世界累計100万部超! 絵本『おかあさんはね』で、ママから子どもたちに「大好き」を伝えよう!
おうち遊びが注目される今、親子で楽しい時間を過ごせる「絵本」は欠かせない存在。でも、一緒にいる時間が長くなる分「ちょっと怒りすぎちゃったかも」、家事や仕事に追われて「もっとかまってあげたいけれどなかなか時間が…」などなど、育児の悩みは尽きない。そんなママにおすすめしたい、SNSなどでも話題の本がある。その絵本は『おかあさんはね』。「読んで号泣した」という感想もよく見かけるけれど、どんなお話?
ママライターが実際に読み聞かせをして、「これは!」と思ったポイントを紹介!
世界累計100万部超! 『おかあさんはね』ってどんな絵本?
『おかあさんはね』(希望小売価格 税抜1,500円・発売中)は、株式会社マイクロマガジン社(東京都中央区)という会社から発売されている絵本。
世界13カ国以上で翻訳され、累計部数100万部を突破、世界中で愛されている絵本だ。日本でも第9回ようちえん絵本大賞、第5回積文館グループ絵本大賞などに入選しているという。
また、多くのパパ&ママや、書店員さん・司書さんなど絵本のプロの方々が利用する絵本・児童書情報サイト「絵本ナビ」で、人気上位3%の作品しか選出されない「絵本ナビプラチナブックメダル」に選ばれていることからその人気の高さが伺える。
作家は、日本でも人気の絵本『スプーンくん』『アヒルだってば!ウサギでしょ!』などを生み出したエイミー・クラウス・ローゼンタール氏。イラストはアメリカのアートディレクター兼作家のトム・リヒテンヘルド氏。世界的ベストセラー「おやすみ、はたらくくるまたち」シリーズを手掛けている作家なので「あ、この絵みたことある」なんて方も多いかも。
そして翻訳は、高橋 久美子氏。彼女は実は人気バンド・チャットモンチーで元ドラム&作詞を担当し、今は作家として活躍。エッセイや絵本、詩集の出版からいろいろなアーティストへの歌詞の提供まで幅広く活動しているようだ。
本を手にしてみると、なんだか懐かしいそのイラストに心を惹かれる。そんな絵本『おかあさんはね』を、ママライターが3歳の娘と早速読んでみた!
絵本『おかあさんはね』は、ママの愛情を伝える言葉に思わず共感!
絵本を手にしてまず感じたのは、正方形で子どもに読み聞かせしやすい形とサイズ感。A4より少しコンパクトな正方形は、大人が持っても持ちやすいし、幼児が自分の膝の上に置いて両手でサイドを支えて持つのにもちょうどいい。
絵本の大きさ、読みやすさは意外と大切。全34ページで、青空の下で少年がたんぽぽの綿毛をふーっと吹いているシーンが表紙になっている。淡い色づかいがどことなくホッとする印象で、自然に気持ちをゆったりさせてくれる。
早速実際に中身を読んでみると、見開き全面に1シーンが描かれ、おかあさんからの素朴で温かい願いが並べられている。
絵本は主役の動物や人物、乗り物などがいて、彼らの目線で物語が進むという作品が圧倒的に多い中、「おかあさんはね」はママ目線で進んでいく点がめずらしい。
3歳の娘にはまだ内容を把握できないと思ったけれど、空や雲、水や草木、そして子どもたちの明るい穏やかな笑顔のイラストにとても引き寄せられていたので驚いた。
何度も繰り返す「おかあさんはね」という言葉が、自分でも意外なほど穏やかでおっとりとした口調になる。時間に追われイライラしていた感情をひとつずつときほぐしていってくれるよう。また『おかあさんはね』を読むことで、親子の時間を一緒に楽しむ、一緒に過ごすという当たり前のことをいつも以上に大切に感じられるような印象を受けた。
記者はいわゆるワーキングマザー。なので日中はどうしても子どもとの時間が限られてくる。時間のある時も些細なことで叱ってしまったり育児の難しさに奮闘している真っ只中。
ただひとつ決めていることは、夜寝る前には子どもをぎゅっと抱きしめ「大好きだからね」と伝えて、一日の終わりは必ず穏やかに接し締めくくること。夜寝る前の一冊として、この本を通じて「おかあさんはあなたが大好きなのよ」「大切なのよ」という気持ちをより伝えられたらいいなと思った。
忙しい日々を送るママたちは、「ごはんづくりに洗濯に掃除に、子どもにゆっくりかまってあげられない」「イライラしてつい怒りすぎてしまう」という悩みを誰もが持っていて、心に余裕がなくなりがちだと思う。
『おかあさんはね』はそんなママたちにこそ読んで欲しい、「ほんとうはあなたのことが大好きなのよ」というママの深い愛情がたっぷり詰まった心温まる絵本だ。
母の日は、子どもと一緒に『おかあさんはね』で穏やかな時間を。
春が来ると、あっという間にゴールデンウィークが過ぎ、母の日がやってくる。今年の母の日は5月10日(日)。絵本『おかあさんはね』で、親子で心がほんわかする時間を過ごすのもいいかもしれない。
『おかあさんはね』は、一見、パパ&ママの「親から子ども」へ伝えるメッセージ本だが、筆者の母にも「ありがとう」を伝えることができる本だと思った。家族みんなでぜひ一緒に呼んでみてほしい一冊。絵本ナビでは、全ページを試し読みすることも可能。誕生日プレゼントや出産祝い、進級祝いなどにもおすすめ。
絵本『おかあさんはね』は税抜1,500円。全国の書店や絵本ナビなどで取り扱い中。
公式サイトはこちらphoto by 尹 哲郎