【洗ってみた】落ちにくい泥、食べこぼし、皮脂汚れ…各々に特化した部分洗いシリーズ『ファーファ 99’s(キューキューズ)』の実力は?
衣類用洗剤といえば、洗浄力が命。しかし汚れと一口に言っても、別の原因による汚れが、一つの洗剤で落ちてしまうと考える方が不自然だ。そこで登場したのが、泥、食べこぼし、皮脂汚れという三大”落ちにくい汚れ”に特化した『ファーファ 99’s(キューキューズ)』シリーズ。まさにそれぞれ専門分野で実力を発揮するらしいので、ためしてみた。
十把一からげでしつこい汚れが落ちるはずがない!? それぞれの汚れの特徴にリーチする専門家的洗剤3種
野球部の子供のユニフォームの泥汚れ、赤ちゃんの盛大な食べこぼし、頑張って働いた勲章ともいうべきエリやソデの黄ばんだ皮脂汚れ。とにかく全部汚れは落としてくれと言わんばかりに一つの洗剤に頼るというのは、洗剤の身になって考えると”むちゃぶり”である。
そこでそれぞれの汚れに特化して誕生したのが、NSファーファ・ジャパン『ファーファ 99’s(キューキューズ)』シリーズだ。
「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 食べこぼし/泥/エリソデ」(部分洗い剤/200g・希望小売価格 税込各768円・2019年10月発売)という部分洗い用のボトルと、使用時に適した「ファーファ 99‘s 洗たくブラシ」(希望小売価格 税込398円・2019年10月発売)も同時に登場。
それら1本とブラシがセットになった「ファーファ99‘s 洗たくブラシ+部分洗い剤 エリソデ セット」(部分洗い剤/200g・希望小売価格 税込1,100円・2019年10月発売)がラインナップされている。
ファーファといえば平和なクマのぬいぐるみイメージだが、こちらは救急車がロゴ化されており、気合いの入り方がちょっと違うようだ。
共通で使用できる「ファーファ99‘s 洗たくブラシ」はポリプロピレン樹脂製で、ブラシという名だが、毛はついておらず、凹凸でこそげ落とすタイプのようだ。
ぐいぐい浸透して泥を浮かせて再付着も防止!
「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 泥」
透明でわりとサラッとした液体に拍子抜け。もっとどぎつい色の化学的にドロドロしたものが出てくるかと思っていたが、そんなことはなかった。水にも油にも溶けないことから厄介とされる泥汚れ、皮脂汚れも混じることからきれいに落とすのは相当難しい。それをこの弱アルカリ性の洗剤はどう落としてくれるのか。
使い方はまず、直接汚れに洗剤をなじませ、水を加えてから「ファーファ99‘s 洗たくブラシ」で擦る(ブラシがない場合はもみ洗い)。衣服を指で押さえながら擦っていると、液体が粘度のある白色に変わり、繊維の奥まで泡まじりの液体が届いていく。
もみ洗いでも試してみたが、実感として「専用洗たくブラシ」はあったほうがいい。繊維の奥深くまでぐいぐい浸透していくような気がするのだ。その後、他の洗濯物と一緒に普段どおり洗濯機で洗う。その時、他の洗濯物への汚れうつりが気になるかもしれないが、「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 泥」はその時のために再汚染防止剤を配合しているのも特徴だ。
干した後に確認すると、見事に落ちていた。これはすごい。ひと手間かける必要はあるが、気持ちいい落ちっぷりである。
明るい色のおしゃれ服でもカレーが食べられるようになる!
「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 食べこぼし」
食べこぼしの中でも悪質なのは、やはりカレーや赤味噌、マスタードなど着色しやすいものだろう。お気に入りの淡い色のシャツを着ている時に限ってこぼしてシミをつけてしまう何らかの法則、困り物である。
使い方は同様だけれど、こちらは中性で、おしゃれ着用洗浄成分で落としてくれるという。
確かに食べこぼしたからといって、落とすのに生地をボロボロにしてもらっては困る。その点では安心だ。肝心の汚れ落ちだが、カレー、赤味噌、マスタードの着色汚れをすべてクリアに。ブラシの機能もあると思うが、高性能な洗剤だと思った。
強力に黄ばむその前に普段使いしたい
「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 エリソデ」
難関なのが、このエリやソデに付着した黄ばみ汚れ、いわゆる皮脂汚れというものだ。白いものは黄ばみ、しまっておいたワイシャツなども、翌シーズンに出してみると黄ばんでいたり、黒ずんでいたりすることがあるから厄介だ。これは繊維の奥に残った皮脂が増殖してしまうからだと言われている。
一般的にそれを落とすことができるのは酵素のみと言われるが、この「ファーファ 99’s(キューキューズ) 部分洗い剤 エリソデ」には高濃度酵素が入っているので、期待はある。
同様の手順で、年単位で汚れが定着したシャツを洗ってみたが、やはりこれはちょっと太刀打ちできたとはいえない。
しかし何となく今度はワンシーズンで黄ばんでしまったシャツを洗ってみたのだが、こちらはけっこう落ちた。
よくよく見ればどこか黄ばんでいる気もするが、ほぼわからない程度まで落とすことができた。つまり黄ばみはなるはやで対処せよということか。
もちろん普段の皮脂汚れ落しには十分な実力。これで洗う習慣があったなら、そもそもクローゼットの中で黄ばむこともなかったのではないか。しまい込んで取り出す、シーズン後が今から楽しみだ。
入手は全国のバラエティショップやECサイト(ファーファオンラインなど)などで可能だ。自分の必要とする専門の1本を持てば、洗濯が少し楽しくなるかも。
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photo by 尹 哲郎