【2020最新】人気抱っこひも『ベビービョルン』の選び方! 新生児期から使える?付け方は簡単?抱っこがラクだったのは?全型試して比較してみた【保存版】
「装着がラク!」「親子で気持ちよく使える」との声が聞かれる『ベビービョルン』。抱っこひも市場において安定した人気が続くベビービョルンの3種類の抱っこひもを比較検証した!
人気抱っこひも『ベビービョルン』のコンセプトとは? 選び方を徹底検証
ベビービョルンはスウェーデンに拠点を置く企業。設立は1961年と古く、「3歳までの子供たち向けの優れた品質の安全で革新的な製品を開発することにより、小さな子供たちを持つ両親の日々の生活を楽にすること」を理念として掲げている。
ベビービョルン株式会社の日本支社(東京都千代田区)の代表である深井氏によれば、ベビーキャリアのコンセプトの根底にあるのが「生まれてすぐの赤ちゃんをぴったり抱きしめてあげることで、親子の絆づくりを促進する」というもの。
そもそも生まれたての赤ちゃんは、目がよく見えず、ヒトを識別することができない。
抱っこしているときの触感やにおいなどで安心感を得て、目が見えだすといつも抱っこしてくれる人に強い愛着を持ち、絆が作られていく。親子の絆を育みながら、両手がフリーになる抱っこひも…というのがベビービョルンの開発時のコンセプトだという。
60年の歴史を有するベビービョルンは、0歳児に特化した抱っこひも、長く使える抱っこひもなど、用途に応じて素材や種類を選べるようになっている。
ベビービョルンには、現在3種類のラインナップが存在する。
1.ミニ 税抜7,500円~11,000円
2.ムーブ エアリーメッシュ 税抜 17,500円
3.ワン カイ 税抜18,000円~22,000円
0歳児に特化した①『MINI』(ミニ)、新商品の②『MOVE』(ムーブ)③売れ筋の『ONE KAI』(ワン カイ)。今回はこれら3種類を順番に紹介する。
検証は、生後1カ月の赤ちゃんと同等の身長・体重を持つ乳児の人形「リサ」で行った。
尚、この記事はベビービョルンの広告ではないので念のため。消費者目線で商品検証することをベビービョルン社に伝えた上での取材検証記事である。
では、まずは①の『ベビーキャリア MINI』をご紹介しよう。
1:『ベビーキャリア MINI』(ミニ)
最初にご紹介するのは、『ベビーキャリア MINI』(コットン製/メッシュ製・希望小売価格 税抜7,500円/税抜11,000円・2020年4月22日新色発売)。
新生児から12ヵ月 (身長53〜100cm、体重3.2〜11kg)まで使える抱っこひもだ。対面抱っこのほか、完全に首が座る5カ月からは前向き抱っこもできる。
今回試したのは、メッシュ製の「パーリーピンク」。シンプルで使いやすいデザインだ。
実際に装着していこう。
最初はショルダーベルトと本体は分離されている。
まず、ショルダーベルトを着て、ウエストバックルを差し込んで本体と連結。ウエストベルトを締めて、余ったベルトはベルトループに。
片側のセーフティバックルを差し込んだら、赤ちゃんを入れて、もう片方のバックルを差し込む。
続いて、ヘッドサポートバックルを留める。
調整ベルトの長さ、ヘッドサポート、バッククロスの調整をしたら、完成。
他の抱っこひもに慣れている方は、ベルトとバックルが多く、少々戸惑うかもしれないが、慣れてしまうと簡単。
背中がクロスベルト仕様の為、背中と肩に重みが分散されて抱っこの負担が軽い。
メッシュ製なので、通気性がよく、夏でも親子ともに心地よく使うことができそう。
他社と比較してとてもよかったポイントが、腰ベルトがない点だ。赤ちゃんを抱っこしたままトイレで用も足せるそう。
帝王切開後「キズが痛くて抱っこひもを使えない」という声がよく聞かれるが、「ミニ」はソフトな素材で抱っこ位置が高く、小さな赤ちゃんが胸元に密着。
親と子の体の凹と凸が組み合わさったような絶妙なフィット感が心地よい。人形なのに、なんだか愛着がわいてくる不思議。
抱っこをしたら、ベッドや布団に寝かせやすい点も特長。
外す際には、ヘッドサポートバックル、セーフティバックル、ウエスとバックルの順で外していく。
