水に強く、にじみにくい万年筆用顔料インク『STORiA(ストーリア)』がカラフルでかわいい!
最近の手書きブームにより、万年筆で手書きする人が増えている。自分らしさを表現するのに色とりどりのカラーインクも欠かせない! 万年筆のインクと言えば、染料インクが多いのだが、今回紹介する『STORiA(ストーリア)』は顔料インクであることが何と言ってもポイント。さっそくお試ししてみた。
セーラー万年筆株式会社(東京都墨田区)の『STORiA(ストーリア)』(税別1,000円・20ml・全8色)は、もともと2015年4月に30mlボトルで発売された顔料インクで、2016年12月には、より手軽に使えるようにと20mlボトルが登場。インク名の「ストーリア」は、イタリア語で「歴史」「物語」という意味。
顔料インクと染料インクの違いとは?
万年筆用インクは染料インクが多い。染料インクは、藍やあかねなど草木の汁液のように着色剤が溶けきっている状態のインク。目詰まりしにくく色鮮やかな反面、水ににじみやすかった。一方の顔料インクは、岩絵の具や墨汁などのように、着色剤の粒子が溶けずに分散し浮遊している状態のインク。水に強く、にじみにくいのが特長だ。
セーラー万年筆が独自開発!万年筆用顔料インク
『STORiA(ストーリア)』は、セーラー万年筆の独自開発による超微粒子顔料インク。耐水・対光性に優れ、裏抜けしにくいだけでなく、目詰まりしにくく染料インクと変わらない快適な書き心地を実現している。
カラーは、パープル(マジック)、ブルー(ナイト)、グリーン(バルーン)、イエローグリーン(クラウン)、ライトブラウン(ライオン)、レッド(ファイヤー)、ピンク(ダンサー)の全部で8色。
それぞれのカラーには「幼いころに見た色あざやかで色褪 せない思い出」の象徴として“サーカス”をモチーフにしたビジュアルと色名を冠している。
コンバータを使い、万年筆にセットしてみよう。今回は、使用頻度の多いブルー(ナイト)を使ってみた。
見た目からもとても鮮やかな発色をしており、そのままの発色をするのも顔料インクの特長。
インクが目詰まりすることなく、なんの抵抗もなくいつものようにスルスルと滑らかな書き心地。
紙の表面にインクが定着するので、書いた文字が裏抜けしない。手帳などにも使いやすいインクだ。
また水に強いので、例えば手紙やはがきなど、これからの梅雨の時期に大切なお便りをしたためたいときにも天候に左右されない。
水滴が紙についた後、拭き取ってみてもこの通り。にじまずに綺麗な発色を保っている。
文字を書くだけでなく、水彩絵の具や水性ペンなどと合わせてイラストを描く時に主線を引いたりするのにもおすすめ。全8色がセットになったボックス(税別8,000円)も発売されている。
どんなカラーインクか悩んだ時には、水に強くあざやかな発色の顔料インクを選んでみよう。濃くはっきりとした色や筆跡をぜひ楽しんでみて。
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photo by 蘭よう子