もうかけらをポロポロ撒きちらさない! 端っこ感を常に味わえるのも素敵な『ひとくちルマンド』

ポロポロするまでがルマンドとかへそ曲がりなことは言わないで

 

昭和の時代から綿々と愛され続ける名作お茶菓子を数多く送り出しているブルボン、その中でも1974年の誕生から45周年を迎える「ルマンド」にひときわ熱い思いを抱いている人も多いと思う。ところがどうしてもそれ、食べると周囲がポロポロこぼれたクズで汚してしまう…。そんな問題を一休さん的に解決したのが、『ひとくちルマンド』だ。

 

サクサクのクレープ生地を折りたたみ、チョコで包み込む。その味わいの濃い端っこが特に好きだという人の理想形!

「ルマンド」をこぼさずに食べることのできるとっておきの方法とは? それに対する自社による回答ともいうべき製品がブルボン『ひとくちルマンド』(47g・希望小売価格 税抜150円・2019年10月1日発売)だ。

サクサクのクレープはエアリー感があっておいしいけれど、ポロポロとこぼれやすい。息を吸い込みながら食べると、かけらが気管に入ってむせたりするので危険。テーブルの上にこぼれたかけらをさっとはらおうとしたら、チョコが表面にくっついてしまった…。個別包装のゴミもちょっとした風に吹かれて、あちこちに…。

「ルマンド」はその類まれなおいしさとともに、そうしたリスクを伴うお菓子でもある。ところが『ひとくちルマンド』は、ひと口で口に入れられるので、こぼれない。一休さん、いやコロンブス的発想ではないだろうか。

再密封できるパウチタイプの形態で、中にコロッとした形状のココアカラーのダイスが入っている。しかもオリジナルよりも手につきにくいようなコーティングになっている。

それでは一個、ひと口で。ツルツルした表面が不思議な感じ。だが噛んでみるとサクサクッ。ルマンドだ! クレープの食感とココア感の強いチョコがハーモニーを奏でだして、口の中は完全にルマンド。

いや、ルマンドの中でもココアクリーム感の強い端っこ部分の味。このサイズで両方の端っこを一気に口に入れることは本家では難しいが、これはそういう意味で真ん中を詰めて端と端の濃厚感を一気に味わえて、濃い目のルマンド感が味わえるということだ。

 

 

これは罪深い。一本で2回しか味わえない至福の端っこ味を×2で味わえるのだから。まさに進化した味の濃いコンビニ舌にも対応した新世代ルマンドだと言えるのではないか。

感動しながら食べていると、あっという間になくなってしまった。せっかく再密封可能なチャック付きだというのに。もちろん自制心の発達した人なら、間欠的に1個だけ食べてチャックすることもできるだろう。

入手は全国のスーパー、量販店、鉄道売店、コンビニエンスストアなどで可能だ。

 

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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photo by 尹 哲郎

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