大正元年生まれの、魔法の白い粉をまとったすっぱ菓子定番『中野の都こんぶ』、30g入り袋をコンビニで発見!

かつては紙芝居のお供だったとか

 

安心安全な国産昆布を、通称”魔法の白い粉”でまぶして、うま酸っぱく仕上げた、歴史と伝統の老舗菓子が『中野の都(みやこ)こんぶ』だ。古き良き時代の雰囲気と、ゼロカロリー、ゼロ糖質の昆布を素材にしていることから、ダイエット実践者にも有効活用されている。そんな『中野の都こんぶ』が通常の倍量となって袋入りになったバージョンを見つけたので、改めて食べてみたい。

 

駅売店/キオスクの古参メンバーである『中野の都こんぶ』。シンプルながら旨味と酸っぱさの共存する後を引く味が特徴

老舗菓子の中でもひときわ古い。1912年(明治45年/大正元年)に京都で誕生した『中野の都こんぶ』。つまり都こんぶの都は、東京都の都ではなく、京のみやこだったというわけだ。ちなみに中野も地名ではなく、創業者の苗字である。

基本的には趣深い赤い箱入りで、その楚々とした佇まいが何とも歴史を感じさせる。ちなみにCMキャラクターは故・林家三平が務めていた。

とはいえ、駅の売店で何かを購入する機会もいつの間にか減っていたので、この袋入りになって巨大化していた中野物産(大阪府堺市)『中野の都こんぶ』(30g・実勢価格 税込130円・発売中※都内ファミリーマートで購入)をコンビニ店頭で見つけて、つい買い込んでしまったというわけである。

何しろ昆布素材(しかも国産、北海道・道南地方や三陸地方の真昆布を使用)なので、カロリー/糖質的にも控えめということも、成人病世代には魅力的だ。ちなみにこの1袋を全部食べても糖質4.5g/52kcalなので、かなりギルティフリー。実際は全部食べるとかなりお腹が膨れてしまうので、注意が必要だ。ガスの危険も高まる。

 

 

とはいえ記憶にある懐かしの味はかなり酸っぱかった。今食べるとどうなのだろうか。

 

 

程よい酸っぱいパウダー、薄手の食べやすい昆布とのハーモニーが『中野の都こんぶ』の後引きの秘密か

酸っぱいのを覚悟して食べたら、それほどでもない。それより旨味がきっちりあって、程よい酸っぱさがサッパリ気分を高めてくれて、味が濃すぎないところがヘルシー感覚である。かつての酸っぱさはイメージだったのか、子供口だったからなのか。

 

 

何しろ発売から80 数年を経った今でも、昔ながらの製法にこだわり、約100人のスタッフによる手作業がいまだに中心、味を一切変えていないのだそうだから、記憶の方が問題のようである。ちなみに特徴である魔法の白い粉については、秘伝中の秘伝だそうで、謎。

昆布なので食物繊維はたっぷりだし、かつお節由来の旨味と醸造酢が生み出す和のおいしさは、今食べても立派においしい。昆布は胃の中で膨らむので、小腹が空いた時にも役に立つ。改めてそうした基本的だが重要な『中野の都こんぶ』の魅力に、ハマり直してしまった次第である。

指についた粉を舐めるのもおいしい

入手は全国のコンビニエンスストアなどで可能なようだ。

 

 

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清水 りょういち

食レポからタバコ・コーヒーなどの体に悪い系、果てはIT、経済分野までフォローする新しもの好きライター。「わかりにくいをわかりやすく」がモットー。元「月刊歌謡曲/ゲッカヨ」編集長

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