抱っこひもから降ろす際泣いてしまうという子も多いが、本体ごと外して、そのまま寝かせられるので赤ちゃんの睡眠を妨げにくい。
0カ月~12カ月といえば、最も抱っこひもをヘビロテする期間でもあり、抱っこの負担を感じやすい期間。
赤ちゃんとの一体感を心地よく感じながら体への負担を抑えて抱っこできる点は魅力的だ。
また、「ミニ」はとても軽量である点も外せない。
バッグで持ち歩くときにも負担にならなそう。
カラーのラインナップは店舗限定カラーを含め、メッシュ・コットン合わせて12種類。
記者の経験上、シンプルでありながら汚れが目立ちにくい色味ばかりで、この配慮は「さすが」の一言。
2:『ベビーキャリア MOVE エアリーメッシュ』(ムーブ)
続いて、5月に発売したばかりの新商品『ベビーキャリア MOVE(ムーブ)』(希望小売価格 税抜17,500円・2020年5月13日発売)。
シンプルな「ミニ」のコンセプトに、快適ショルダーパッド、腰に分散するバックサポートがプラスされたという「ムーブ」。
抱っこをする機会の多い新生児~約15ヶ月(身長53cm/体重3.2~12kg)まで使用可能だ。「ミニ」よりも使用可能期間は3カ月長い。
フルメッシュで涼しげな印象。平熱が高めの赤ちゃんを抱っこしていると、親も汗だくになってしまうので、通気性の良さは魅力的だ。
こちらも、対面抱っこのほか、首が完全に座った5カ頃から前向き抱っこも可能だ。「ムーブ」も慣れてしまえば装着はお手のもの。
少々パーツの違いはあるものの、基本的な装着の流れは「ミニ」と同じだ。
最初にショルダーベルトを着て、ウエストバックルを差し込む。
片側のセーフティバックルを差し込んだら、赤ちゃんを入れて、もう片方のバックルを差し込む。続いて、ヘッドサポートバックルを留める。
ヘッドサポートや密着感の微調整をしたら、完成。
「ミニ」と比べて、腰の部分が太く、背中から肩にかけてのストラップが弾力性のあるストラップになっており、赤ちゃんの重みが分散され、負担感が軽減される。
腰痛持ちの記者は、「ムーブ」を身に着けて2歳児の保育園のお迎えをして、手をつないで30分間散歩してみたが、重心のバランスがとりやすく、歩きやすく、疲れにくい。
記者にとっては、3種類の中で最も対面抱っこの負担が軽く感じられた。
赤ちゃん人形は、新生児と同様に首がグラグラしているのだが、独自のヘッドサポートが赤ちゃんの首をしっかりと支える構造になっている。
なおかつ、「ミニ」と同様に赤ちゃんとの心地よい密着感も得られる。
本体とストラップを分離したら赤ちゃんをそのまま寝かせられるので、昼寝を妨げにくい。
前向き抱っこをすると、赤ちゃんの景色が広がり、喜びそう。
「ムーブ」は「ミニ」の本体よりもやや重めだが、装着したときにはその重量の違いを感じないほどラク。
素材はメッシュのみでカラーは4色。
3:『ベビーキャリア ONE KAI』(ワン カイ)
続いて、ベビーキャリアの売れ筋『ベビーキャリア ONE KAI』(コットン製/メッシュ製・希望小売価格 税抜18,000円/税抜22,000円・発売中)をご紹介。
先にご紹介した「ミニ」「ムーブ」との相違点は、新生児から36カ月 (身長53〜100cm、体重3.5〜15kg)まで長く使える点と、おんぶができる点だ。
日本人の体格を考慮したモデルで、使いやすい。
耐重が15kgと「ミニ」「ムーブ」に比べ重いので、ややガッシリとした頑丈な作りで、他の2つよりもやや重め。本体とショルダーベルトは一体化している。
また、先の2種と装着方法も異なる。
対面抱っこの場合は、まず本体をかぶるところから。
この工程で、ヘアスタイルがちょっと崩れやすい点は残念。メガネをしている場合は一度外したほうが良いかも。
ウエストベルトを締め、ヘッドサポートの両側のバックルを外す。
赤ちゃんを乗せて、セーフティバックルを留め、ヘッドサポートバックルを留める。
ショルダーストラップやヘッドサポートアドジャストメントを調整すれば完成。
ふにゃふにゃした赤ちゃんを抱っこするのが不慣れな場合は、ベッドなどの平らな場所に赤ちゃんのシートを広げ、その上でねんねさせてから抱っこするとやりやすい。
「ワン カイ」は、スライドで簡単におんぶもできる!
