人気の除湿剤5種を徹底比較! 除湿力が強くて使いやすいのはこれ!

湿気に負けない! 快適空間を作る為の強い味方

ジメジメと湿度の高い時期には、押し入れやクローゼット、下駄箱など、気をつけていても、いつの間にかカビが..! なんていうことも。そんな時の強い味方が、置くだけで湿気を取ってくれる除湿剤だ。今回は、現在人気の置き型除湿剤5種を徹底比較する。定番人気商品や、最近注目の集まる半永久的に使えて交換不要の木炭タイプなどを比較。「除湿力はどれが一番強いの? 」を確認するため、実験を行い、湿度の変化も検証した。気になる結果はランキング形式で発表する! 最後には記者がおすすめする置き型除湿剤もご報告。

 

 

今回比較するのはこちらの5種類

 

 

  1. あらた(東京都)『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』
  2. オカモト(東京都)『水とりぞうさん』
  3. エステー(東京都)『ドライペットスキット』
  4. エステー(東京都)『ドライペット備長炭』
  5. 出雲カーボン(島根県)『炭八 タンス用』

 

 

1~4番の商品は定番のボックス型の置き型消臭剤。5番は半永久的に使用できる炭タイプ。除湿剤を選ぶ際のポイントの一つは、除湿以外の効果について。1番の『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』は消臭効果、防カビ効果もあり、複数の効果が期待できるタイプ。4番『ドライペット備長炭』は、炭入りで脱臭効果がある。色々なタイプがあるので、場所や用途によって、使い分けるのが良さそう。

 

目指す湿度と効果的な使い方は?

 

そもそも湿度は何度を目指せばよいの? こちらは、人が快適に暮らせる40〜60%が良いという。60%以上になると、気になるカビやダニが発生する。また、40%以下だとインフルエンザウイルスが活動しやすくなるという。

 

除湿剤を効果的に使用する方法を確認すると、ポイントは置き場所だという。まず、湿気は下へ溜まるので、下の方に設置しよう。さらに、湿気は空気が淀む場所に溜まるので、空間の真ん中より、四隅に置くのが良いという。

 

編集スタッフが実験を行い、除湿力の強さを確認!

 

実験風景の様子。実際に行う時には、上に重しを乗せて空気が逃げにくくした。

 

除湿力の強さを確かめる為、編集スタッフが実験を行った。実験方法は、お湯を入れた小皿と除湿剤を並べ、その上に虫かごをヒックリ返してかぶせる。空間内の湿度が75%まで上昇したら、小皿を取り出した。

 

75%になると同時に小皿を取り除いても、一度、それ以上の数値に上昇するものが多かった。これは、上に上がった蒸気が、その後、下に落ちてくるまでのタイムラグだろうか?

 

計測は、15分、30分、45分、60分の湿度の変化を確認した。こちらの実験は編集部スタッフがオフィスの机の上で簡易的に行ったものなので、ある程度の参考として確認していただければと思う。また、この日の部屋の温度は24~27℃で上下3度の変化があった。

 

 

今回の60分間の実験では、除湿力が一番強いのは、1番『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』という結果になった。快適に過ごすことができる湿度40~60%のちょうど真ん中の「50%」まで落ちた。数値が落ちるスピードが早く驚いた。

 

4番のエステー(東京都)『ドライペット備長炭』は、60分では数値の変化が鈍かったので、その後も計測を続けたところ、75分65%、90分61%と湿度が落ちる様子を確認できた。こちらの商品は、除湿されるスピードが緩やかなようだ。

 

5番の『炭八 タンス用』は、60分で、目標の60%以内まで湿度が下がった。記者は、今回初めて炭タイプの除湿剤をためすので、どのような結果になるか気になったが、十分効果を感じることができる結果となった。

 

除湿剤の中身を確認してみる

1番には消臭効果や防カビ効果のある粒が、4番には小さな炭が混ざっているのを確認できる。

白い粒状の1~4番は、置き型除湿剤の中身として使われることの多い「塩化カルシウム」が使用されている。こちらは空気中の水分に触れると化学反応を起こして溶けはじめ、液体化するという性質がある。吸湿力が高く、自重の3〜4倍ほどの吸湿ができるという。使用後の溜まった液体は、排水口へ流す必要がある。この液体は、水ではなくアルカリ性の水溶液なので、触らないように注意すること。

 

5番は炭タイプ。半永久的に使用できるものもあり、地球に優しいエコな除湿剤といえる。調湿効果があり、湿度が高い時には除湿、湿度の低い時には加湿してくれる。そのため、湿気の多い時期以外にも、一年を通して使用することができる。最初にかかるコストは、使い捨てタイプに比べてやや高いが、半永久的に使用することができるならトータルで考えると安く済むかもしれない。

 

置き型以外の除湿剤も確認

 

吊るし型

クローゼットの中で使用する吊り下げるタイプ。ぶら下げて収納するスーツなどを湿気から守ってくれる。湿気を吸い込むとゼリー状に変化するものが多い。使用後は可燃ごみとして廃棄する。

 

シート型

薄いので場所を取らずに設置することができるのが特徴。タンスの中の洋服を湿気から守るために入れるものや、布団の下に敷く大判のものなどがある。タンスの中に入れるタイプは湿気を吸うとゼリー状に変化するタイプが多い。布団の下に敷く大判のものは、除湿剤の中身が他とは異なり「シリカゲルB型」のものが多い。こちらは、有効期間内であれば、天日干しすると何度も繰り返して使用できるタイプ。

 

あなたはどれにする?

