押して出すより引いてみて! ノックの常識を変える『トッププルシャープ「topull S(トプルS)」』をためしてみた
シャープペンシルの芯は、親指でノックするもの。そんな常識を打ち破る次世代型シャープペンシルが登場した。それこそが『トッププルシャープ「topull S(トプルS)」』だ。押すのではなく、引いて芯を出す新構造になったことで、手首をひねらずスムーズに芯出しができるという。それにより、効率的かつ集中力をキープできる優れものというわけだ。気になるその使い心地をさっそくためしてみよう。
時短・手軽・集中力が落ちにくい! カラーは豊富な全8色
サンスター文具(東京都)は、文具、雑貨の企画から販売までを行う文具メーカー。アイデア文具やキャラクター商品を数多く手がけており、日常生活を便利に快適にするアイテムを多数発売している。
この度発売されたのは、これまでのシャーペンの使い方をがらりと変える次世代シャープペンシル『トッププルシャープ「topull S(トプルS)」』(0.5mm・11g・W148×H13×D10mm・8色・希望小売価格 税込396円・2023年8月発売)だ。
がらりと変わったのは、芯の出し方。従来のシャープペンシルは、後端をノックする方法だった。しかし『topull S(トプルS)』は、先端を2本の指で引っ張ってノックする「トッププル機構」が採用されている。
その最大のメリットは、ノックする際に手首をひねらずスムーズに芯出しできること。従来の方法では、シャープペンシルを持ち替えてノックし、また持ち直す工程が必要だった。しかし『topull S(トプルS)』は、ペンを持つ手のままでノックできるから、その手間がなくなったというわけ。
時短・手軽に行えるうえに、集中力を落としにくいといったメリットがあるのだ。仕事や勉強はもちろん、相手の言葉を書き留めるような速さが求められる場面で、とくに活躍してくれるシャープペンシルである。
カラーは全8色。シックなカラーのブラックやネイビー、おしゃれなくすみ(淡い)カラーが揃っている。マット感のある落ち着いた色合いなので、ビジネスの場面でも使いやすそうだ。
最小限の動きでノック可能
それでは気になる使い心地をたしかめてみよう。握り心地は一般的なシャープペンシルと大差はない。軸の太さは10mmと標準的。先端から後端まで凹凸のないスマートなフォルムだ。表面はプラスチック。フラットなマット仕立てで滑り止めがないので、筆圧が強い人には少し滑りやすいかもしれない。
ノックをする際は、2本の指を先端に引っ掛けてぐっと引っ張る。少し力が必要だが、手を持ち替えずに芯を出せた(人差し指と中指が想定されていると思うが、記者は中指と薬指の方がノックしやすかった)。最小限の動きで済むから、時間も明らかに早い。この手軽さを体感すると、これまでの動きはたしかに集中力を邪魔していたのだと実感する。思い返せば、芯を出す際に軽く深呼吸をしていたような…。
しばらく使ってみて気が付いたのは、持ち方によって向き不向きがあること。向いているのは、学校で習うようなスタンダードな持ち方で、先端~中央の方を持つ人。向いていないのは、ぎゅっと握り込むような持ち方や軸の後端を持つ人だ(持ち方を大幅に変える必要があるため)。
そのため、まずは自分の持ち方を確認して「トッププル機構」との相性をある程度見極めておくことがおすすめ。自分に合っていそうであれば、あなたの筆記活動を大いに助けてくれる良いパートナーとなってくれるだろう。
『topull S(トプルS)』は全国の⼤⼿量販店・⽂具専⾨店・オンラインショップで発売中。
photo by 尹 哲郎