『淡麗グリーンラベル』さらに旨い を追求した糖質70%オフ発泡酒が3年ぶりのフルリニューアルしたので飲み比べ!

 

ビールは飲みたいけど、糖質やプリン体が気になるという人は多い。そんな悩みを解決するのが「糖質オフ」タイプのビール系飲料。キリンビール『淡麗グリーンラベル』は糖質70%オフの発泡酒として、すでに定番化しているが、2019年2月下旬に約3年ぶりのフルリニューアルされた。従来品といったい何が違うのだろうか。現行の「淡麗グリーンラベル」と飲み比べてチェックしてみた!

 

ほどよい苦味と爽やかさ、旨味がバランスいい!

日本人の平均寿命が延伸して「人生100年時代」などと言われている昨今、健康意識の高まりを感じることも多いだろう。ビール系飲料に限らず、あらゆる食品が「糖質オフ」や「0カロリー」といった健康志向へと舵を切っている。

リニューアルされるキリンビール『淡麗グリーンラベル』(350ml缶)

そんな糖質オフ食品市場に、いち早く目をつけて2002年に発売されたのがキリンビール株式会社(東京都中野区)の発泡酒『淡麗グリーンラベル』(350ml/500ml缶・実勢価格 税抜165円/228円・2019年2月下旬リニューアル)。同社初の機能性発泡酒として発売され、“糖質70%オフ”とビールに近い味わいのバランスが高く評価され、定番商品としてラインナップされている。

 

その「淡麗グリーンラベル」が、このほど約3年ぶりにフルリニューアルされて発売となる。先月、リニューアル発売されたキリンビールの新ジャンル「のどごし STRONG」の後に続くような格好だ。

あわせて読みたい:『キリン のどごし STRONG』発売から1年。よりビールに近い美味さと力強さを実現してリニューアル!

キリン「淡麗グリーンラベル」といえば、外国人タレントが「イインダヨー、グリーンダヨー!」と叫ぶテレビCMが記憶に新しいが、これは2006~2009年に放送されていたもので、すでに今年で10年以上が経過しているのだ。「もう、そんなに経つのか」と記者は驚きを隠せなかった。ちなみに、その外国人タレントたちは「ザ・ウリフターズ」といい、お笑いグループのザ・ドリフターズのそっくりさんだった。CM内では志村けんの持ちネタ「アイ~ン」をやっていたことを覚えている人は少なくないだろう。

 

そんな淡麗グリーンラベルのテレビCMは、現在ではすっかりおしゃれにリニューアルされていた。月夜に「淡麗グリーンラベル」片手に野田洋次郎(RADWIMPS)の弾き語りを聴く桐谷美玲とか、なんて贅沢な空間だろうか。

リニューアル発売となる「淡麗グリーンラベル」の新パッケージ(左)。右は現行のパッケージ

そんな「淡麗グリーンラベル」だが、今回のリニューアルは3年ぶりで、しかもフルリニューアルだという。どこが変わったのかというと、キリン独自の「ホップアロマ製法」によって、美味しさがさらにアップされ、“おいしい糖質オフ”を強化したそうだ。なお、このホップアロマ製法とは、ホップを発酵中に漬け込むという製法のこと。冷却した麦汁にホップを添加するため、香気成分の揮発が少なく、ほどよい苦味とホップの香りが両立しているという。

 

それでは、実際にリニューアルされた「淡麗グリーンラベル」を現行品と飲み比べてみよう!

 

 

飲み比べてわかった、より美味しくなったという触れ込みは本物だった!

「糖質70%オフ」のフォントを大きくして、機能性をさらにアピールしている

フルリニューアルされる「淡麗グリーンラベル」の新パッケージは、糖質70%オフの文字フォントを大きくし、より機能性をわかりやすく強調している。中央部のリボンにラインを入れ、品質感の視認性を高めている。なお、リニューアル時の缶や板紙は特別デザインを採用し、トライアル購入の促進を図るという。

さすが70%糖質オフ発泡酒。カロリーもオフっている

「淡麗グリーンラベル」のエネルギーは100mlあたり28Kcal。ちなみに同社のビール「一番搾り」は41Kcal、同シリーズの「淡麗極上〈生〉」が45Kcalということを考えると、かなり控えめになっている。

グラスに注ぐとビールと区別がつかない

透明のグラスに注ぐと、黄金色の液体がシュワシュワと泡立って、まさにビールそのもの。この見た目で発泡酒だと見抜くのは非常に難しいだろう。口に含むと、現行商品よりもビールに近い印象を受けた。適度な苦味と、後味のすっきり感。言われなければ、70%も糖質カットされた発泡酒だということはわからない。このあたり、現行品では少し軽いというか、薄い印象だったので大幅に製法が見直されたことを感じる。

もちろん、同社のビール「一番搾り」などに比べればライトさを感じてしまうが、リニューアルされたことを知らない人が何気なく飲んだら「あれっ? 美味しくなった?」と感じるに違いない。記者は、それぐらい従来の「淡麗グリーンラベル」とは異なる印象を受けた。

 

板挟み状態の発泡酒も美味しくなるリニューアルで巻き返し!

ビール系飲料のジャンルは、本格ビールと新ジャンルの二極分化が進んでおり、発泡酒はニアビール界では、間に挟まれて苦戦しているイメージ。だが、この「淡麗グリーラベル」のように機能性を持つ発泡酒は、今後もユーザーに支持され続けるに違いない。そのためには、こうした「美味しくなるリニューアル」は大歓迎だろう。

 

なお、リニューアルは全国で2019年2月下旬から順次行われていっている。糖質70%オフの文字が大きい「淡麗グリーンラベル」を見つけたら、一度飲んでみることをおすすめする。

 

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タック二階堂

40代男性。東京都出身。本業である取材ライターの傍ら“ボカロP”としても活動。著書に『「ボカロP」になる本』(工学社)がある。

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photo by 尹 哲郎

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