酔いたくないけどうまいビール味、この3本! 『アサヒ ビアリー』『ブラヴス インディアペールエール』『クラウスターラー』【微アル・ノンアル】
ほどよく酔いたい、もしくはアルコールをとらない主義・ソバーキュリアスを実践したいときに良いのが、微アルコール&ノンアルコール飲料。でもいつものビールと比べると味がイマイチで、飲んだ気がしない……なんてこともあるはず。そこで今回は、記者がうまいと思った低アルコール・ノンアルコールをピックアップ。題して、『酔いたくないけどうまいビール味、この3本』をご紹介しよう。
お酒は控えたいが、ビールの味は楽しみたい!
微アルコールはアルコール度数が1%未満のお酒のこと。アルコールの量を控えたい人や逆にお酒が弱い人がたくさん飲めるちょうどいい飲み物だ。次の日にも響きにくいし好きなタイミングで飲みやすい。今回レビューするのは『アサヒ ビアリー』、『ブラヴス インディアペールエール』、『クラウスターラー』の3本。おなじみのアサヒビールのほか、ドイツのプレミアムビールメーカーやIPAの低アルコールビールなど、ちょっと珍しい低&ノンアルコールをピックアップしてみた。
『アサヒ ビアリー』
1本目はアサヒビール(東京都)『アサヒ ビアリー』(アルコール分0.5%・350ml缶・実勢価格 税込192円・発売中)。アルコール度数5%のビールとノンアルコールビールの間の選択肢として生まれた「微アル」だ。ビールからアルコールを抜く「脱アルコール」製法を採用することで、0.5%の低アルコールながら変わらない麦のコクや旨味を楽しめる。そのため、原材料(麦芽、ホップ、大麦など)はほぼ同じ。
香りはかなりクリア。アルコールの匂いがほとんどないだけでなく、ホップの香りも少ない。麦芽がほんのりと香る程度。見た目の色はビールと何ら変わらない。
気になる味は、麦芽の旨みをきちんと感じる味わい。ビールのおいしい要素はきちんと押さえている。ただし、ただアルコール独特のピリッとした辛さやキレ、苦味があまりないので根っからのビール好きには少し甘く感じるかもしれない。
後味はすっきりとしていて食中酒にもぴったり。2杯目以降でも同じ味が楽しめる。
『ブラヴス インディアペールエール (IPA)』
2本目はアメリカ発のノンアルコールクラフトビール専門のブルワリー・ブラヴス醸造所によるえぞ麦酒(北海道)『ブラヴス インディアペールエール (IPA)』(アルコール分0.5%未満・355ml缶・実勢価格 税込518円・発売中)。シムコーやカスケードホップを使用した柑橘アロマと苦味が楽しめる、クラフトビールでおなじみのIPAタイプだ。
その実力は、2019年に開催されたアメリカ最大のビールフェスティバル「Great American Beer Festival」において2つのノンアルコールビール賞を受賞するほど。
プルタブを開けると、爽やかな柑橘アロマを思わせるホップの香り。若干青臭さがあるが、IPAらしさを感じさせる。
だが実際に飲んでみると、IPAの印象とはちょっと違う。まるでシャンディガフのようなほんのり甘く軽やかな味わいだ。ビールの代替とは全くならないが、新しいビールカクテルを飲んでいるような感覚である。後味にはきちんとホップの爽やかさが残り、尖ったパンチやアクセントは全くないのにとても口に馴染む不思議な1本。
『ラーデベルガー クラウスターラー』
最後はドイツのプレミアムビールメーカー・ラーデベルガー社による都光(東京都)『ラーデベルガー クラウスターラー』(アルコール分0%・330ml缶・実勢価格 税込138円・発売中)。1979年にドイツで初めて造られたノンアルコールビールで、大麦麦芽100%・ホップ・炭酸だけで造られた豊かな味わいが世界中で愛されている(世界50ヵ国以上で販売中)。「ワールド・ビア・カップ」ノンアルコール部門で5度の金賞受賞のほか、数々の受賞をしておりその実力は折り紙付き。
華やかなホップの香りが強く、麦の香りは控えめ。ビールと変わらない琥珀色に輝いている。
うっすらと苦みと酸味があり、微炭酸で大麦の旨みを後に感じる味わい。豊かな味わいで愛されている理由がよく分かる。ホップの香りは強いが、そんなに主張は強くないのでとても飲みやすい。それでいて、味がしっかりとしているから飲みごたえもある。138円でこのうまさは破格ではないだろうか。ビール好きもきっと納得できる1本だ。
ビールと遜色のない飲みごたえ!いずれも満足度の高い味
今回紹介した3本は、いずれもクオリティが高く、味は違えどいつものビールと遜色のない味わいが楽しめた。微アルコール&ノンアルコールでも、これだけの味が楽しめるなら、コロナ禍のお酒禁止ムードやあえてアルコールを飲まないソバ―キュリアスのような生き方のパートナーとしてもぴったりだろう。とりあえず1本、冷蔵庫に常備してみてはいかがだろうか。あなたのビール生活が変わるかもしれない。
いずれも都内「イオンリカー」にて1月に購入した。
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photo by 尹 哲郎