豪華出演陣が集結!『龍が如く7 光と闇の行方』完成披露会が実施!

 

セガゲームスより、PlayStation®4にて2020年1月16日(木)発売予定の人気シリーズ最新作『龍が如く7 光と闇の行方』。11月13日には本作の完成披露会が行われ、中井貴一さん・堤真一さん・安田顕さんら豪華出演陣が集結した。出演依頼を受けた時の驚きのエピソードなどが展開した完成披露会の模様を、さっそくお届けしていこう。

 

『龍が如く』シリーズの人間ドラマの魅力とは?

完成披露会は、『龍が如く』シリーズ総合監督にしてセガゲームス取締役CPOの名越稔洋さんの登壇よりスタート。「これまではゲーム部分の説明をやってきたのですが、熱いドラマを期待されている方も多いので、(本日は)その魅力をたっぷりお届けしたいと思います」と挨拶し、前日に仕上がったばかりという『龍が如く7 光と闇の行方』最新トレーラーが上映された。

新たな主人公・春日一番の成り上がりの物語が描かれる『龍が如く7 光と闇の行方』。最新トレーラーには、タイトル通り春日と対になる荒川真斗の存在や前作までの主人公・桐生一馬の姿も。8月に開催された最新情報記者発表会の情報よりも、さらにストーリーの奥深さが垣間見られた。

最新トレーラーでも披露された『龍が如く7 光と闇の行方』のテーマ曲「一番歌」を手がけるのは『龍が如く0 誓いの場所』のテーマソングも担当した湘南乃風と、現在の日本の音楽シーンを牽引する中田ヤスタカ氏。

 

制作中に入院をしていたという名越総合監督は「入院していたため楽曲制作をお断りをしたんですが、ぜひやらせてほしいと直訴されて病床でミーティングをしたんです」というエピソードを明らかに。お祭りソングを作りたかったということで、『龍が如く7 光と闇の行方』に多彩な彩りを加える楽曲に仕上がっている。

新主人公・春日一番役の中谷一博さん、沢城丈役・堤真一さん、ナンバ役・安田顕さん、荒川真澄役・中井貴一さん、助演女優オーディショングランプリ受賞者・鎌滝えりさん、同審査員特別賞受賞者・沢すみれさんと柳いろはさんが続々と登壇していくことに。

 

「(これまでの主人公である)寡黙な桐生に対して、人間らしく弱みも見せる存在」と春日一番の人間像について解説する名越総合監督。これまでの『龍が如く』シリーズにて錦山彰役を演じていた中谷さんは、「前作までの役柄との差別化もしなければと気負っていたんですが、名越総合監督をはじめ制作チームの方々と一緒に出来たことは、仲間に恵まれる春日との共通点があったと思います」と春日一番役を演じてみての感想を述べていた。

堤真一さん演じる沢城丈に関しては「若頭という役柄ですが、鬼軍曹的な強面で重要な役どころになっています。言葉の1つ1つに、裏があるのではと感じさせる貫禄のある方にお願いしたかった」と語り、「大ファンだったという堤さんに、難しい役どころをオファーして受けていただいて感無量でした」と言う名越総合監督。

 

堤さんは、「オファーを受けた時は、普段ゲームをやらないものですから、何の話なのかと(笑)。よくわからない状態で聞いていたのですが、(中井)貴一さんがやると聞いて、やります! と答えました」と出演を快諾したときのエピソードを披露され、「ゲームの収録はやったことがないなので、気長にゆっくりと録音させてくださいとお願いしました」と続けていた。

荒川に撃たれてた春日一番を助けることになるホームレスのナンバについて、名越総合監督は「潔癖症のホームレスという変わった役なんですが、つかみどころのない飄々とした感じがありつつも、キャラクターの想いがある。沢城と違った意味で、発言に潜む真実が掴めない人物なので、安田さんがバッチリじゃないかと思っていたら本当にバッチリだった」と絶賛。

 

司会者からナンバとの共通点はありますか? と質問された安田さんから「ホームレスのナンバとですか?」と返答があり、場内が笑いに包まれるシーンも。まさしく名越監督の意図通りの起用だったことが伺えた。

物語の重要なキーマンとなる、春日のかつての恩人・荒川真澄については「春日一番が恩人と感じており、要所要所で出てきて話を大きい単位で動かす本作の柱となるキャラクターです。場面に出てこないところでも、過去を想起させるような存在感が必要で、口で言うのは簡単だが、適した俳優はそうそういるものじゃない。中井さんに当たって砕けろ精神でお願いしたら良いお返事をいただけたんです」と語る名越総合監督。

 

中井さんからは、荒川像と本作の物語に関して「世の中がコンプライアンスにうるさくなっていますが、古臭いといいますか僕たちの仕事では任侠映画が作られて、多くの方に見られていました。経済的だけではなく人情があり、それをもっとも持った存在である荒川が居て、そこに惚れていく春日の構図が見事だと思いました」と話していた。

助演女優オーディションを経て、お披露目された女性キャラ3名に関しては「熱くて濃い男のドラマの間で、ほっとさせてくれる存在です。CGで人物を作ることに長けてきて、男はいいけれど女はかわいくないねと言われてきたが、今作ではいい感じに仕上がっている。見どころの1つです」と名越監督がコメントすると、鎌滝えりさんからも「とてもバッチリでした!」と返答が。

