風呂上がりの汗問題解決! 暑くならない温冷混合風が夏に最強な『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』
夏が暑いのは当たり前。でも風呂上がり、温まった体でドライヤーで熱風を使うと汗だくになるのはどうにも不快だ。冷房をかけて熱風を使うというのも逆エコなムード満点であるし。そこで汗をかかずに頭皮と髪に優しいという『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』。実際にためしてみたい。
熱風は暑い。冷風やぬるい風ではいつまで経っても乾かない。いったいどうしたらいいの!?
アイデア満点の商品でいつも驚かせてくれるサンコー。今回は夏場のドライヤーが暑くて不快という人のために立ち上がった。それが『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』(220×285×110mm/776g・販売価格 税込4,980円・2019年5月21日発売)だ。
商品名的には頭皮と髪のケアも入っているが、この夏場にありがたいのはやはり”汗をかきにくい”というポイントだ。その仕組みは、温風と冷風の2種類の風が同時に出るという仕組み。通常のドライヤーでも温風と冷風を切り替えて使えるが、面倒ではある。
ところがこの『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』は、中央からは温風が出つつ、周囲のチューブ状の排気口からは冷風が出てくるのだ。
これにより何ができるかというと、髪のみに熱風を当て、冷風が熱しすぎを防ぎ、頭皮にまで熱が来ないようにするという。
混ざり合う中央部の熱風と6本の冷風。強烈な爆風とともに、短時間のヘアドライを実現する!
実際に使ってみると、なかなかに面白い体験。頭が暑いんだか涼しいんだかわからない不思議な状態で、豊富な風量がグイグイ髪の水分を飛ばしていく。確かにこれなら暑くならない。音はそこそこやかましいので、テレビを見ながらなどは難しいが、その分短時間で乾いてくれるので、問題はない。
たとえば夏場、エアコンで冷えた室内で、窓を開けて換気した時に流れ込む温かい風が冷気と混じっている状態は、非常に気持ちいい。その状態が続くと考えてもらっていい。風呂上がりに汗をかくというのは不快だし、また風呂に入りたくなるものだが、これなら髪をしっかり乾燥できて暑くならない。
肉厚な人間にとってはとくに、何よりの機能である。
そして恩恵はそれだけではない。髪薄の悩みを抱えている人にとっても、この『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』は、頭皮に熱を伝えず優しいヘアドライを可能にする。熱風は髪に当て、冷風が頭皮に来るようにうまく調整すれば、余計なダメージを頭皮に与えなくて済むという仕組みだ。
何より風量が凄まじいので、乾かすということにかけての実力はトップクラスだと思った。
『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』のメリデメ
もちろん『頭皮と髪に優しいドライヤー あせしらーず』は、そうしたメリットの多い製品だが、デメリットもないとは言えない。
まず大きめなボディで、800g近い重量は、男性ならまだしも女性だと少し辛いかもしれない。記者的にもだんだん疲れてくるので、スタンドがあればもっといいと思った。壁掛け式でもいい。
音もかなりうるさいのと、温度設定が「COOL(低温)」「WARM(中温)」「HOT(高温)」の3段階あり、風量も「LOW(弱)」「HIGH(強)」の2段階、さらに「COOL」ボタンで一時的に冷風に切り替えられるというのは、少々ややこしい。結局のところこの製品の魅力を発揮するには「HOT(高温)」で「HIGH(強)」だと思うので、その他は使わないかも。
そして乾燥に特化しているので、ドライヤーでスタイリングする目的だと、ボディが大きく、広い範囲で風が出てしまうので難しい。
ただそうしたデメリットを補って余りあるのは、暑くならずに風量マックスで手早く乾かせる時短のメリット。熱しているそばから冷却するので、髪も傷みにくい。必要な人にはものすごく響くと思う。
入手はサンコー直営オンラインショップで可能だ。
【スペック】
電源ケーブル長:180cm
定格電圧:AC 100V
定格周波数:50/60Hz
定格消費電力:1130W
温風温度 HOT:約85度/WARM:約43度(風量MAX/温度MAX/温風のみ運転時 室温33度)
風量 HIGH:2.1立方メートル/分、LOW:1.1立方メートル/分(理論値)
音量 HIGH:約85db/LOW:約80db
photo by 尹 哲郎