プレゼントやちょい飲みに! 200mlウイスキー『ゴールデンホース武州』をハイボールで味わってみた

 

20年ぶりに羽生蒸溜所を復活、自社蒸留を再開させた東亜酒造が『ゴールデンホース武州』を200mlのミニサイズウイスキーとして新発売。気軽に飲み切れる量だから、プレゼントやちょい飲みにぴったり! 食事のお供として最適とされるその味わいをたしかめてみよう。

 

2000年に機能を停止した蒸溜所が再び復活。来るべき時のために作られた新たなブランド

東亜酒造(埼玉県)は、1625年に創業の酒造メーカー。清酒、リキュール、焼酎など幅広いジャンルのお酒を400年近く造り続けている。しかし、バブル崩壊によるウイスキーの人気低迷を受け、2000年に蒸溜所としての機能を停止。羽生蒸溜所のウイスキーは姿を消してしまった。

 

そして時は流れ、2021年2月。羽生蒸溜所を復活させたいという想いが実り、ついにウイスキーの自社蒸留を20年ぶりに再開。同年4月にはクラウドファンディングを実施し、1426名の支援を集め、広く蒸溜所の再開は知られることとなった。蒸溜所の再開に先立って、2016年に誕生したのが「ゴールデンホース武州」と「ゴールデンホース武蔵」である。

今回おためしする『ゴールデンホース武州』(アルコール分43度・200ml瓶・希望小売価格 税込1,430円・発売中)は、「ゴールデンホース」ブランドの同名ウイスキーを200mlのミニサイズにした新商品。3年以上熟成されたスコットランド産ブレンドウイスキーをベースにスコットランド産モルトをブレンドし、オーク樽で熟成させたブレンデッドウイスキーである。

 

羽生蒸溜所が再開したのにスコットランド産なのは、蒸留したウイスキー(原酒)が熟成するまでに最低でも3年は要するから。そのため休止前の同名ブランドとは別物となる。現在はブレンド技術を高めながら来るべき時を待っているというわけだ。

瓶は200mlとあって小ぶりなサイズ(高さ20×直径5cmほど)。片手で持てる可愛らしい大きさで、ちょっとしたプレゼントや、たくさんの量は飲まないという人にもぴったりだ。ウイスキーならではの上品な雰囲気をしっかりと感じられるデザインになっている。

 

まずはストレートで一杯

それではいよいよ『ゴールデンホース武州』の試飲といこう。比較的熟成期間が短いためか、透明感のある琥珀色。

香りはかなり軽め。りんごのような酸味のある爽やかさに、うっすらと芳ばしさが入り混じっている。スモーキーな香りはほとんどない。

アルコール分43度と一般的な度数だが、ストレートでも非常に飲みやすい。ふんわりと丸みを帯びた口当たりで、ほのかな甘みも感じられる。後味にはすこしスパイシーな刺激があり、若さを感じつつも面白いアクセントが楽しめる。

 

続いてハイボールで食事と一緒に

続いて食事との相性が良いとおすすめのハイボールで飲んでみよう。香りはややモルトの香ばしさが際立つような印象となった。

ストレート以上に飲みやすく、クセや主張がない分確かに食中酒としてはぴったりかも! 甘みとモルトが分かりやすくなったのもハイボールならでは。

唐揚げと一緒に飲んでみたのだが、これがまた面白い味わい。唐揚げの油っこさをスーッと流してくれるような力強さを持ちながら、自身の味をほのかに残していく小悪魔のような味わいを持っているのだ。

唐揚げの脂と中和するような、食中酒としてちょうどいいバランス感が楽しめる1杯といえるだろう。

ちなみに、同ブランドでは「ゴールデンホース武蔵」(税込1,870円)も販売中。こちらは貯蔵年数の異なる複数のスコットランド産モルトをブレンドしたピュアモルトウイスキーだ。『ゴールデンホース武州』と比べると香りが強く、よりスパイシーな味わいが楽しめる。気になる方はこちらもチェックしてみてほしい。

『ゴールデンホース武州』は、公式オンラインショップほかで発売中。同社SNSでも情報発信をしているので、こちらも要チェックだ。

 

公式サイトはこちら

記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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photo by 尹 哲郎

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