生姜好き注目! 老舗製薬会社・うどんや風一夜薬本舗が作る『特製しょうが飴 中辛』は、ガツンとくる生姜感がクセになる
皆さんは、うどんや風一夜薬本舗という会社をご存じだろうか。そもそも何と読むのかわからない? 読み方は「うどんやかぜいちやくすりほんぽ」。何と創業明治9年のとんでもなく老舗の製薬会社で、主にかぜ薬を作っている。今日ご紹介するのは、この老舗製薬会社が製造・販売する『特製しょうが飴 中辛』である。商品もさることながら、この長い名前の会社の歴史や、会社名にまつわるエピソードなどもご紹介しよう。
大阪では風邪をひくとうどんを食べる?
『株式会社うどんや風一夜薬本舗』(大阪市東住吉区)の『特製しょうが飴 中辛』(70g入り・希望小売価格 税込420円/230g入り徳用袋・希望小売価格 税込1,150円・発売中)を1粒口に放り込む。
口の中で飴の表面が少しずつ溶け出し、じわっと生姜の味が染み出してくると、生姜好きならすぐにわかるはず。これは、「ただ、生姜風味がするだけの甘い飴ではない」と。
うどんや風一夜薬本舗の創業は明治9年。実に140年を超える歴史を持つ老舗である。
創業者はかぜ薬を考案した漢方医の息子、末廣幸三郎。“あたたかいうどんを食べて体を温め、一夜サッと寝る”ことがかぜの養生の基本だと考えた幸三郎は、このかぜの治療法をそのまま商品名にして”うどんや風一夜薬”を創製、商標登録し、大阪で「末廣勝風堂」を創業した。それが現在の「株式会社うどんや風一夜薬本舗」となるのである。
勝風堂のかぜ薬は人気を集め、壺井栄の名著「二十四の瞳」の中にも、「うどん屋でもらえるかぜ薬」として登場するほど。と同時に、この薬の販路を全国のうどん屋に拡大し、一時は日本のかぜ薬の約8割ものシェアを誇ったという話もある。
もともとうどん屋の多い大阪では、「風邪をひいたら、うどんを食べて治す」という庶民の生活の知恵が浪速の文化として定着したのだ。
百邪を祓う和漢植物=生姜
百邪(ひゃくじゃ)とは、健康な生活を妨げるさまざまな要因のこと。生姜は、その百邪を取り除き、魔除けや厄除けとしても崇拝された歴史ある和漢の植物。古来より、世界中で薬用として重宝されてきた。
昨今では、寒い冬に体を温める飲み物として、生姜とレモンを入れた紅茶などが人気を集めているが、それは生姜が持つ血行促進作用が働くため、ポカポカとして温暖感を感じるから。
それだけでなく、生姜には、発汗作用や新陳代謝を促す作用もあり、暑い夏には発汗により余分な熱を奪うことで夏バテ防止にも効果が期待でき、さらにはデトックス効果による美容・健康の維持にも用いられている。
社名にもなっている『うどんや風一夜薬』というのは、そのような百邪を祓う生姜(漢方ではショウキョウ、カンキョウとも呼ばれる)を極量まで含有するかぜ薬のこと。この『特製しょうが飴 中辛』は、このかぜ薬作りによって生姜を知り抜いた同社が、生姜にこだわって作った飴なのである。
同社によると生姜の勘所はその「辛味と香り」なのだとか。さっそく味わっていこう。
添加物なし、秘伝の製法で、生姜味が濃い!
外袋から1つ出してみると、粒が大きめの飴だから1粒で満足感を得そう。
外袋の裏面にも辛さの表がデザインされているのだが、小袋の裏面にも辛さレベルの表が…!これなら、周囲の人におすそ分けしても、辛さがわかるから親切だ。
口に入れるとすぐに生姜の香りが口の中に広がった。
しかも甘みだけを感じるのではなく、生姜の辛みがしっかりと主張する。口の中で飴玉が小さくなってきたとき、何か小さな粒のようなものが飴の中から出てきた。
何だろう? と見てみると、どうやらそれは生姜の繊維質のようである。パッケージの注意書きを読むと、「飴の中の繊維質は原料の生姜由来のものでございます」と書いてあった。それだけでも、この飴はかなり本格的な生姜飴だと想像できる。
日本人ならおそらく、この生姜の味を感じるだけで、「身体に良さそう」と感じられるDNAを持っているのではないだろうか。冬の寒さの中でも体を温め、暑い夏には夏バテ防止の食べ物として、日本人は古くから生姜を食べてきた。老舗の製薬会社が生姜飴を作るのも頷けるのである。
今年の冬は『特製しょうが飴 中辛』を味わおう
明治9年創業の製薬会社『うどんや風一夜薬本舗』が、昔ながらの銅の地釜で飴を煮詰め、そこに秘伝の製法で、上質な蒸し生姜の旨味と辛みをたっぷりと練り込んで作ったというこの『特製しょうが飴 中辛』。
世界的にコロナが蔓延する不穏な昨今。免疫力を高め、予防するには、あついうどんを食べて、生姜を口にするのは、とてもいいアイデアのように思える。今年の冬は、熱いうどん、そして『特製しょうが飴 中辛』を生活に取り入れてみてはいかがだろう。
『特製しょうが飴 中辛』の購入は、公式ネットショップ、全国の東急ハンズなどで可能。
公式サイトはこちら
photo by 尹 哲郎/official images