汁がなくても旨いか、食べた! 『日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』は、温でも冷でも食べられるカップ麺!
そばには汁がつきものだ。温そばはもちろん、ざるそばであってもめんつゆをたっぷりつけて食べるのが旨い。だが、日清食品の『日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』は、あろうことか一切の汁を排除したそばにあるまじき食べ方を提唱するカップ麺である。どん兵衛は絶対にそば派の記者にこんな商品を発売するとは、果たし状に等しい行為。このケンカ、買わずにはいられない!
アレンジレシピのラーそばをベースにした「汁なしどん兵衛シリーズ」初のそばが新登場
「汁なしどん兵衛シリーズ」は、2017年にラインナップに加わった汁なしカップ麺。第1弾の「日清のどん兵衛 釜たま風うどん」の登場以来、「日清のどん兵衛 汁なし牛すき風うどん」や「日清のどん兵衛 汁なしピリ辛肉みそうどん」などが発売されてきた。そう、うどんである。
だがついに日清食品はそばタイプの「汁なしどん兵衛」を発売。それこそが『日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』(84gうち麺66g・希望小売価格 税抜193円・2020年3月30日発売)だ。
ラー油とそばの組み合わせも個人的には驚きなのだが、実はこの組み合わせは昨年9月に「日清のどん兵衛 ラーそば」がべース。今回はこの汁なしverというわけ。ちなみに、ラーそばはラー油そばの略称で、アレンジレシピとして全国的に人気が広まっている食べ方。とても興味の沸くレシピだ。だが、記者の中のそば好き魂が、汁なしで本当に美味しいのかと問いかけてくる。これは確かめざるを得まい。
ちなみに、アレンジレシピのラー油そばは「そば処港屋※」で提供されていたラー油肉そばがきっかけ。冷やしたそばの上に豚バラ肉を乗せ、ラー油を入れためんつゆに入れて食べるというものだ。
※2019年2月閉店
いざ実食!食べ方はおすすめの冷盛りたまご乗せ!
『日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』は通常の「温盛り」と「冷盛り」の2通りの食べ方が楽しめる。今回は、同社がより美味しく食べられると推奨する「冷盛り」でいただこう。
蓋を開けると、なかには液体つゆとふりかけの2つの袋があるのでこれを取り出す。
お湯を400ml注ぎ5分待機して時間になったら、湯切り口からお湯を排出。
その後、流水に3回くぐらせて冷やし、麺の熱をとる。
しっかりと水分を切ったら、麺を整えて液体スープをかけてよくかき混ぜる。
最後にふりかけをかけて完成だ。卵を加えるとさらに美味しく食べられるとのことなので、今回は追い卵をしていただこう。
鼻を近づけると、しっかりとしたラー油の香りが鼻孔を刺激する。これはたまらない。
まずは卵を絡めずにそのままの味をひと口。かつおだしをベースにしたつゆとピリッとした辛みのラー油が加わった甘辛な味わいとなっている。スープに溶け込んだ肉汁のうまみが溶け込んでいるから、満足度も高め。鼻に抜けるラー油の風味も心地よい。
麺の量は多くないが、冷やしたことで締まり歯ごたえのある仕上がりに。追加した卵を絡めてさらにひと啜りすると、まろやかさが加わり濃厚な味わいに変化する。つるつるとした食感もプラスされてこれがなかなかに美味しい。
不満点は、具材(というより薬味)がふりかけに入っていた刻み海苔、ゴマ、赤唐辛子のみだったこと。具材がないことが特徴の油そばですら最低限チャーシューなどが入っているので、せめて1品くらい追加してほしかった。
ともあれ、味は記者の想像をはるかに超える出来で文句のつけようがない仕上がり。この勝負、負けを認めざるを得ない。まいりました。
『日清の汁なしどん兵衛 ラー油香るラーそば』は全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