「ワン カイ」は、おんぶも可能。
ただし、他のメーカーではおんぶスタイルは概ね6カ月~が主流なのに対し、『ベビービョルン』の「ワン カイ」は12カ月から。料理や掃除のとき、後追いして泣く子どもをおんぶして家事をしたい時期は6カ月~12カ月ごろなので、これはちょっと惜しい…。
またスライドさせて抱っこからおんぶスタイルに移る時には、慣れないうちはやや手間がかかるが慣れればスムーズにできるようになるはず。
とはいえ、記者の35カ月の子どもを入れてみたら、肩と腰の負担が軽減され、とても軽く感じられた!
「ワン カイ」を1つ買っておけば、快適に抱っことおんぶができて、長く使える点は魅力的だ。
カラーのラインナップは店舗限定カラーを含め、メッシュ・コットン合わせて全10種類。
ちなみに、今回紹介したベビーキャリアは全て洗濯機での洗濯が可能。
初めて抱っこひもを購入する人は「抱っこひもって洗濯できるの?」と不安になるかと思うが、 3型ともに洗濯機での洗濯が可能なので衛生面も安心だ。
洗い方は、必ず単独で洗濯ネットと中性洗剤を使用すればOK。
メッシュ素材とはいえ、赤ちゃんとの密着は汗をかきやすいもの。小さいうちはよだれが染みるシーンも多いので、洗濯できるという点も重要なポイントだ。
3種のベビーキャリアどう使い分ける?一番使い勝手のよかったのは?
さて、ここまで3種類のベビーキャリアを試してきた。記者はこんなふうに使い分けたいと思う。
『ミニ』は最も軽量で、装着も簡単なので、赤ちゃんの誕生前に用意しておくと、初めての抱っこがとても快適になりそう。ダメージの多い産後の期間に自宅で使いつつ、外出できるようになったらベビーカーとメインの抱っこひもと使い分けるとよさそう。
『ムーブ』は、新生児の頃から使用。腰と肩の負担が少なく、抱っこがラクなので、長時間の外出時にもおすすめ。2人目以降は途中でおんぶができるものを買い足して、使い分けてもいいだろう。記者にとっては対面抱っこ時の快適さは、「ムーブ」がベストだった!
『ワン カイ』は、新生児から36カ月まで長く使えて、抱っこもおんぶもラク。
室内用でも外出時にも使える多機能性が魅力的。1つで対面抱っこ・前向き抱っこ・おんぶが可能なので、「物を増やしたくない!」というシンプル派にもおすすめだ。
記者の主観のみで判断するなら、もし初めての子なら『ミニ』か『ムーブ』、2人目以降なら『ワン カイ』を買っておくと思う!
最後に…ベビービョルンの見分け方をご紹介
ちなみに、人気ブランドの宿命というべきか、一部の通販サイトなどではベビービョルンに限らず、人気のある抱っこひもの模倣品も報告されているようだ。
ベビービョルンの場合は、並行なラインの入ったデザインが特徴。精巧なステッチが均等かつ等間隔にまっすぐ並んでいるという。
正規取扱店からの購入が最も安全な方法だが、購入の際には注意しておきたい。
以上、今回はベビービョルンのベビーキャリア3種を比較検証してみた。
ベビービョルンのベビーキャリアを装着して赤ちゃん人形の目を見ていると、なぜかとても愛おしく感じられる。
親子の愛着関係を育むサポートをしてくれるベビービョルンは、抱っこの時間を快適にハッピーにしてくれるアイテムだと言える。子供の月齢やライフスタイルに合ったタイプを選定したい。
ベビービョルンの抱っこひもは、ベビービョルン公式サイト、正規取扱店にて購入可能。
公式サイトはこちら
photo by 尹哲郎