【マスクの種類】『コロナ時代のマスクの選び方』不織布、布、ポリウレタンの3種それぞれの特徴まとめ 新PITTA MASK(ピッタ・マスク)、ひやマスクほか
マスク不足がしだいに解消されている昨今、いざ選ぶ余地があるとなると、どう選べばいいのか迷ってしまう人も多いのでは? そこで主流となっている「不織布マスク」、「布マスク」、「ポリウレタンマスク」3種類の特徴を『コロナ時代のマスクの選び方』としてまとめてみた。
国産メーカー品はまだまだ品薄気味、輸入マスクは安くなる一方
昨今のマスクを取り巻く状況としては、輸入マスクなら街中にあふれている状態、箱入りのものでも激安で手に入るようになってきている。不織布マスクも手に入るが、いわゆるブランド力のある「PITTA MASK(ピッタ・マスク)」や「超快適」シリーズなどの国産品は品薄気味というところだ。
ただ以前のように店頭で見かけないということはなくなり、国産・輸入を問わない、メーカーを問わないのなら、かなり確実に入手できるようになった。そこで種別ごとの特徴を挙げていく。
使い捨てで衛生的、防御力は高いが死角あり
「不織布マスク」
現在の最多勢力は、使い捨ての不織布マスク。今回あげた3種類の中ではもっともフィルター力が優っているので、信頼性は高い。ちなみに原材料は布なので、厳密に言えばこれも布マスクの一種ではある。
ただこれは布糸を圧着させて作っている性質上、どうしても通気性が落ち、息苦しくなりがちで、汗をかく夏場は特に厳しい。さらに死角となっているのは、紙に近いテクスチャーのものだと、どうしても顔との間に隙間ができやすく、結局ウイルス素通りになってしまいがちなところだ。また入手難の時期は本来使い捨てのものを再利用されることも多かった。
不織布マスクを選ぶ時の注意点としては、隙間が空きやすいのでノーズフィッターは必須。耳ゴムで耳が痛くなりやすい人は、平たい形状のゴムになっているものを選びたい。
使用時は息苦しさやゴムの締め付けからマスク頭痛も起こしやすいので、こまめに外すことが必要だ。
通気性とコストパフォーマンスで考えるなら
「布マスク」
いわゆるアベノマスクと呼ばれるガーゼタイプも布マスクの一種なのだが、ガーゼマスクは湿気を含みやすいことで、不織布よりも通気性が悪く息苦しくなりがちだ。形状的にも隙間ができやすく、よほどの理由がない限り選ぶ理由がない。
一方、最近普及しているのは、ポリエステルなどの通気性の良い布素材主体で作られた布製マスク。水着に使われる素材を流用しているところから、”水着マスク”と呼ばれることもある。
不織布マスクより防御力に劣ると言われるが、それは布地を通してのこと。実際の装着となると不織布は隙間ができやすく、布マスクの方が隙間はできにくい。総合的にはどっちもどっちの印象だ。
ただポリエステル100%は伸縮がしにくいので避けたい。サイズぴったりのものを選ぶのが大変だからだ。ポリエステルにポリウレタンが混合してあるタイプは伸縮性があり、顔面にフィットしやすい。
通常通気性は素材によっては「ポリウレタンマスク」よりは劣るが、最近ではメッシュ素材や通気性を高める工夫がなされている製品も多い。一般的に手作りマスクに多い綿製品は、感触は良いが通気性は悪くなりがちだ。
何よりのメリットはやはり、コスト。洗って何度も使えるので、数枚持っていればしばらくの間安心できるというのは精神的にも大きい。
ただ洗う時は石鹸ではなく、生地が傷まないように中性の洗剤(オシャレ着洗いか、キッチン洗剤)を使用した方が良い。
まだまだ暑い残暑シーズンに「布マスク」で”濡らしマスク”!
ちまたでは布マスクのポケット部分に保冷剤を入れて使用する人も少なくない。しかしそのやり方では30〜60分程度の間しか涼しくない。冷気が失われた保冷剤は単なる荷物である。
それよりも手軽に涼しさを感じることができるのは、水を含ませて軽く絞って装着すること。特に頬の部分を濡らすのが涼しさを感じるコツだ。アイスシルクコットンなどの冷感素材を使用している製品なら、なおさら涼しい。
気化熱により顔の熱がどんどん奪われていくので、非常に涼しい。乾いてしまったら出先でもトイレで濡らす、飲んでいるミネラルウォーターや、お店で出てくるお冷やでまた濡らすことで、ひんやり感は一日持続するからだ。
通気性最強、しかも洗って複数回使える!
「ポリウレタンマスク」
代表選手は、カラバリが豊富でオシャレ、柔らかなポリウレタンが顔に密着してメガネも曇りにくい、何よりも通気性最高ということで大ヒットとなった『PITTA MASK(ピッタマスク)』。使い捨てではなく5回は洗えるというコスト面とともに、目下の最強マスクである。
不織布でマスク頭痛などに耐えかねている人なら、一刻も早くためしてみるべき通気性。耳も痛くなりにくい。
ポリウレタン製のよく似た輸入マスクも売られているが、記者は今まで本家に勝った製品をためしたことがない。国産の安心感とともに、おすすめだ。
ただ夏場は汗を吸いにくいので、少し不利。布マスクのように濡らして使用しても水を含みにくく、すぐに乾いて涼しさが持続しにくい。
入手は全国のドラッグストア、薬局などで可能だ。
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photo by 尹 哲郎