 

続けて「自分がCGになっているのを初めて見たので、不思議な感覚でした。私たちは春日一番をサポートする役目なので、親しんでもらえつつ仲間として愛してもらえるようにと思って収録しました」と自身の演技に関してもコメントされていた。

豪華出演陣が集結して、絶望のどん底から成り上がることがテーマとなる『龍が如く7 光と闇の行方』に関してクロストークが実施。

 

主演を務める中谷さんの成り上がりエピソードは「そうそうたるメンバーと一緒にいる今この瞬間です。20歳のときに声優を志して北海道から身一つで出て来て、そこから考えると信じられないですね」と回答しつつも「コンビニで値段をあんまりきにしないで商品をカゴに入れられたときがそうですね」という親近感がわくエピソードも。

安田さんからは「成り上がるってことは、一丁あがりってことじゃないですか。役者としてそう思っちゃったら、その先ないんじゃないかなって気がして。(成り上がったと)思ってらっしゃいます?」と堤さん中井さんに意見を求めるシーンが。

さまざまな映画やドラマで活躍する堤さんは「役職が僕ら(役者には)なかったりするじゃないですか。そういう意味で(主演を務めるすることが)ゴールだと感じることは無いですね」と返答。しかし、中谷さんのコンビニでのエピソードに対して「寿司屋に連れて行ってもらって……でも連れて行ってもらっている時点で成り上がりとは違うか……」と慌てるというお茶目な一面も。

中井さんは「大人になったら怒られないし勉強もしなくていい思っていたら、役者はいつまでも宿題があって、出来るまでやらないといけない。いつまでこんな人生送るんだろう、いつまで怒られるんだろうって、思いながらやっています」という深みのある回答が。

「上がるところはないんだけれど、仕事を始めた時に牛丼屋で全部フルセットにして頼んだ時には、店の全員が見ている気がしましたね」という思い出も披露された。

『龍が如く』シリーズといえば、豪華俳優陣のゲーム内での共演が見所の1つ。普段ゲームに馴染みがないという堤さんと中井さんからは、台本に関してこんなエピソードも語られる。

 

堤さんから「台本が届いたと聞いて見たら、ダンボールが届いていたんです。自分のセリフだけさらおうと思っていたら、あまりに面白くて全部読んでしまった」と語られると、中井さんは「ゲームはよくわからなかったんですが、なんであんなに俳優さんがお出になるんだろうと思っていたんです。(台本を受け取ってみると)自分のところだけ読むのではなく全部を読まないといけないような台本でパターンも考えられており、これをやられたら(映画は)どうしたらいいのだろうと思うほど、完成度が高かった」と絶賛のコメント。

 

謎多き荒川や沢城に関しても「途中でプレイをやめられると誤解されちゃうので、ぜひ最後までやってほしい」と中井さんから語られた。

クロストークの最後には、中谷さんから「いよいよ期待している皆様のもとに届けられる準備が整いました。今回はRPGや『ドラクエ』というキーワードがありますが、仲間の大切さと重厚なドラマは変わりません。名越さんが語られたように、ゲームはもっと踏み込めないのか? という想いは、『龍が如く』そのものにも踏み込んでいてレベルアップした人間ドラマになっていると感じています。これまでのシリーズを上回る、会心の一撃を届けられると思います」と、本作で重要なモチーフになっている『ドラクエ』の用語も交えてメッセージが届けられた。

名越総合監督からは「豪華な出演陣の方々を呼んで本日発表できたことで、嬉しくもほっとしています。本作には成り上がりというキーワードがありますが、自分が目指すものや幸せってなんだろうという素朴な話で、説明の仕方を考えていました。殺伐としている現代、SNSなどで便利になったけれど、いろんなものが無責任で情報が蔓延しており、どうせ自分なんてという諦めも生まれています。そんな人々を応援できるのがエンターテインメントの1つの形だと思うので、(どんな状況でも)自分次第ということを表現として提案できました」と本作を総括したメッセージが語られた。

 

完成披露会の最後には、11月13日より『龍が如く7 光と闇の行方』体験版の配信がスタートすることも発表に。CGにて描かれた出演陣の一挙手一投足や、重厚な人間ドラマの一旦をぜひ感じてみてほしい。

さらに、初回限定版の特典として『龍が如く7 光と闇の行方』の各登場人物をイメージした豪華コラボグッズの抽選券が同梱されることも明らかに。キャップやドカジャンなどの限定のレアグッズは、シリーズファンならぜひ入手したいアイテムばかりだ。

 

『龍が如く7 光と闇の行方』は2020年1月16日(木)発売予定。新主人公になり、ゲームシステムも従来のものから刷新されているため、ここから始めても問題ない。発売を心して待とう!

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記者

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加藤 真大

神奈川県在住。“何でもためしてみる”が信条。出版社勤務時代から仕事のお供はカップラーメン&コーヒー。ゲーム&アニメにも造詣が深い。

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photo by 尹 哲郎

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