【秋限定】史上最大リニューアル後初の秋味『伊右衛門 寝かせ茶葉入り/同 焙じ茶〈秋の味わい〉』【ほうじ茶】
サントリー緑茶「伊右衛門」「同 焙じ茶」が秋の味わいになってリニューアル! 『伊右衛門 寝かせ茶葉入り/同 焙じ茶〈秋の味わい〉』は、新茶をじっくり寝かせて甘い香りを引き出した寝かせ茶葉を使った秋限定商品だ。夏限定の味を思い返しながら、より複雑な味わいとなった最新作をじっくり確かめてみよう。
新茶をじっくり寝かせた寝かせ茶葉を使用。甘い香りをプラスして秋の深みを感じる味わいに
サントリー食品インターナショナルのサントリー緑茶「伊右衛門」と「伊右衛門 焙じ茶」が秋の味わいを携えてリニューアル。『伊右衛門 寝かせ茶葉入り/同 焙じ茶〈秋の味わい〉』(525mlPET・希望小売価格 税抜140円・2020年8月18日発売)が登場した。
サントリー緑茶「伊右衛門」といえば、今年4月に発売以来最大のリニューアルを行ったばかり。見た目の美味しさにもこだわった淹れたて緑茶の色・味わい・香りのすべてを楽しめるペットボトル飲料に進化した。また、「伊右衛門 焙じ茶」も同じくリニューアルを実施しており、釜炒り茶を使用したことでかろやかで香ばしい味わいへとパワーアップしている。
この4月に行われたリニューアルは通年商品に対するもの。今回行われたのはこの通年の味を季節に合わせてリニューアルした期間限定商品というわけだ。
『伊右衛門 寝かせ茶葉入り』
『伊右衛門 寝かせ茶葉入り』は寝かせ茶葉を加えたほんのりと甘い香りと深い味わいが特徴の1本。寝かせ茶葉とは春に摘んだ新茶を寝かせたことでお茶に含まれる酵素をコントロールし、新茶の爽やかな香りから甘い香りを引き出した茶葉のこと。
これまでも秋に発売する限定商品にはこの寝かせ茶葉が使用されていたが、4月のリニューアル後の新しい「伊右衛門」との組み合わせは当然初めて。一体どんな化学反応を起こすのか気になるところだ。
パッケージはのれん風デザインに紅葉のモチーフを追加したもの。控えめながらも期間限定の秋らしい印象に仕上がっていて可愛い。
飲む前によく振って沈殿した石臼挽き茶葉を均一に混ぜる。
まずは茶匠のごとく香りをチェック。ふくよかで丸みのある茶葉の存在を感じる香りだ。
コクリとひと口。お茶の味見をするときはワインのように飲むのが記者なりの作法。舌に触れると同時に緑茶の旨味と苦みがアプローチしてくる。寝かせ茶葉の深みがしっかりと出ているので味を感じやすく濃いめが好きな人にも楽しめる味わいだ。
後味はあっさりとしているが、キュッと引き締まるように渋みが後追いで強くなるのもまたいい。以前検証した「伊右衛門 水出し抹茶入り」はスーッとクリアな感覚でゴクゴクと喉を鳴らせたが、こちらはひと口ずつ丁寧に味わいたくなる仕立てだ。
『伊右衛門 焙じ茶 〈秋の味わい〉』
続いては、『伊右衛門 焙じ茶 〈秋の味わい〉』。ベースとなる「伊右衛門 焙じ茶」の雑味のないすっきりとした味わいはそのままに、『伊右衛門 寝かせ茶葉入り』と同じく寝かせ茶葉を加えたことで甘い香りを感じられるようになったようだ。
念のため整理しておくと、この新商品には全部で3種類の茶(葉)が使われている。もともと使われていた一番刈番茶をベースに、かろやかさと香ばしい香りの釜炒り茶、そして寝かせ茶葉の3種類だ。この3つの味がどのように組み合わさっているのか確かめてみよう。
パッケージは「伊右衛門」同様、京友禅の老舗「千總」のデザイナーによる伝統的な和柄を採用。紅葉が金運の中で舞っており華やかさと大胆さを感じるデザインだ。
こちらもよく振って沈殿した茶葉を混ぜる必要がある。キャップを開けると釜炒り茶のかろやかさを感じる香り。厚みはなくクリアな印象だ。
ところが味は全くの逆。口に含んだ瞬間に香ばしい香りが広がり濃厚な味わいを感じる。少し苦味があり釜炒り茶が前面に出ているような印象だ。その奥の方に寝かせ茶葉の深みや甘い香りが隠れており、じっくりと味わうほどにその存在を確かめられる。そういう意味では寝かせ茶葉は意識しないと感じにくいのがもったいない。
こちらも以前検証した「伊右衛門 焙じ茶 〈夏の味わい〉」と比べるとかなり深みがあり、後味にしっかりと味を残していく真逆の味わい。サンマの塩焼きと一緒に和を感じながら食べたい1本だ。
茶葉の味をしっかりと感じたい人におすすめ
『伊右衛門 寝かせ茶葉入り/同 焙じ茶〈秋の味わい〉』は、どちらもひと口の深みが増し、味覚の秋にぴったりな飲みごたえのある味わいとなっていた。夏に発売した飲みやすさ重視の「伊右衛門 水出し抹茶入り/同 焙じ茶 〈夏の味わい〉」と比べるとその差は歴然。茶葉の味をしっかりと感じられるので、水分補給だけでなくじっくりと楽しんでみてほしい。
全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