 

除湿力が優秀で、防カビ・消臭効果もある『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』

今回の実験で除湿力が一番優秀だった、あらた(東京都)『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』(3個パック・参考価格 税込473円・発売中)。大容量のため、容器の大きさが気になったが、他の除湿剤と比べて高さはあるが、奥行きや横幅は特別大きいわけではなかった。なんといっても、交換期間が長いのが魅力的で、交換が必要な他の除湿剤は3〜6ヶ月で交換だが、こちらは4〜8ヶ月で良いという。こちらの商品のもう一つの大きな特徴は、防カビ剤や消臭剤が入っていること。湿度が高い空間にはカビが生えやすく、こもる臭いも気になるので、これらの効果があるのは嬉しい。置型タイプは、箱を組み立てて蓋にすることが多いが、こちらはプラスチックの蓋となっている。

 

中身が見えて捨て時が分かりやすく、使用後の処理が楽ちんな『水とりぞうさん』

今回、唯一容器の中身が見えるのは、オカモト(東京都)『水とりぞうさん』(3個パック・参考価格 税込250円・発売中)。容器の中身が見えると、交換時が分かりやすくて良いと感じた。こちらの商品の大きな特徴は、溜まった液体を捨てる時にある。こちら、上を覆っている白いシート部分に元々穴が開いていて、排水溝に流す際に、上に貼ってあるシールを剥がせばそのまま流せるようになっている。この手のタイプの除湿剤は、溜まった液体を排水溝に流す際、白いシート部分にハサミなどで穴をあけて流す工程があり、それが地味に大変。その手間が省けるのは、かなり嬉しいと感じた。

 

お手頃価格でコンパクトな『ドライペットスキット』

コンパクトなので狭いところにも置きやすい、エステー(東京都)『ドライペット スキット』(3個パック・参考価格 税込178円・発売中)。今回比較した商品の3個パックでは、唯一200円以下の商品でお手頃価格。除湿効果は2位の『水とりぞうさん』と僅差の3位で優秀だ。水色の容器にオレンジ色の蓋はカラフルで目立つので、置き忘れ防止になりそう。また、除湿剤を使用中に誤って倒すと、中に溜まった液体が漏れてしまうので、物の出し入れの際に倒さないように、見た目が目立つのは良いかもしれない。コンパクトで、お手頃価格な除湿剤を探している方へおすすめ。

 

脱臭効果も求めたい方におすすめ『ドライペット備長炭』

エステー(東京都)『備長炭ドライペット』(3個パック・参考価格 税込221円・発売中)は、備長炭が入ることにより、除湿だけではなく、空間に漂う嫌な匂いも吸収してくれるタイプ。脱臭効果があるので、記者は下駄箱の中に設置したいと思った。今回、除湿効果を計測する実験では、60分以内では湿度の減少は鈍かったが、その後も計測を続けたところ、順調に減少するのが確認できた。除湿のスピードは緩やかなようだ。お手頃価格で脱臭効果のある除湿剤を探している方におすすめ。

 

交換不要で脱臭効果も期待できる『炭八(お試し5個セット)』

 

半永久的に使用できる出雲カーボン(島根県)『炭八(お試し5個セット)』(参考価格 税込5,491円・発売中)。木炭を使用していて、今回、唯一の調湿効果のあるタイプだ。中身が炭なので、脱臭効果もあるという。触ると「サクサク」という軽やかな音がして触り心地が良く、なんだか安心する…! シンプルな見た目でオシャレだが、さらに、カバーをかけるのも有りだという。

 

タンス用はこちら

 

今回、実験ではタンス用を使用したが、こちらは、部屋用、押し入れ用など、様々なタイプがある。定番の置き型除湿剤は、押し入れやクローゼットの中などの閉ざされた空間での使用を推奨しているが、こちらは部屋に置くタイプがあるというのが特徴だ。そして、なんといっても、交換不要で半永久的に使用できるというのが嬉しいポイント。気になる点は、他の除湿剤と比較すると、価格が高い為、購入するのに少し勇気が必要になる。初期費用はかかるけど、半永久的に使用できるならコスパは良いかもしれない。交換の手間がなくなり、置いておくだけで良いエコな商品を探している方におすすめ。

 

記者が選ぶ除湿剤は?

 

 

記者は、交換期間も長く、今回の実験でも高い除湿力を示した『アドグッド 除湿剤 大容量800ml 』を使用したい。大容量タイプではあるけど、他と比較して、容器が凄く大きいわけではないのも高ポイント。ただ、交換のたびに発生するプレスチックゴミは気になるので、半永久的に使用できる『炭八(お試し5個セット)』もあわせて使用したいと感じた。こちらは、溜まった液体が漏れる心配もないので、不安定な場所に置きたい時には、積極的にこちらを設置したいと思う。

記者

アバター画像

おためし新商品ナビ編集スタッフ

おためし新商品ナビ編集スタッフです。 https://www.shin-shouhin.com/

この記者の記事一覧

photo by 尹哲郎

トラックバック