【ボールペン7種比較】字が下手でも書きやすいボールペン教えちゃいます!
書きやすくて、少しでも字が上手く書けるボールペンを選びたい! これは、「自分は字が上手くない」と感じている記者の昔からの願いだ。今回は、現在人気なボールペン7種類を徹底比較。コスパや書き心地、現在主流のボールペンのインクの種類と特徴などを確認する。最後には、普段から走り書き気味で筆圧が弱い記者が選ぶ、書きやすくて字が上手く書けるボールペンをご紹介!
今回比較するのはこちらの7種類!
- 三菱鉛筆(東京都)『ジェットストリーム スタンダード』
- ゼブラ(東京都)『ジムノック』
- ゼブラ(東京都)『ブレン』
- ぺんてる(東京都)『ビクーニャEX1』
- ぺんてる(東京都)『カルム』
- ぺんてる(東京都)『エナージェル』
- ゼブラ(東京都)『サラサクリップ』
商品は全て店頭で1本ずつ購入した。数本入りの方が1本あたりの価格が下がることが多いので、気に入ったものがあれば、数本入りで購入した方がお得だ。4番ぺんてる『ビクーニャEX1』は、唯一、黒、赤、シャーペンの多機能タイプになっているため、他の商品よりも価格が高くなっている。また、芯の太さは基本的には0.5mmを選んだが、4番ぺんてる『ビクーニャEX1』のみ0.7mmになっている。
実際に全てためして感じたのは、1番三菱鉛筆『ジェットストリーム スタンダード』、3番ゼブラ『ブレン』、5番ぺんてる『カルム』の3つは、どれも書き心地がなめらかで、また、この3つで書いた後の筆跡は同じようだと感じた。『ジェットストリーム スタンダード』の書き心地が好きな人は、『ブレン』、『カルム』とも相性が良いと思った。
現在主流のボールペンのインク4種類と特徴をチェック!
現在主流のボールペンのインクは、油性インク、水性インク、ゲル(ジェル)インク、エマルジョンインクなど。今回比較した商品は、水性インク以外の3種類となった。各インクには特徴があり、使用用途や筆圧の強弱などで、向き不向き、相性の良さが変わるという。もし、ボールペンによって、字が上手くなったり、下手になったりすることがあると思う人は、一度、インクの特徴について確認してみると良いかもしれない。
現在主流のボールペンのインクの特徴はこちら
油性インク
耐水、耐久性に優れ、速乾性は早い。強い筆圧にも適しているので、複写式の伝票や領収書など書く際に向いている。インクが溜まってしまう「インクボテ」が起こりやすい。一般的に油性インクは粘度が高いため、書き味はやや重く、水性インクと比較するとなめらかさに劣るが、2006年に発売した低粘度油性インク「ジェットストリームインク」は、書き心地がなめからな油性ボールペンで、たちまち大ヒットの人気商品へ。これにより、「油性ボールペン」=「書き心地はいまいち」という概念が覆されたという。その後、他のメーカーからも書き心地がなめらかな油性ボールペンが増えた。
水性インク
インクの粘度が低いので、なめらかなサラサラとした書き心地。そのため、長時間の筆記などにも向いている。インクボテが発生しにくく、かすれないのが特長。カラー展開が豊富なので学習ノートなどで色分けして書きたいときなどに向いている。サラサラとした書き心地なので、筆圧が弱い人や、子どもなどでも使いやすい。紙ににじんでしまうこと、裏抜けしてしまうことがある。
ゲル(ジェル)インク
油性と水性の良いとこ取りのボールペン。水性インクにゲル化剤を混ぜたもので、通常は粘度が高いが、筆記の際には水性ボールペンのような低粘度になるという特性がある。そのため、弱い筆圧でも濃いクリアな文字を書くことができる。耐水、耐久性に優れていて、裏抜けしない。一方、インクの減りは早いので、筆記距離は長くない。
エマルジョンインク
文具メーカーのゼブラが開発、2010年に発表した、油性インクと水性インクを混ぜ合わせて乳化した状態になっているもの。ゲルインク同様、油性と水性の良いとこ取りのインクで、耐水性、速乾性が良く、裏抜けしない。インクの減りは早いので、筆記距離は長くない。
各商品を詳しくチェック! あなたはどれにする?
三菱鉛筆『ジェットストリーム スタンダード』
2006年の発売以降、大人気商品となっているのは、三菱鉛筆(東京都)『ジェットストリーム スタンダード』(0.5mm・参考価格 税込107円・発売中)。それまでなかった、低粘度な油性インクが使われ、書き心地はいまいちと考えられていた油性インクのボールペンでも、なめらかで気持ちの良い書き心地が可能になった。とにかく書きやすく、記者も以前より愛用している。普段から、走り書き気味で、筆圧も弱く、字がうまくない記者だが、このボールペンで書くと、字が「フニャッ」とせずに「シュッ」として、うまくなったような気持ちになる。こちらの商品は、記者も以前からのお気に入りだ!
