自分でプログラミングできる! 子供の倫理的思考を育てる『プログラミング貯金箱(ATM)』でオリジナル貯金箱を作ってみよう!
木のパーツから組み立てて作る『プログラミング貯金箱』は、2020年春より小学校で必修化されたプログラミングの新学習指導要領に対応している。プログラミングを施すことで、お金を入れた時に様々な仕掛けを自分で作ることが出来るのだ。必修科目になったプログラミングとは? また、自分だけのオリジナルとは? 実際にチャレンジしてみよう!
小学校で必修科目となったプログラミングはとっても楽しい!
木製玩具ブランドの「ウッディプッディ」を運営する株式会社ウッディプッディ(兵庫県神戸市)と、 小学生向けプログラミング教室「プロスタキッズ」を運営する株式会社ミスターフュージョンが 共同制作をした『プログラミング貯金箱』。
プログラミングは身近なものとなっており、小学校で2020年春より必修化されている。
プログラミングと聞くと、経験のない親は難しいイメージを抱いてしまうかもしれないが、「プログラミング=パソコンを使うスキルを身につける」ということだけではないのだ。
子供のうちから勉強することで、プログラミング的思考を養おうというのが必修化の大きな狙いだったりする。 つまり「順序を立てて、考えて、試行錯誤や工夫をして、ものごとを解決する力」を養うということ。
実際にプログラミングをやってみると、ゲームのような感覚でとても楽しく、自分のアイデアを形に出来るので様々なひらめきを与えてくれた!
工作も! プログラミングも! これひとつで楽しめるキット
『プログラミング貯金箱(ATM)』(希望小売価格 税込8,800円・2020年8月3日発売)は、「工作」「プログラミング」「動作確認」の3つのステップを体験できるようになっているキット。お家でもプログラミングが楽しめるという。
ただのおもちゃで終わらずに、貯金箱として工作した後、micro:bit(マイクロビット)を用いてプログラミングした様々な仕掛けを貯金箱に備えることができるのだ!
その仕掛けを自分好みにプログラミングできるのが、このキットの楽しいところ。
どんな内容なのかチェックしてみよう!
箱の中には、工作用パーツ、プログラミング用パーツ、コインセンサー用パーツが入っている。制作にあたり自分で用意するものもあるので、事前にしっかり確認しておこう。
木工用パーツは、あらかじめカットしてあるので組み立てるだけで簡単! 接着に必要な木工用接着剤は用意が必要。
こちらは、プログラミング用パーツ。単4電池が2本必要になるので用意しておこう。
コインセンサー用パーツ。
コインが通過した時の光を感知することで、プログラミングした内容が作動するのだ。
micro:bit(マイクロビット)を自分で操作する楽しみ
micro:bit(マイクロビット)は、イギリスのBBCが主体となって作った教育向けマイコンボード。イギリスでは11歳~12歳の子供全員に無償で配布され、授業で活用されているそう。日本でもプログラミング必修化をきっかけに、学校での導入が進んでいるコンテンツだ。
ユーザーが動作をプログラミングできる25個のLEDと2個のボタンスイッチの他、 加速度センサと磁力センサ、無線通信機能(BLE)も搭載しており、小さくても立派なパソコンだ。
まずは工作! 組み立てと色塗りを楽しもう!
