カップヌードル流二郎系誕生?『カップヌードル にんにく豚骨』の濃厚なパンチ力をたしかめてみた
日清食品「カップヌードル」から刻みにんにくを具材に加えた『カップヌードル にんにく豚骨』が新登場。豚とにんにくのWの旨みをギュッと凝縮したスープは、カップヌードル流二郎系を思わせる。最強タッグが生み出す禁断の味わいをたしかめてみた。
スープは満点!そういえばこの味、どこかで食べたことあるような……
息苦しい日々が続くこのご時世の中、うれしい誤算があるとすれば以前より口臭を気にする必要がなくなったことだろう。マスク着用や人と会う機会が減ったことで、とくに口臭の代表食材であるにんにくを気軽に食べられるようになったのは、うれしい限り。
今回おためしした日清食品(東京都)の『カップヌードル にんにく豚骨』(79gうち麺60g・希望小売価格 税込208円・2022年2月14日発売)は、そうしたニオイの原因の代表格・にんにくをたっぷりと食べたいニーズを狙い撃ちにした新商品。スープに豚骨とにんにくを合わせた、まるでカップヌードル流二郎系カップ麺のようなフレーバーだ。
具材に刻みにんにくを使い、にんにくの旨みと香りをプラス。さらに別添の「特製にんにく豚オイル」を加えることで、濃厚でパンチのある味わいが楽しめるようになっている。豚骨とにんにく、これで美味しくないわけがない。
パッケージは黄色ベースに無骨な太文字で「にんにく豚骨」。二郎系をイメージしているのは間違いないが、マジメさがにじみ出ているのは「カップヌードル」らしいというか。
湯戻し3分。
仕上げに「特製にんにく豚オイル」を入れてまぜれば完成。
この小さな容器から漂っているとは思えないほど強烈なにんにく臭。マスクのおかげで口臭は気にしなくてもいいが、職場などでは食べない方がよさそうだ。
まずは白濁した豚骨スープを試飲しよう。比較的サラサラではあるが、乳化を思わせるとろみが表現されている。想像通り豚の旨みとコク、にんにくの匂いを凝縮したインパクトのある仕立てで、スプーン1杯程度の量なのに、飲んだ瞬間に同時に爆発するほどの強烈なパンチ力だ。この味、まるでひと昔前の男性客しかいないような豚骨ラーメン屋を思わせる。
麺はおなじみのちぢれ細麺。スープと比べるとちょっと淡泊すぎるように感じるが、しっかり絡んでくれるし食べやすい。二郎系といえば太麺だが、そもそもスープが豚骨しょうゆではなく豚骨であることも考えると、二郎系というのはいささか早とちりだったようにも思う。
具材は、謎肉 (味付豚ミンチ)、刻みにんにく、キクラゲ、ネギ、スクランブルエッグ、紅しょうが。このラインナップを見ても、二郎系ではなくあくまで豚骨ラーメンと言わんばかりの内容。紅しょうがのピリッとした味やキクラゲのコリコリ食感は、濃厚豚骨との相性抜群。カップヌードルではあまりない具材なのでぜひ今後も続けて欲しい。
当初はカップヌードル流二郎系と思っていた『カップヌードル にんにく豚骨』は、実際は豚骨ラーメンのど真ん中を攻めたような味わいだった。豚の旨みやにんにく臭い、濃厚さに全振りしたようなひと昔の豚骨ラーメンを楽しみたい人におすすめだ。全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