【キッチン泡スプレー】今ひとつわかりにくい『キュキュットあとラクミスト』の正しい使い方【「CLEAR 泡スプレー」との違い】
“すぐに洗えない時にミストをかけておくだけで、あとで洗う時がラクになる”という少々わかりにくいキッチン用プレ洗剤というジャンルの『キュキュットあとラクミスト』。ところがこれ、使ってみると非常に優秀で驚いた。
わかりにくいプレ洗剤という立ち位置。『キュキュットあとラクミスト』はどのように使うべきか
記者も正直、プレ洗剤というのがどうにも理解できなかった。”すぐに洗えない時にミストをかけておくだけで、あとで洗う時がラクになる”というキャッチフレーズもどうもピンとこない。そもそも「キュキュット」シリーズには「CLEAR 泡スプレー」というものが存在するわけで、なんとも混乱したのである。
しかしこうしたものは、実際に使ってみないとわからないもの。花王『キュキュットあとラクミスト』(420mlプラ・実勢価格 税込407円・2020年4月4日発売)を実際に使ってみて、「CLEAR 泡スプレー」との違いや、その立ち位置が判明したので、レポートしたい。
汚れた食器をシンクに集めて、上からシュッで30分、ギトギト油のフライパンも、ねっとり汚れのカレー鍋も汚れがするりするり! 「CLEAR 泡スプレー」とはここが違う!
使い方の基本は、食事の後、汚れた食器や鍋などをシンクに集めて、『キュキュットあとラクミスト』を上からシュッとするだけ。まずその泡の出方が違った。ふんわりと広がるように広範囲に広がっていくのだ。
これにより、汚れ物全体に、シュッとするのが得意である。一方同じ泡スプレー製品の「CLEAR 泡スプレー」は、もっと鋭く重い泡がズドンと狭い範囲にほとばしる感じ。つまりステンレスボトルのフタやストローのような、狭く入り組んだミゾや隙間が得意である。
泡の出方だけでなく、成分もまた違っており、酵素が入っているのが『キュキュットあとラクミスト』である。衣類用洗剤でも酵素パワーはおなじみだが、これは汚れを浮かせる界面活性剤とは別に、酵素が汚れを攻撃して分解していくアクティブな成分。時間を置けばその間、ずっと分解のために活動を続けるのが違う。
汚れを落とすということに関しては、酵素は非常に強力だ。実際にギトギトに油で汚れたフライパンでためしてみたが、30分置くことで、水で流しただけでも驚くほどサラサラと汚れが流れていくのは感動ものである。
同様にしぶとさに定評のあるカレー鍋の半分こびりついた汚れも、嘘のようによく落ちる。ちなみに『キュキュットあとラクミスト』はプレ洗剤という立ち位置なので、サッと水で流した後、キッチン洗剤をつけたスポンジで洗うのだが、軽く洗うだけで済むので、かなり楽にはなる。
実は洗剤つけ置き洗い互換のキッチン泡スプレーだった『キュキュットあとラクミスト』!
ただ従来も酵素入りキッチン洗剤自体は存在した。洗い桶などを用意して、そこに投入して時間を置けば、酵素パワーでさまざまな汚れがよく落ちる。
しかしその場合、洗い桶に水をためて、そこに洗剤を溶かすという手間がある。これは正直面倒である。
そこでこの『キュキュットあとラクミスト』が登場する。この場合は、洗い桶不要で、汚れものの上にふりかければいいだけだ。つまりこの泡は、食器全体に広がって付着するので、水をためる必要はない。これ、とっても便利である。
つまりこの『キュキュットあとラクミスト』は、つけ置き洗い互換と考えると、非常にわかりやすいのだ。30分待って(ひどい汚れでなければ5〜10分程度でもよく落ちる)上からざざっと水を流して、スポンジで洗っていくのだが、ほぼ手抜き洗いで良い状態なので、ストレスがかなり軽減される。
“すぐに洗えない時にミストをかけておくだけで、あとで洗う時がラクになる”という不思議な表現は、腑に落ちた。でもやっぱりわかりにくいな。水を溜めなくてもつけ置き状態になるよという方が分かりやすいと思う。
米粒のついた食器に水をかけておくだけでは、後のスポンジ作業はそれほど楽にならない。しかしこの『キュキュットあとラクミスト』をふんわりかけて置けば、軽く洗うだけで済む。
汚れた食器を放置することに抵抗があるかもしれないが、その間の抗菌効果はある程度あるし、消臭効果もある。まな板とスポンジに関しては除菌効果もある程度あり。記者はあまりに感動していろいろな汚れにかけて楽しんでいる。キッチンからはみ出してしまうけれど、細かい埃がいりくんで付着するエアコンのフィルターがさっぱりきれいになったのが一番うれしかった。
まだ『キュキュットあとラクミスト』の本当の機能をためせていないなら、ぜひ一度体験してみて欲しい!
入手は全国のスーパー、ドラッグストアなどで可能だ。
公式サイトはこちらphoto by 尹 哲郎/Official images