ゼブラ『ジムノック』
価格も安いため、会社で皆が使用するボールペンとして大量購入するのにも向いている、ゼブラ(東京都)『ジムノック』(0.5mm・参考価格 税込81円・発売中)。今回比べた商品の中では、線が細めで薄いと感じた。こちらのボールペンで文字を書く場合は、筆圧は強めで、ゆっくり書くと、濃くてはっきりした文字が書けた。価格が低いボールペンには、芯が不安定でグラグラするものもあるが、こちらは、低価格だけど芯のブレが気にならなかった。筆圧が強く、1文字ずつしっかり書く人と、こちらのボールペンは相性が良さそう。
ゼブラ『ブレン』
筆記振動(ブレ)を制御したという、ゼブラ(東京都)『ブレン』(0.5mm・参考価格 税込132円・発売中)は、文字を書く時に安定感があり書きやすい。今回唯一のエマルジョンインクのボールペンだ。スタイリッシュでオシャレな見た目は、5番ぺんてる『カルム』にも似ている。走り書き気味の記者が書いても、かすれることなく、なめらかな書き心地でスルスルとクリアな文字が書けた。その書き心地と、筆跡はジェットストリームで書いた時と似ていると感じた。グリップ部分はやや太めな作りで、「ジェットストリームのグリップ部分が太くなったようなペン」というのが、最初の記者の感想だった。記者は女性にしては、手が大きめなので問題ないが、手の小さい人は、グリップ部分が少し太めだと感じるかもしれない。
ぺんてる『ビクーニャEX1』
今回唯一の多機能型ボールペン、ぺんてる(東京都)『ビクーニャEX1』(黒・赤ボールペン0.7mm、シャーペン0.5mm・参考価格 税込742円・発売中)。店頭でビクーニャを探していたら、ノーマルタイプが見つからなかったのでこちらを購入した。ボールペンの芯が0.7mmで、他の商品より大きめ。実際に書いてみると、文字は濃くはっきりとしている。こちらは、筆圧をしっかりかけて、ゆっくり書いた方が綺麗な文字が書けるようだ。普段、筆圧が弱めな記者としては、筆圧を気にして書く必要があると感じた。比較した商品の中では、見た目の高級感が一番あると思ったので、ビジネスの場面などでも使いやすそう。
ぺんてる『カルム』
芯を出す時のクリック音を大幅に削減したという、ぺんてる(東京都)『カルム』(0.5mm・参考価格 税込148円・発売中)。こちらは、今回選んだ油性インクのノーマルタイプ3本の中では、一番価格が高い商品だ。書き心地と書いた文字は、1番三菱鉛筆『ジェットストリーム スタンダード』に似ていて、なめらかで書きやすい。こちらの商品の特徴はグリップ部分が革調になっていて滑りにくく、また、グリップ部分の長さが比較した商品の中では一番長い。これにより、自分の好きなところでペンを握りやすくなっていて、実際に書いた記者も握り心地が良いと感じた。オシャレでスタイリッシュな見た目も高ポイントだ。
ぺんてる『エナージェル』
マジックの細い方で書いたような、濃くてクリアな文字が書けるのは、ぺんてる(東京都)『エナージェル』(0.5mm・参考価格 税込178円・発売中)。最近もSNSでバズったり、テレビなどでも取り上げられている人気商品だ。ゲルインクのボールペンで、実際に書いてみると、インクが濃く、弱い筆圧でも、クリアではっきりした字が書けた。記者的にかなり驚いたのは、速乾性が非常に高いこと。書いた直後の文字をこすっても、全く汚れない。左利きの人は横書きをする際、書いた部分に手がかぶさり、こすれてしまうことがあると思うが、速乾性の高いこちらの商品はそのような心配もないと思う。どのような筆圧で書いても、濃くてハッキリした文字になるので、文字の濃淡はつけにくいように感じた。今回比較した、ノーマルタイプの中では一番価格が高かったが、パフォーマンスが高いので、決して高くはないように感じた。
ゼブラ『サラサクリップ』
今回、一番価格が低かったのは、ゲルインクのゼブラ(東京都)『サラサクリップ』(0.5mm・参考価格 税込77円・発売中)。書いた文字は、濃くてはっきりとした文字になった。こちらのペンの特徴は、可動式のクリップで厚みのあるボードなどでも挟めるようになっているところ。2003年に発売したという『サラサクリップ』は、記者も学生の頃に使用していた。低価格で豊富な色揃えのこちらは、ノートを取る際にも重宝した思い出がある。書いた直後に文字を触ると滲んでしまったので、速乾性の面ではやや気になったが、書いて少し置いておけばすぐに乾いた。
走り書きしやすく、筆圧弱めな記者がおすすめするボールペンはこれ!
記者は、普段愛用しているのは、三菱鉛筆『ジェットストリーム スタンダード』だが、今回、こちらの記事を書く為、沢山のボールペンをためすので、もしかしたら、今後、ボールペンの好みが変わるかもしれないという気持ちもあった。
実際に、今回、比較した商品はどれも書きやすく、持っていると嬉しくなるようなオシャレなもの、筆圧が弱くても濃くてハッキリとした文字で書けるものなど、魅力的な商品が沢山あったが、一通りためした後、やはり、三菱鉛筆『ジェットストリーム スタンダード』が、記者的「書きやすくて、字が上手になるボールペン」だと感じた!
筆記速度や筆圧、利き手や、握り方など、人によって合うボールペンは違うようなので、ぜひ、気になった商品は実際にためして、自分にピッタリなボールペンを見つけてみて!
photo by 尹哲郎