大人気定番『本麒麟』。2021年版は大麦・ホップ増量でさらに飲みごたえのテッペンへ! 【新旧飲み比べ】
おいしさで人気の新ジャンル『本麒麟』が、大麦とホップを増量してさらに本格味にリニューアル。コク深さと飲みごたえをアップし、おいしさレベルが進化。新旧飲み比べで、そのうまさを確認したい。
酒税法改正をものともしない快進撃! 『本麒麟』の今年の味は?
キリンビール『本麒麟』(350ml缶・コンビニ実勢価格 税込149円前後・2021年1月製造品より順次切り替え)は、“力強いコクと飲みごたえ”が特徴の新ジャンル。2018年の発売から、販売数は右肩上がりで定番人気のブランドだ。コロナ禍による家飲みも相まってか、2020年10月の酒税改正で増税になっても、『本麒麟』の販売数はなんと7億本を突破。市場を上回る快進撃を続けている。
以前紹介した『本麒麟』は昨年リニューアルしたばかり。今回のリニューアルは、大麦とキリンビール伝統のドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量。特長である”飲み飽きない味わい”に加え、よりコクと飲みごたえを向上させているのだとか。
同時にパッケージもリニューアル。本格的な「聖獣麒麟」でエンブレムを強化し、上質感を高めるために赤色×金色を調整。品質の良さと造り手のこだわりが伝わるデザインになっている。
パッケージを比べてみると、リニューアルには「新」の文字にかかる「聖獣麒麟」がデザインされている。実にわかりやすい。
原材料を比べてみると、変わったところは見当たらない。しかし、約1年という速さでリニューアルとは、その品質や味の追求に脱帽するばかり。もちろん新ジャンルが美味しくなることに異論はない。早速飲んでみたい!
さらにビール味に! シンプルな苦味で雑味少なく、飲みやすくなった新生『本麒麟』
まずは旧『本麒麟』から味わってみよう。
2020年のリニューアルで、すっきりとして飲みやすいのに、コクと苦味は健在だ。ビール系にしては高めのアルコール6%が、しっかりとした飲みごたえになっている。
次に新しくなった『本麒麟』。
新と旧で、香りにはさほど違いは感じられない。グラスに注いだ泡立ちも良く、気泡が細かく美しい。しかし、見た目にはそれほど変化はないようにも思える。
一口飲んでみると、ホップの苦味が後をひいた。さらりとしているのに、舌に残るホップの風味。飲み比べてみると、酸味が少なくなっている。そのぶん、余計な雑味を少なく感じた。
甘味のようにも感じるコクで、ビールに近い味わいにニアピン。単品で飲むと、なかなか気がつきにくい変化ではあるが、比べると旧『本麒麟』のほうが味が複雑だ。酸味と苦味が強く、尖りがある。雑味は少ないと思っていたはずなのに、飲み比べるとそれが雑味にも感じる。
一方、新『本麒麟』はホップの風味が広がり、喉を通る苦味も華やかだ。シンプルになった苦味が、ビールにさらに寄せてきた!そう感じる味わいだ。発売から3年で3度目というリニューアルの速さだが、家飲みが加速する中、飲みやすいシンプルな味わいは、時代のスピードにマッチしているのかもしれない。
ホップの苦味をシンプルに感じる『本麒麟』(500ml缶も有)は、全国の酒類取扱店などで入手可能。
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photo by 尹 哲郎