形や太さが異なる3種類の水筆『TOMBOW WATER BRUSH』を使えば、水性マーカー「ABT」の表現の幅がもっと広がる!
株式会社トンボ鉛筆から、グラデーションや混色などの水彩表現が楽しめる携帯型の水筆『TOMBOW WATER BRUSH (トンボ・ウォーターブラッシュ)』が新発売した。世界的に流行している”ハンドレタリング”のマストアイテムとして人気の水性マーカー『ABT』の表現の幅を広げるツールとして発売されたそうだ。水筆を使えば、『ABT』だけでなく一般の水性マーカーでも、水彩のように色をぼかしたり混色することができるという。また、『TOMBOW WATER BRUSH』は形や太さが異なる3種類の穂先がそろっていて、好みや用途に応じて様々な使い方を楽しめそう。さっそく、どんな使い方が出来るのかためしてみよう。
『TOMBOW WATER BRUSH (トンボ・ウォーターブラッシュ)』(全3種・希望小売価格 各税抜500円・2019年6月27日発売)は、携帯型の水筆で、軸の部分に水を入れれば、場所を選ばず使うことができる。ぼかし、グラデーション、混色など、水彩画独特の表現がこれ一本でどこでも手軽に楽しめるのだ。
穂先は、小筆、中筆、平筆の3種類が用意されている。
細部を描きやすい、しなやかな穂先の小筆。
塗る・描くどちらにも使いやすく、用途が広いスタンダードな穂先の中筆。
広い面を塗るときや、グラデーション表現に使いやすい穂先の平筆。
穂先の材質はポリエステル繊維。それぞれ単品で購入できるほか、3本セット(税抜1,500円)でも発売中。
細かな表現や文字を書きやすいのは小筆。中筆は、細い線から太い線まで使えるので万能だ。平筆はハンドレタリングなどにも使いやすい。
筆を使い分けることで、様々な表現が楽しめる。
キャップ付きだから持ち運びも出来る!
軸の後部を回転させて取り外し、水を入れる。
本体後軸の給水口が大きめなので、蛇口からも簡単に水を補充できるのが嬉しい。
標準的なキャップ式ペンのボディサイズ(直径13㎜・長さ153㎜)で、キャップは後ろにつけることが出来るのでなくす心配も少ない。水が入った軸の部分(真ん中あたり)を押してあげると、穂先に水を送ることが出来る仕組み。水を入れたままキャップをして携帯でき、外出先でも手軽に使えるから、思い立った時にすぐに使えるのもいいところ。
水筆を使って、さまざまな表現を楽しんでみよう!
今回は、トンボ鉛筆の水性グラフィックマーカー「ABT」と共に、水筆を使って色をぼかしたり、混ぜたりしてみよう! 「ABT」のカラーバリエーションは全部で108色。今回は、その中からベーシックセット(24色・税抜7,200円)を使用。
まずは、紙にABTで描いた色を水筆でぼかしてみる。左はただ塗りつぶしたもの。右が塗りつぶしたものを輪郭線に添って水筆でぼかしたもの。どちらも同じ色だ。1色でもサッと水筆を使うだけで、水彩の柔らかな色合いや濃淡が表現でき、雰囲気を変えられる。
こちらはABTで描いた花の絵を、水筆を使ってぼかしたもの。色を重ねた部分も、なぞるだけで柔らかなグラデーションに。
花びらの微妙な色合いや夕焼けの空など、色が混じり合う水彩独特の表現が手軽に楽しめそうだ。
また、水筆を使えばこんな使い方も出来る。クリアファイルなど表面がつるつるとしたものにABTのインクを出し、穂先にそのインクを含ませて描いてみる。
ややたっぷりめに穂先に水をふくませて、違う色をつけたしながら色を混ぜていく。
自然に混ざり合うにじみを楽しんでみて。インクを濃く溜めた部分を作ってから乾かすとふんわりときれいにぼかすことができる。
水彩の柔らかな風合いは、これだけでも美しいもの。
穂先についた色材は、水を押し出しながらティッシュペーパーなどで拭き取って落とせるので、筆洗の準備はいらない。色が残っていても、何度かペン軸を押して水を出して流しながら拭き取っていると、穂先は綺麗になる。他の色に変えたい時も、色が混ざることがないのが使いやすい。
次に、平筆ならこんな表現も可能。筆先の角に好きな色を2色をとり、そのまま描いていくだけで…
水筆を使ったハンドレタリングもこの通り! 文字の中で、色が混ざり合うから綺麗。
今回は『ABT』での使用例をご紹介したが、もちろん水彩絵の具や水彩色鉛筆など水溶性の他の画材でも使用可能。お好みの画材でぜひ気軽に楽しんでみて。
水が充てん出来る携帯型の水筆は、水彩を楽しむ人はもちろんのこと、しばらく絵筆を使ってこなかった人でも気軽に使えるはず。塗り絵などにもおすすめだ。
水筆『TOMBOW WATER BRUSH』は、全国の文具店、画材用品店などで購入出来る。水筆とABTとティッシュペーパーがあれば、どこでも楽しむことが出来るので、ぜひ気軽に使ってみて。
トンボ鉛筆の「FUN ART STUDIO」サイトには、水筆やABTなどのトンボ鉛筆の文具を使用した様々なアート作品やその作り方、テクニックが掲載されているので、こちらもぜひチェックしてみて。きっとあなたも何か描いてみたくなるはず。
公式サイトはこちらphoto by 蘭よう子