【ビール/2020秋】コク香る! 今年の『キリン秋味』はどのような進化を果たしたのだろうか【期間限定】
まだ残暑厳しい日もあるけれど、秋季期間限定の『キリン秋味(期間限定)』が今年もやってきた! より現代の秋に合わせて進化したという、その味を堪能してみたい!
発売30年!秋のロングセラー『キリン秋味』をおさらい
キリンビールの『キリン秋味(期間限定)』(350ml缶・実勢価格 税込228円程度・2020年8月18日発売)は、豊饒(ほうじょう)をキーワードに1991年9月11日、夏よりも少しゆっくりと、心地よく飲む秋のビールとして誕生した。
“豊かな味わいと心地よい酔い”を楽しめるように、ビール1.3本分(※キリンラガービール比)の麦芽を使用。最近では高アルコールのビールも多く見かけるようになったが、当時にしては高めの約6%というアルコール度数で発売されている。
その後豊かなコクや飲みごたえが人気を博し、2019年までの販売本数なんと累計で13.5億本を突破! 今年2020年に発売30年目を迎え、秋の定番ともいえるロングセラーになっている。これがないと夏は終わらない、と待ち望んでいるファンも多いはず。
実は記者も味わい深い秋系のビールは大好きだ。(夏のビールも大好きだが…)この時期しか味わえない期間限定というフレーズもつい手が伸びる要因。
2020年の『キリン秋味(期間限定)』はどんな味?
2020年今年の『キリン秋味(期間限定)』は、より現代の“秋”に合うビールにブラッシュアップされているそう。
特徴である約1.3本分の麦芽と、アルコール度数6%の飲みごたえはそのままに、スッキリ飲みやすい後口に仕上げている。残暑が厳しい現代の“秋”でも楽しめる味わいだとか。確かに年々暑さが増す中、スッキリ系のビールは人気だ。しかし『キリン秋味(期間限定)』は麦芽由来の豊かなコクや苦味が特徴だが…スッキリさせてしまって大丈夫?と疑問がわく。
公式サイトでは、歴代のパッケージが紹介されている。1991年の初代はとてもシンプルで、紅葉は一枚も描かれていない。翌年1992年、紅葉が登場しているものの、こちらもシンプルで、豊饒をイメージするのは難しい。年代順で並べられているパッケージでは、徐々に紅葉が増えていく様子が見られて面白い。
そして、2020年今年のパッケージは、“秋が訪れるよろこび”をアイボリーの背景に初秋をイメージした色合いの紅葉で描き、“豊かな味わい”を表現しているそう。確かに缶一面が紅葉していて、秋の豊作や実り感が漂う。実りに感謝し、早速飲んでみたい。
豊かなコクと苦味が裏切らない『キリン秋味(期間限定)』
グラスに注ぐと、麦芽の良い香りがする。気泡が広がるように弾けて、しっかりした泡が立った。
一口飲んでみると、甘い…いや甘味を覚えるような、しっかりしたコクだ。もう一口と飲み進めると、後味に残るどっしりとした苦味。しかしいつまでも残るような嫌味さはない。高めのアルコールと炭酸が心地よく、飲むほどに香りがたつ。
期待を裏切らない、しっかりとした味わいだ。しかしスッキリした感じはあまりしない。言うなれば、苦味が舌に残らないのと、炭酸のキレで飲みやすい。近年人気の、スッキリ系とは一味違う。ゴクゴクと飲むより、ビールそのものを一口一口味わうのがオススメだ。記者的にはちょっと夜更かしする日などに、ゆっくり寝酒で楽しみたい。
この濃厚なコクと苦味は、食事とも相性が良い。濃い味付けや脂っこい魚にも合うので、今年は『キリン秋味』をお供に、香り豊かな秋の味覚と楽しんでみてもいいかもしれない。
全国のコンビニ・スーパー・ドラッグストアなどで入手可能だ。
公式サイトはこちら
photo by 尹 哲郎