【熱中対策】酷暑に立ち向かう『いっぷう変わった塩分チャージ食品 4種食べ比べ』ほろりす塩飴/梅塩トマト/天塩の塩あめ キウイ&レモン/熱中対策ゼリー サイダー味
6月から真夏日続出で酷暑が予想される夏。そうなると、より徹底したいのが熱中対策だ。水分補給だけでなく、塩分もしっかり摂っていきたい。そこで今回は『いっぷう変わった塩分チャージ食品 4種食べ比べ』と題して、お手軽に摂取できるちょっと変わった塩分摂取食品を食べ比べしてみよう。
暑すぎる夏、熱中対策は水を飲むだけじゃダメ! 水分だけでなく塩分もきちんととらなきゃ
熱中症策に水分補給は重要。だが、それと同じくらい塩分補給も重要だということをご存知だろうか。人は体温調整のために汗をかき、水分やミネラル(塩分)を外に出す。このとき、水分だけを補給すると血液中のバランスが崩れてしまう。つまり、水分と塩分をバランスよく摂取することが重要なのである。
単に塩を舐めるだけでも効果はあるが、どうせ食べるならおいしく楽しく取り入れたい。そこで今回は『いっぷう変わった塩分チャージ食品 4種食べ比べ』として、4種類の塩分摂取商品を食べ比べしてみよう。
『ほろりす塩飴』「からいも飴」の老舗による塩飴【食塩相当量3.5g/100g】
1つめは明治19年創業の富士屋あめ本舗(鹿児島県)の『ほろりす塩飴』(10粒入・実勢価格 税込270円・発売中)。100年以上サツマイモの甘みを活かした無添加飴「からいも飴」を作り続ける老舗飴メーカーがつくる塩飴だ。
塩は鹿児島県甑島(こしきしま)の海洋深層水塩を使用。4種類の中ではもっとも多い100gあたり食塩相当量3.5gを含有している。塩飴ではあるが、サクサクと噛めるほろりとした食感が特徴だ。
パッケージは幸せそうなリスの大きなイラスト。このゆる〜い感じが、暑くてイライラしそうな気持ちを和ませてくれそうだ。(チャック付き)
口に入れて味をチェック。甘じょっぱいという言葉がぴったりな、バランスの良い味わい。塩分濃度は濃いはずだが、角がまるい味わいなので塩辛くなく非常に食べやすいやさしい印象だ。少し気になったのは、まろやかな甘さが残るせいか、若干後味がくどく感じること。甘いもの好きな人向けな味付けだろう。
最大の特徴でもあるサクサクほろりとした食感は、確かに他にはない独特な感覚。ボリボリでもザクザクでもなく、サクサクほろり。少し力を入れるだけでお寿司のしゃりのようにほどけていく(噛まなければ飴のように舐められる)。いつでも噛んで飲み込めるので、仕事中の塩分摂取にもおすすめだ。
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『梅塩トマト』暑さの本場・沖縄からやってきました! 【食塩相当量約1.3g/100g】
2つ目は、沖縄の素材を使った健康食品の開発・販売をする沖縄美健販売(沖縄県)のオリジナル商品、『梅塩トマト』(30g・実勢価格 税込180円・発売中)。沖縄の海塩「ぬちまーす」を使用したドライトマトだ(沖縄の方言の造語。命のことを「ぬち」、塩のことを「まーす」という)。
塩分摂取食品というと梅干しやレモンをイメージするが、これはトマト(タイ産)を梅干しや海水塩で味付けした一風変わったもの。おやつやおつまみにも使えるし、サラダのトッピングなどにも使えるアレンジ力の高い一品だ。
パッケージは実物写真を使った爽やかなデザイン。チャック付きのミニパッケージなので、持ち運びにも便利だ。
梅の香りを感じながら実食。舌に触れるとすぐに塩味を感じるが、塩辛さはほとんどなくうっすらと感じる程度。むしろこの後にくるトマトの甘みを引き立てるような使い方となっている。ドライトマトをひと噛みすると、これがおどろくほど甘い。ドライフルーツらしい濃厚でまろやかな甘さが広がる。
なお、梅の味わいはほとんどなく、酸っぱさはうっすら感じる時がある程度。“紀州梅の深い旨味“とパッケージにあるように、旨みを加えるために使われているのだろう。濃密な甘さがあるので好みは分かれるだろうが、刺さる人には心をわしづかみにされそうだ。
