【カップ麺】明星の製麺技術を結集して開発!『明星 麺神 カップ 神太麺 ×旨 醤油』は味濃いめ・新食感の意欲作
明星食品のカップ麺といえば、有名作はやはり「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズだろうか。袋めんでおなじみの「チャルメラ」ブランドのカップ版や「評判屋」などはあるが、カップのラーメンでは決定的なヒット作はない。そんな中登場したのが明星の技術を結集した『明星 麺神 (めがみ) カップ 神太麺 (かみふとめん)×旨 醤油 (うま しょうゆ)』である。
カップで作る太麺に新しい風! 3D感覚の麺が明星食品の新しい時代を切り開くか!?
近年は”神”表現はそれほど珍しくなくなったが、麺の神様というのは珍しい。明星食品が社運をかけた感が伝わってくる『明星 麺神 カップ 神太麺)×旨 醤油』(94gうち麺70g・希望小売価格 税抜230円・2020年10月5日発売)は、カップ麺シーンに麺で新風を吹かせようとする意欲作である。
追求したのはラーメン専門店で食べる味。もちろんスープも濃厚に仕上げ現代的な味を意識しているという。実際のカップ麺の太麺の現状はというと、やはり「生麺」食感を表現できている製品はまだまだ少ない。
コスト的な問題もあるのだろうが、きっちりたたまれてフォルムが四角くなってしまって単調、食感も弾力を出すとゴムのように感じてしまうというカップ麺の限界はあると思う。
そこを何とかしようとして誕生したのが「神太麺」。湯入れ前の麺は立体的な裁断を行なっており、単調な食感だけは避けられそうだ。
『明星 麺神 カップ 神太麺)×旨 醤油』はおいしい? まずい?
それでは実際に食べてみよう。カップ上面には後入れ特製オイル的に、豚と煮干しの香りを内包した「神旨の一滴」という小袋がついている。
湯入れ時間は5分と長め。仕上がって後入れの「神旨の一滴」を放り込めば完成だ。
香りたつのは豚と煮干しとのことだが、煮干しと醤油が前面にくる。スープを飲んでみると和風感強めのひときわ濃い味。醤油の秘めた酸味も感じる。もう少し豚感が強めでも良かったかな。
そして問題の麺だ。食べてみると、コシ、締まりのある食感、小麦の香りを感じるという麺は、カップ麺としてはかなり優秀な噛みごたえがあり、3Dな曲線で確かに生麺のようなフィールを一瞬感じる。
しかし噛んだ後、少し歯につく感覚があった。惜しい。スープとともに味わうと、かなり煮干しラーメンのおいしさが店に近いレベルとなっているのだが、麺が惜しい。
ただ、これはどうやら麺が戻り切っていなかったかららしい。時間が経つにつれ、小気味いい歯切れが出てきて、一気においしくなる。5分設定は早すぎたのかもしれない。6分弱くらい待てば、最初からこの味が味わえると思う。
かやくはシンプルなチャーシューチップ、メンマ、ネギ、背脂加工品。スープはチキン・ポークをベースに煮干しを効かせた濃厚な旨みが味わえる醤油スープ。確かにパンチはある。さて、カップ麺ファンはどのように反応するのだろうか。
ちなみに袋めんの「明星 麺神 神太麺 ×旨 醤油/ 神太麺 ×旨 味噌」も2020年9月から関東・甲信越で発売されている。
入手は全国のスーパー、コンビニエンスストアなどで可能だ。
公式サイトはこちらphoto by 尹 哲郎