姜が入っているのはありがたい。俄然食べやすくなる。
湯入れ5分で、蓋をめくると残念なふにゃふにゃもずく天が目に入る。うーん、残念。でもスープを飲むと、爽やかなすっきりタイプの美味しさ。正確には豚感が足りない気もするが、きっちり美味しい旨味感。
麺はそもそもそば粉を使わず油を使って保存する沖縄そば特有の特徴が、油揚げ麺と酷似しているので、普通に美味しい。かまぼこと味付け豚肉も良い感じ。問題のもずく天は……、普通に磯の味と揚げ玉のような組み合わせとなる。美味しいかと問われれば、とても美味しい。本家のもずく天のことを忘れてしまえば。
なのであまりもずく天に思い入れがない人なら、十分楽しめると思う。入手はセブンーイレブンにて。
公式サイトはこちらphoto by 尹 哲郎