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『天塩(あましお)の塩あめ キウイ&レモン』塩屋の塩飴のフルーツバリエーション【食塩相当量約2.9g/100g】
続いては、「赤穂の天塩」でおなじみの塩メーカー、天塩(兵庫県)の『天塩(あましお)の塩あめ キウイ&レモン』(70g・希望小売価格 税込205円・発売中)。「塩屋が作った塩あめ」をコンセプトとした、塩の粒感を感じられる一品だ。塩飴では珍しく、キウイとレモンのフレーバー仕立てとなっている。
塩には海水を太陽と風の力で蒸発させた大粒の天日塩(てんぴえん)を使用。あえて大粒にした塩を溶かさずに入れることで、塩味を感じやすくし、味のグラデーションを楽しめるようになっている。また、汗に近いイオンバランスに設計されているのも、熱中対策において重要なポイントだ。
パッケージは青い海と空を背景に、キウイとレモンを写した沖縄の夏らしさを感じさせるデザイン。不思議と塩をなめたくなるのは記者だけではないはずだ。中身は個包装なので、必要な分だけ持ち歩ける。
まずはレモン味から。甘さは控えめ~普通。酸味はほとんどないが、レモンの風味がほのかに香る爽やかな仕立て。表面の飴が溶けていくと、すぐに大粒の天日塩が姿を表す。舌でもはっきりとその形が分かるほどの大きさだ。甘さに負けずはっきりとした塩味が感じられるから、しょっぱさをしっかりと味わいたい人にはぴったり。
キウイ味も甘さは控えめだが、キウイらしい甘さと香りを強く感じる仕立て。こちらも粒感の感じられる天日塩のしょっぱさがクセになる味わいだ。レモン味よりも塩による味の変化をはっきりと感じられるので、食べていて楽しい。2つのフレーバー入りだから、飽きずに食べられるのも魅力的だ。
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『熱中対策ゼリー サイダー味』凍らせてもおいしい!【食塩相当量約0.18g/100g】
最後は、同じく天塩(兵庫県)の『熱中対策ゼリー サイダー味』(150g・希望小売価格 税込162円・2022年3月14日発売※期間限定)。環境省が推奨する塩分濃度0.1〜0.2%を満たした、水分と塩分(150gあたり0.27g)を同時に補給できるサイダー味のゼリーだ。
塩には同社の製品である「天塩」を使用。高知県の室戸海洋深層水と一緒に使うことで、マグネシウムやカルシウム、カリウムなど、ミネラルも同時に摂取できるバランスの良い仕立てとなっている。
パッケージは、アザラシが夏を満喫しているかわいいデザイン。ゼリーとしてそのまま食べられるが、凍らせることでシャーベットにして食べることもできる。少し溶けるのを待つ間、肌に当てて涼しめるのもこの商品ならではの良さ。
今回はせっかくなのでシャーベットでおためし。凍らせるとゼリーらしさはなくなり、文字通りシャーベットの食感となる。サイダーの甘くてさわやかな味がおいしい。炭酸はないので、サイダー風味のゼリーといったところ。
塩味はほとんどなく、奥の方でうっすらと感じる程度。その代わりというべきか、クエン酸が990mg入っているから、さっぱりとした酸味もあり爽快な気分を味わえる。冷たさと相まって清涼感を楽しめる夏にぴったりなゼリーだ。
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おいしく楽しく食べて塩分チャージ!
今回紹介した熱中対策食品は、味や食感などを工夫したものばかり。ちょっと変わった味わいが楽しめるから、すでに塩分チャージを意識している人にもおすすめだ。暑い夏を乗り切るために、積極的にとり入れていこう。
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photo by 尹 哲郎