【熱中対策】手のひら冷却アイテム3選『アイスバッテリー fresh』『手のひら おやすみん』『コールドチャージハンド』【使い比べ】
猛暑・酷暑と猛烈に暑い今年の夏を迎えて、注目を集めているのが「手のひら冷却」だ。体温調節のための血管が通っているため、そこを冷やすとスピーディーにクールダウンできるのだという。今回は「手のひら冷却アイテム3選」として『アイスバッテリー fresh』『手のひら おやすみん』『コールドチャージハンド』を使い比べてみたい。
手のひらを冷やして快適に暑さを乗り切るための専用アイテム3
最近ブームを呼んでいるのが、手のひらを冷やす熱中対策「手のひら冷却(手のひらクーリング)」。どちらも手のひらにAVA血管という体温調節をコントロールする血管が通っていることから、そこを冷やし、快適に過ごそうというもの。今回紹介するのはどれも手のひらを効果的に冷やしてくれるアイテム。順番におためししていきたい。
15℃の冷たさを一定時間持続できる高機能アイシング!
『アイスバッテリー fresh』を使ってみた
世界で初めて「手のひら冷却」に最適とされる、元インテル技術者による、体感15℃の冷たさを持続できる高機能アイシング技術「アイスバッテリー」を採用。テレビ・新聞などのメディアでも話題なのが、松浦工業(大阪府)『体感15℃ 手のひら冷却 アイスバッテリー® fresh』(1個入・155×105×25mm・希望小売価格 税込2,500円・発売中)だ。
成分は、水と塩化ナトリウム、ゲル化剤。カバーの材質は、ポリウレタンで保冷剤一体型。使い方はカバーのまま、冷凍庫に10時間以上冷やし、完全に硬化した状態で5〜10分常温においた後、カバーをしたまま直接手のひらに当てて使う。白い表裏どちらもヒンヤリだが、ロゴ入り面は断熱材入りで冷たすぎない。持続時間は1〜2時間が目安。
実際に記者が外出時に使ってみると、確かにロゴ面の方が気持ち良かった。AVA血管の冷やしすぎは逆効果で理想は12〜15℃と言われるので、15℃ キープは非常に理にかなっている。それでも冷たすぎると感じる場合は薄手のハンカチを巻いて使用するのがおすすめだ。
暑いからと言って、コンビニで「パピコ」を買い込み、むき身で握っていると手のひらが冷たすぎて辛くなることもあるが、この『体感15℃ 手のひら冷却 アイスバッテリー fresh』なら大丈夫。1個を交互に手のひらに当てて、暑い日でもかなり快適に過ごせた。触り心地もソフトで、結露は少なめ。
メーカーの一番のおすすめは、就寝時に持って寝る使い方だという。なぜなら熱帯夜などが原因でからだの内部の温度(深部体温)が下がらないと寝付きにくいからだ。実際に使ってみると、確かに寝付きが早かった気がする。起きたときにはどこかにいってしまっていたけれど、手にしばり付けて寝るのはダメだという。
繰り返し使用できる。使用後は中性洗剤で水洗いし、固くしぼった布で拭くことで繰り返し使用できる。日本製。カラバリはブルーとピンク。
メッシュベルトでしっかり手のひらに密着!
『手のひら おやすみん』
こちらは睡眠に特化したタイプ。最高の睡眠を追求する企業・ブレインスリープ監修。レック(東京都)『手のひら おやすみん』(左右の専用メッシュベルトと専用適温蓄冷剤2個入り・25×7cm・希望小売価格 税込1,580円・発売中)は、睡眠医学から生まれた発想で、手のひらを冷やすことで入眠を助ける製品とのこと。ただ当然、起きていても使える。
専用メッシュベルトはマジックテープ付きでサイズ調整が可能になっており、カバーはナイロン、ポリエチレン製。特殊技術により適温12℃を約20分間維持できる、シャープの適温蓄冷材・TEKION LABを使用している。約500回の繰り返し使用が可能で、中身は水、塩類、抗菌剤だ。
使い方は、付属の適温蓄冷材を冷凍庫に水平に置き、カチカチになるまで2時間以上冷やし、専用ベルトのバンド部分にセットしたら準備OK。『手のひら おやすみん』は2個セットなので両手に装着して使うことができる。
いきなり冷凍庫から出して使ってみると、小さめサイズなのにかなり冷たいので、表面が適温になるまで少し置くのがおすすめだ。いろいろ装着し直したりしているうちに、いつの間にか寝てしまった。もちろん起きたときでもしっかり手のひらにくっついていた。
外を歩きながら、ふと思いついてメッシュベルト側を手のひらに当てて装着してみたら、冷たすぎずに快適だった(メーカーはたぶん非推奨)。
ミズノによる夏のスポーツ観戦に最適なアイテム
『コールドチャージハンド』
夏のスポーツ観戦のお供にと、大手総合スポーツ用品メーカー・ミズノ(大阪府)が展開しているのが、『コールドチャージハンド[ユニセックス]』(左右の専用カバー2個入/付属保冷剤なし・80×105mm・希望小売価格 税込1,980円・発売中)だ。
この製品は専用保冷剤が付属していない。市販などの保冷剤を凍らせて、専用カバーに装着、手のひらにセットするための製品である。スーパーなどでもらってくる小型の保冷剤が家に余っているのなら、そのまま使用できる。
カバーの素材はよく伸び縮みするポリエステルとポリウレタン製。布マスクに近い触感だ。保冷剤のサイズもシビアに考える必要がなく、幅広いサイズの保冷剤がポケット部分に装着できる。
実際に使ってみると、外出時でも保冷バッグに予備の保冷剤を入れておけば、何回も手のひらを冷やせるところが便利だった。ただ装着感を良くしたいなら、くれぐれも保冷剤を凍らせるとき、平たくしておくのがおすすめだ。
カラーはブルーのみ。ユニセックスサイズだが、男性で指太めだと少し窮屈かも。保冷剤は付属していない。
入手はそれぞれ、オンラインストアや全国の小売店(※一部)などで可能だ。
photo by 尹 哲郎/Official images