お帰りなさい、『マルちゃん 激めん ワンタンメン』。リニューアルを機に再び全国市場へ返り咲きしたカップワンタン麺の伝説

僕の顔、覚えてる?

 

カップ麺というのは毎週のように新製品が出て、定番品として生き残るのは非常に難しい。記者も大好きだった品々がいつの間にか店頭から消えてがっかりしたことは何度もある。この1978年登場の名品『マルちゃん 激めん ワンタンメン』もごく限られた地域でしか入手できないことになっていた。しかし今回のリニューアルを機に再び全国発売に返り咲いたのだ。

 

ワンタン扱いでは日本一の呼び声高いマルちゃんから生まれた70年代の若者のための味!

東洋水産(マルちゃん)の屋台骨を支えているのが「ワンタン」シリーズ。お弁当のお供として「ミニワンタン」は定番、「ホットワンタン」シリーズも麺なしにも関わらず、カップ麺の棚にいつも存在感たっぷりに君臨していてお馴染み。

当時としてはボリューム満点サイズ

そしていつの時代も日本人に愛され続けてきたのが、ワンタンメン。1978年に生まれるべくして生まれたのが東洋水産『マルちゃん 激めん ワンタンメン』(91gうち麺60g・希望小売価格 税抜180円・2018年10月1日リニューアル発売)。ちなみに「マルちゃん赤いきつねうどん」と同い歳。

なるとも最近見かけることが少なくなりました

もちろん今までも「ホットワンタン」派生のワンタンメン商品も出ては消えをしていたのだが、極め付けの美味しさを誇っていたのが『マルちゃん 激めん ワンタンメン』。ところがいつの間にか静岡県以東の限られた範囲でしか販売されていなかった。コンビニで見かけることはほとんどなく、たまに「ドン・キホーテ」で見つけられたくらい。

それがいよいよ誕生40周年リニューアルを機に、再び全国発売商品として返り咲いたのだからすごい。こうした復活劇というのはなかなか体験できるものではないし、それが自分がかつて愛した商品というのはもっと珍しい。まさに感動である。

では万感の思いを込めて食べてみよう。湯入れ時間は3分。蓋をめくって取り出した真空パックの生メンマと粉末スープを投入し、なるべくワンタンに熱湯がかかるように慎重に湯入れをするのがポイント。じゃないと一部だけ硬いワンタンが出来上がってしまう。

香りはまさに中華。ニンニク生姜をベースとした醤油スープという日本の中華料理店的な香りがたまらなくくすぐってくる。

3分後、蓋をめくると派手にぴらぴらしたワンタンがお目見え。そこに蓋の上で温めておいた生メンマを投入すると、さらに中華な香りが加速する。ぐるぐるっとかき混ぜて、それでは食べてみたい。

基本的な油揚げタイプの中華麺には香味野菜とポークの旨味が練り込んであるので、きちんと最初からしっかりとした旨味を感じさせてくれる。そこに醤油感の強いスープ、すっきりとしているのだけれど、油感もきっちり存在感を感じさせてくれる絶妙のハーモニー。

 

 

それらとともにワンタンを味わうのが第一の悦楽。それらと一緒にメンマを味わうのが第二の悦楽、まさに休むことなく口に入れ続けたくなる怒涛の美味しさだ。今となっては特段ドロドロと濃いタイプでもないのだけれど、ここにカップワンタンメンの美味しさは全て凝縮しているのだと思う。また販売地域限定になりませんように。

ちなみに変わり味の「マルちゃん 激めん ワンタンメン みそ」「マルちゃん 激めん ワンタンメン 豆乳担々麺」も同時発売だ。

 

入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。

 

公式サイトはこちら

記者

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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