『裏通りのドンダバダ』は『水曜日のネコ』に続く定番個性派クラフトビールとなるのだろうか
ひと味違うクラフトビールのメーカー、ヤッホーブルーイングから10年ぶりに定番クラフトビールが全国に向けて新発売。その名も『裏通りのドンダバダ』! 個性が光るネーミングとデザインに、伝統的なビアスタイルをモダンに再構築したその味とは? ビール大好き記者がためしてみた!
ビアスタイル、フリースタイルベルジャンゴールデンエールとは
ヤッホーブルーイング(長野県)が発売する全国向けのクラフトビールの定番といえば、2012年に発売した水色に個性的なネコがデザインされた『水曜日のネコ』。今回新発売の『裏通りのドンダバダ』(350ml缶・希望小売価格 税込294円・2022年3月14日発売)は、その定番以来10年ぶりの全国向け定番クラフトビールだ。
こだわり製法でつくられたビアスタイルは「フリースタイルベルジャンゴールデンエール」。伝統的なビアスタイルをモダンに再構築。『水曜日のネコ』の3倍の酵母を加え、自社定番製品の中で最も高い温度で発酵。シャルドネを思わせる爽やかな香りが特徴だ。
原材料を見ると麦芽・ホップ・糖類。本場ベルギーの製法からインスピレーションを受け、ブドウ糖を加えドライな味わいに仕上げているそう。
糖類を加えるとドライとは逆になりそうな印象だが、発酵に必要な糖分をブドウ糖で補い、通常のビールと比べて少ない麦芽量で発酵。麦芽由来のボディ感が軽減され、ドライな味わいになるのだとか。
『裏通りのドンダバダ』を飲んでみた
赤いポップなパッケージは、ヒーローものの映画みたい! コンセプトの「自分の好きに夢中で生きる」からついた商品名の「ドンダバダ」は、こだわりのある大人が集まる「裏通り」で、好きなルチャ・リブレ(メキシコのプロレス)に夢中になっているプロレスラー。
このキャラクターは決め技ムーンサルトプレスからのフォールで勝つことにこだわりがあり、勝率は良くないがこだわりを捨てては意味がないと考えているレスラーだ。この遊び心と作り込まれた世界観が大好きな記者、同社のクラフトビールはよくお世話になる。
缶を開封すると、フレッシュなホップの香り。スッと通り抜けるような爽やかさと、熟した果実のような甘さがある。それでいて重くなく、白ワインにも似ている。
軽い黄金色のビールは、しゅわしゅわと程良い炭酸が弾ける。飲めば、細かい炭酸で喉越しが良い。香りが抜け、舌に残る柚子のようなビターな果皮感。フルーティーさもある強めの苦味だ。ホップの余韻がしっかりと後をひく。
アルコール度数は6%と高め。苦味があるのに香りは爽やかで飲みやすく、気がついたらほろ酔いに。単品で堪能できる、ビターなクラフトビールだ。
なお期間限定(3月14日〜4月12日)で、『裏通りのドンダバダ』の缶製品を入手できる架空のBARへの入口(扉)を表参道・渋谷・下北沢4箇所に設置したり、公式通販サイト「よなよなの里」のよみものページにも、同様のBARへの入口があったという。
同社のビール片手に「よなよなの里」はよく訪れる。今後は『裏通りのドンダバダ』を片手に「架空のBAR」を探してみたい。
よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」新虎通り店、「YONA YONA BEER WORKS」各店で樽製品を提供中。缶製品は3月22日より全国のローソン・ナチュラルローソン・ポプラの酒類取扱い店舗で数量限定販売。4月上旬より「首都圏・東海・近畿・軽井沢」を中心としたエリアで順次発売。公式通販サイト「よなよなの里」でも発売中。
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photo by 尹 哲郎