すべてが主役!だから最強!? こだわり抜かれた『日清の最強どん兵衛 きつねうどん/かき揚げそば』を食べてみた!
「どん兵衛」シリーズから『日清の最強どん兵衛 きつねうどん/かき揚げそば』が新登場! つゆ・麺・具材・調味料、その全てが主役となるポテンシャルを秘めた究極の1杯だ。最強を名乗るその味に私たちは屈してしまうのだろうか。いざ、尋常に勝負!
うまくないわけがない!七味唐辛子までも特別調合された最強の一杯!
日清食品(東京都)の「どん兵衛」はこれまでに、麺を極太にした「日清のどん兵衛 限定プレミアムきつねうどん 史上最もっちもち麺」やふっくらおあげの「同 きつねそば」など、何か1つに特化した商品を発売してきた。これは同社に限らず、商品を販売するうえで何が特徴なのか分かりやすく伝えるための基本戦略だ。
だが、今回発売された『日清の最強どん兵衛 きつねうどん/かき揚げそば』(2022年3月28日発売)は、その常識を破るすべてが主役の「どん兵衛」。太い麺、6種の合わせだし、ぶ厚いお揚げとかき揚げ、さらに七味唐辛子も特別調合したまさに最強の一杯だ。その約束された味をたしかめてみよう。
『日清の最強どん兵衛 きつねうどん』
はじめに食べるのは『日清の最強どん兵衛 きつねうどん』(93gうち麺66g・希望小売価格 税込267円)。
「最強ブレンド 6種の合わせだし」を入れて湯戻し8分(「日清のどん兵衛 きつねうどん」は湯戻し5分)。仕上げに「特製ゆず七味唐辛子」を入れたら完成。
昆布のやさしさと、ゆずの爽やかさが漂う香り。
もちもち食感となった極太うどんは、従来と同じ平麺だが厚みが1.3倍ほどあり、食べ応えアップ。「日清のどん兵衛 きつねうどん」と比べるともちもちしている。だが、記者が一番おいしいと感じたのは、小麦の風味やほんのりとした甘み。うどんを食べている感があって、これだけでもおいしい。
鰹節、昆布、サバ、煮干し、干し椎茸、あごの6種の合わせだしを使用したつゆは、昆布とかつおの旨みが強い甘め仕立て。基本はこの2つをベースに、残り4つがいろんな瞬間に顔を出してくる。上品な味にまとまっているようで意外と主張が激しく、麺に負けない力強さだ。
上から見ると普通サイズのおあげは、持ち上げると厚さ約1.5cm(実測値)の極厚仕様。まるで厚揚げのようだ。大きく口を開けてかぶりつくと、中からたっぷりと吸ったつゆがあふれんばかりに染み出てくる。おあげの味(豆腐や大豆)も強く、トッピングの域を超えている。このおあげ、本当においしい。
そして忘れてはいけないのが、長野県の老舗「八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」で特別に調合された「特製ゆず七味唐辛子」。ゆずの香りがかなり強く、麺もスープもおあげも、口に入れた瞬間の香りを爽やかにしてくれた。ただし、ピリッとした刺激はほとんどないのがもったいない。『日清の最強どん兵衛 きつねうどん』の唯一の弱点かもしれない。
『日清の最強どん兵衛 かき揚げそば』
続いては『日清の最強どん兵衛 かき揚げそば』(101gうち麺66g・希望小売価格 税込267円)。
「最強ブレンド 6種の合わせだし」を入れて湯戻し5分。仕上げに「かき揚げ」と「特製七味唐辛子」を入れたら完成。
こちらは、かつおとしょうゆが際立つ香り。
麺は通常よりも太い新太そば。見た目にはそれほど違いはないが、口に入れると1本1本の存在感をはっきりと感じる。角張った舌触りもあって、そばらしさがグッと強調された。ただし、本場の蕎麦と比べると風味はやや劣るけれど、カップ麺でこれだけ出せるのはすごいことだ。
つゆは先ほどと同じ6種類の合わせだしだが、東日本風に近い鰹節ベース。しょうゆの味も強く、比較的ガツンとした力強い味だ。もちろん6種類の合わせだしとしての味わいもあるのだが、どうしても分かりにくいのがもったいない。
トッピングのかき揚げは、現在発売されている「同 かき揚げ天ぷらうどん」よりも厚い、約2cm(実測値)。ザクザクっと気持ちいい音を鳴らすと、一番に玉ねぎの甘さが襲い掛かってくる。そこに援護するようにかき揚げの衣の旨みが加わり、揚げたてのような味わいが楽しめるのだ。これ1つでも値段分の価値があると思う。なお、厚みはあっても数分でふにゃっとなるのでザクザク食感が好きな人はご注意を。
東京・浅草の老舗「やげん堀」で調合された「特製七味唐辛子」は、少量ながら全体に辛味をプラス。ピリッとした辛さではないが、身体を温めるようなじんわりとした味わいだ。焙煎唐辛子による香ばしさは残念ながら不発。つゆの香りに負けてしまった。
すべてからこだわりを感じた確かな1杯。ただし、最強かといえば……
つゆ・麺・具材・調味料、そのすべてに確かな味を感じた『日清の最強どん兵衛 きつねうどん/かき揚げそば』。どれを食べても満足感があり、これがカップ麺かと疑うような完成度だった。ただし、気になったのは一体感。やはりすべてが主張してくるから、一緒に食べると良さが分かりづらい部分も出てくる。全員がスターの映画のようで、食べていて疲れてしまうところは正直、あった。そういう意味ではまだ最強とは言い切れないかもしれない。再び相まみえる日が来るのを楽しみにしている。
全国のスーパー、コンビニで発売中。
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photo by 尹 哲郎