それでは、貯金箱の本体を作っていこう。
まずはじめに木製パーツのすべての面をサンドペーパーで磨く。
新聞紙などの紙をひいて、その上で作業するといいかも。細かな粉塵が出るのでマスクをしながら、なるべく外で作業するのがおすすめ。食卓などで作業するのはやめた方がいいかも。
サンドペーパーで磨き終わったら、パーツを木工用接着剤でくっつけていこう。
接着剤で手が汚れるので、おしぼりを用意しておくと作業がしやすい。
接着剤をつけると木が水分を吸って湾曲しやすいので、木材を貼り合わせたら広い面に重たい物(本など)をのせるなどして、しっかりと接着させることが大切。
自分だけのオリジナルデザイン! 仕上がりをイメージして好きな色に塗ってみよう
1日おいて接着剤をしっかりと乾燥させたら、続いては色塗り。好きな色を塗って、自分好みの貯金箱にしていこう。
色塗りは好きな画材でOK。
記者は、100円ショップで購入可能なミルクペイントを使用した。ホワイトカラーのミルクペイントをベースに、まずはすべての木材を塗ってみる。
そして、ミルクペイントに赤や青のアクリル絵の具をプラスして、さらに色を塗ってみた。二度塗りすると色ムラがなくなりしっかりと発色する。
絵を描いたり、シールでデコレーションしたりして楽しんでみてもいいかも。色を塗り終えたら、もう1度1日かけてしっかり乾燥させる。
プログラミングをするための準備! 配線をしてみよう
次にプログラミング用のパーツなどを取り付けていこう。
この時に、自分で用意するのはニッパー、ドライバー、両面テープ。
コインを入れた時に反応するコインセンサーを背面に取り付けたら、丸いスピーカーも設置する。
単4電池を2本セットしたら、コインセンサーの下に置こう。
背面と繋がる穴からコードを出し、スピーカーやコインセンサーとmicro:bit(マイクロビット)を接続すればプログラミング作業の準備が完了!
裏からのぞくと、こんな感じ。
コイン投入口にコインセンサーを取り付け、一緒に設置したスピーカーから音がでるのだ。
いよいよプログラミングに挑戦!
ここまで出来たら、いよいよプログラミングの開始!
micro:bit(マイクロビット)にUSB差し込んだら、パソコンに繋げて専用サイトにアクセスしよう。
プログラミングと言っても、完全に1から作るプログラミングとは違うので、パソコンの操作が少しできれば簡単に遊ぶ感覚で楽しめる。
音も「ピコーン!」という単発の音から、ハッピーバースデーの曲など20音の中から選べて楽しい。表示する文字列を好きな言葉にしたり(英単語のみ)、点滅する表示の回数や形を設定してみよう。
もちろん、もっと高度なことも出来るようになっており、自分で関数を作成して完全オリジナルのプログラミングを作ることもできるのだ!
パソコンでプログラミングしたものを、micro:bit(マイクロビット)に送信すれば、コインを入れた時に音が出たり、文字が表示されたりする。これが正解というものがないので、自分好みにたくさんアレンジしながら遊んでみて。
ちなみに記者はコインを投入すると曲が流れ、ハートが点滅した後に「THANKS!」の文字が出るようにプログラミングしてみた。プログラミングはいくらでもやり直しが出来るから、自分好みの設定になるまで何度でも繰り返しプログラミングを楽しんでみよう!
貯金箱の組み立て、色塗り、配線の接続、プログラミングと作成には少し時間はかかるが、子供でも作りやすいように出来ているので、完成した時にかなり達成感を得られるはず。
綺麗に作るためには組み立て、色塗りに2日間は要するが、配線後はすぐに遊べるので、目安としては3日間あればプログラミングまでたどり着ける。
夏休みの自由研究にもおすすめ。
プログラミング貯金箱は他にもたくさん!
その他のラインナップはこちら!
『プログラミング貯金箱 ふしぎないきもの』 (希望小売価格 税込7,260円・発売中)
『プログラミング貯金箱 電車』(希望小売価格 税込7,260円・発売中)
『プログラミング貯金箱 家』(希望小売価格 税込8,800円・発売中)
『プログラミング貯金箱 スペースシャトル』(希望小売価格 税込7,260円・発売中)
低学年向きなのが、「ふしぎないきもの」「電車」。高学年向きなのが、「ATM」「家」「スペースシャトル」となっているので、レベルや年齢に合わせて楽しめる。
木のぬくもりを感じながら、プログラミングを楽しもう!
パソコンとネット環境が必要になるが、専用サイトがあるのでプログラミング教室などに通わなくても、お家にいながらもプログラミングを学べるのもいいところ。
創造する楽しさをぜひ体験してみよう!
『プログラミング貯金箱(ATM)』は、ウッディプッディ公式サイトから購入可能。
公式サイトはこちら
photo by 蘭よう子