これができればカカオマスター!?『明治ザ・チョコレート 3つのカカオ香味セット』を嗅ぎ分けろ!
普段何気なく口にするチョコレート。現在ではカカオの割合や硬さなどが異なる商品が発売されており様々な楽しみ方ができる。そんな中、明治はさらにその先の楽しみ方を提案する。『明治ザ・チョコレート 3つのカカオ香味セット』は、カカオ毎による香味の違いを楽しむ大人のためのチョコレートだ。
カカオの香りは大きく3つ。こんなにも違うとは驚きだ。
カカオ豆はコーヒー豆と同じように、産地や焙煎の方法によって味の印象を大きく分ける嗜好品。
そのベースとなる香りは3タイプに分けられており、ナッツのような香ばしさが特徴の「ナッティ系」、フルーツのような酸味と爽やかさが特徴の「フルーティ系」、花のような芳醇な香りが特徴の「フローラル系」がある。
今回発売されるのは先ほど挙げた3つのカカオの違いを楽しめる明治の『明治ザ・チョコレート 3つのカカオ香味セット』(5g×3枚・希望小売価格 税抜125円・2018年10月30日発売)だ。
ラインナップはお馴染みの「コンフォートビター」(ナッティ系)、「エレガントビター」(フルーティ系)と今年9月に新発売となった「ブロッサムビター」(フローラル系)を加えた3種。いずれもカカオ分70%と高く、よりカカオの香味を感じやすくなっている。
使用されているカカオ豆に注目しながら上から順に食べてみよう。
コンフォートビター(ナッティ系)
ベネズエラ産カカオ豆を中心に使用したチョコレート。ベネズエラではクリオロ種と呼ばれるカカオが有名で、世界のカカオ生産量のわずか数%しかない珍しい品種だ。
特徴はローストをしたようなナッツの深い旨みのある香ばしさ。フレーバー・ビーンズと呼ばれる1種でその香りに魅了される人も多い。チョコレートにするとカカオをしっかりと感じる味わいとなる。「コンフォートビター」は高温深煎りローストを行うことで、カカオ感とナッツのような旨みをさらに引き出したもの。
封を開けて香りを嗅ぐと、期待通りのローストナッツの香ばしさ。少し酸味もあり、深い香りの中にスッと通り抜ける様な透明感もある。
70%カカオのビターチョコのためか苦味が全面に出た味だ。しかしながら、その中にほんのりと甘味が含まれており、苦いはずなのに美味しいと感じさせてくれる。鼻に抜ける香りは深く香ばしい。しつこさがないので何枚でも食べたくなる。1枚しかないのだけれど。
エレガントビター(フルーティ系)
ブラジルトメアスー産カカオとドミニカ共和国産カカオを中心に使用したチョコレート。
ブラジルトメアスー産は、爽やかな香りが特徴のカカオ豆。アグロフォレストリー農法と呼ばれる同じ土地で複数の樹木や農作物を同時に育てる手法によって作られており、カカオはその中の1つ。そのため生産量は非常に少なく、明治のチョコレート商品でも1%ほどしか使用されていないようだ。
世界10~20位ほどの生産量を誇るドミニカ共和国産カカオはフレーバー・ビーンズの1種。香りはかなり濃く、酸味のあるフルーティな香りが楽しめる。そのため鼻を近づけるとすぐに果実香の香りが鼻孔を刺激する。まさにフルーティ系と呼ばれる爽やかさだ。フローラル系の花香も入っているため甘味のある香りが見え隠れする。
カカオ感やビター感はそれほどなく、酸味が主張する味。普段食べる甘いチョコレートや苦いチョコレートとも違う味わいなので人によっては驚くかもしれない。酸味のあるコーヒーや紅茶とよく合いそうだ。
ブロッサムビター(フローラル系)
エクアドル産カカオとペルー産カカオをブレンドしたフローラルな香りが楽しめるチョコレート。エクアドル産カカオは香りの弱いフォラステロ種が主流だが、派生種にフレーバー・ビーンズとして知られているナシオナル種(アリバ種)がある。この種はジャスミンのような香りが特徴で、「ブロッサムビター」の特徴と合致しているからこちらが使われていると思われる。
もう1つのペルー産カカオは「ブリリアントミルク」にも使われている豆。出荷される前に良質な豆のみを選別することで、紅茶のような華やかでフローラルな香りを引き出している。
フルーティ系とどう違うのかと嗅いでみると、確かにこちらの方が酸味のない凛とした優しい香りになっている。それでいて私はこんな香りです! と主張するようなはっきりとした色を感じる。
ほどよい苦味と甘味があり、まろやかさが楽しめるバランスのいい味。先の2つよりも香りの余韻を楽しむことができるので1つ1つを大切に食べたくなる。カカオの花の匂いを嗅いだことはないが、きっとこんな香りなんだろうと思わせてくれる気品さすら感じさせる。
「明治ザ・チョコレート」は世界へ進出。その味をスーパーで購入できるなんて良い時代だ。
食べ比べるとここまで違うのかと驚かされる3種。記者は「ブロッサムビター」のフローラル系が好みだった。次からチョコレートを買う時はカカオ豆の産地にも注目すれば、自分好みの味に出会える確率も高そうだ。
同社は11月中旬に日本企業初となる格式高いチョコレートイベント「アンぺリアル・ショコラ」に出展し、フランスの世界文化遺産「フォンテーヌブロー城」で「明治ザ・チョコレート」を販売する。まさに世界が注目するスペシャリティチョコレートだ。
全国のスーパー、コンビニで発売中。
公式サイトはこちら
photo by 尹 哲郎