最もモダンな極太シルエット『CROSS X』にはユニークな魅力いっぱい!「スター・ウォーズ」シリーズも新登場!

 

アメリカ最古の歴史を誇る筆記具ブランド『CROSS(以下、クロス)』。ややクラシカルで、流れるような細身のデザインが美しいボールペンという印象が強いブランドだが、決してそれだけではないということを、この『CROSS X(以下、クロス エックス)』は主張しているようである。おそらくクロスで最もモダンなシルエットとメカニズムをまとったこのペンは、その名「X」の文字が示すとおり、未来的で未知な魅力を秘めている。さっそく手にとって文字を書いて、まず驚かされた。

 

万年筆のようなジェルインクの書き味!

この『クロス エックス』にはジェルインク芯(ボール径0.7mm)の替芯(リフィル)が装填されているが、この書き味が驚きなのである。

水性インクの適度な粘性と、ローラーボールのスムーズなインクの流出が、まるで太字の万年筆で書いているような感覚を醸し出すのだ。

文字を書きながら、少し力を入れたり抜いたりすると、インクが途切れることなく追随し、まるで筆で書いているかのように、文字に微妙なニュアンスを加えることができる。

記者は、ジェルインク芯を使いたいがためだけでも、この『クロス エックス』が欲しくなってしまったのである。ちなみにジェルインクのリフィルは、黒・青とあり、1本900円(税別)となっている。

 

近未来的なデザインとメカニズム

さて、この『クロス エックス』、何よりも斬新な極太のデザインが目を引く。このペンで書いていたら、それだけで目立つことは間違いない。ペンというよりも、どこかカプセルのような、宇宙船のような人工物を思わせるフォルム。軸の太さは約15mmもあるにもかかわらず、ペンの長さは130mmと短い。しかし、太さゆえにとても安定したグリップを可能にしているのである。

ユニークなのはデザインだけではない。この『クロス エックス』は、スライド開閉式という、軸を左右に引っ張るとペン先が出てくるメカニズムを採用している。これは他には類を見ない方式で、片手でスライドしてペン先を出し、仕舞うときはカシャッと気持ちよくペン先が引っ込む。つまり、書くときは、スライドによりペンの長さが18mmほど長く伸びるのである。

しかもこうしたメカニカルな機構部分には、クロスのペン全品に「機構上永久保証」が付いている。ペンの機構部分が故障した際には、なんと永久に無償で交換・修理を保証しているのである。これはクロスの筆記具に対するこだわりと、技術的な自信の現れなのかもしれない。

クロスのトレードマーク「コニカルトップ」。

 

「スター・ウォーズ」シリーズも登場!

この『クロス エックス』は、すでに製造中止になっている『クロス エッジ』の新型バージョンで、基本的な部分は変わらないが、クロスお約束の円錐形のキャップ「コニカルトップ」がより明確になり、ペン軸がわずかに長く直線的なったことで、以前よりも洗練された未来的なイメージに生まれかわっている。

クロス エックスの「スター・ウォーズ」シリーズ。左から、ダース・ベイダー、ミレニアム・ファルコン、そしてストームトルーパー。

©&™ Lucasfilm Ltd.

そして、その先進的なイメージにぴったりの『スター・ウォーズ』のシリーズ3種類が、今年秋に新登場した。ダース・ベイダーやストームトルーパーといった人気キャラクターや宇宙船ミレニアム・ファルコン号をイメージしたフィニッシュは、この『クロス エックス』の持つ世界観と共通するものがある。

さて、『クロス エックス』の通常仕様であるスリムブリスター仕様は、チャコールブラック、グラファイトグレー、レッド、コバルトブルーの4色で、それぞれ税別5000円。

©&™ Lucasfilm Ltd.

「スター・ウォーズ」シリーズは、数量限定で、3種類どれも税別8000円となっている。

すでに創業170年を超える一流筆記具ブランドである『クロス』だが、その職人気質のメカニズムや滑らかに書くことへのこだわりは、この新しい『クロス エックス』の中にも脈々と受け継がれている。筆記具好きの記者のコレクションに、またクロスが1本加わることになりそうである。

 

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記者

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渡辺 穣

複数の雑誌のデスク・編集長等を経てフリーライター/エディター。主にビジネス/経済系の著書・記事多数。一橋大学法学部卒。八ヶ岳山麓に移住して20年以上。趣味は、スキー、ゴルフ、ピアノ、焚き火、ドライブ。山と海と酒とモーツァルトを愛する。札幌生まれ。

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