【駅弁レビュー】震災復興と地域愛が詰まった特別な『浜べん』とは
JR常磐線は、東日本大震災と原発事故を乗り越え、2020年に全線の運転が再開した記念として、福島県エリアを通る常磐線沿線にちなんで『浜べん』(価格 税込1,480円)を誕生させた。その内容は、地元の食材と愛情がたっぷりと詰まった逸品となっている。
地元の食材と愛情がたっぷりと詰まった逸品
キュートなパッケージが目印となっている「浜べん」の最初の特徴は、そのパッケージデザインだ。常磐線沿線の各地がイラストで美しく描かれ、購入者に地域の魅力を伝えている。また、沿線の名所案内も掲載されており、食事を楽しみながら、次に訪れたい地域の観光スポットを知ることができるのだ。
海の恵みと地域の魅力が詰まっている「浜べん」は、地域特有の海産物と風土が反映され、バリエーションが豊富。「常磐もの」と呼ばれる地元の海産物をふんだんに使用した駅弁の魅力に迫ってみよう。
蓋を開けると、センターに陣取っている「うにの貝焼き」が目に留まる。それにしても、色とりどりでバリエーションが豊富だ。
【おしながき】
・鮭いくらご飯
・牛しぐれ煮ご飯 錦糸玉子
・うにの貝焼き
・さんまみりん干し
・めひかりの唐揚げ
・ほたてひもの唐揚げ
・わかめの唐揚げ
・かつおおろし煮
・さつま揚げ
・煮物(人参、椎茸)
それではさっそく食べたレビューをしていこう!
多くの食材を楽しめるボリューム満点弁当
最初に目を引くのは、いわき名物の真髄「うにの貝焼き」。ホッキ貝の貝殻にふんだんに盛られたうには、香りが良くほのかな苦みと品のある濃厚な味わい。とても贅沢な一品である。
「かつおおろし煮」は、肉厚で食感が良く、塩見が効いてご飯が進む!
「さんまのみりん干し」は、さんまの脂と、みりんの甘さ、ほのかな酸味がマッチした一品。
「めひかりの唐揚げ」は、とても印象に残った食材だ。さくっとした食感で、小さめながらも味は濃厚、唐揚げにすることで一層風味が引き立っている。ほんのりと甘く、肉厚のめひかりが2匹も入っており、納得の満足感が得られる。
「ホタテひもの唐揚げ」は、まさに珍味。酒の肴としても最適だ。
駅弁においては珍しい「わかめのから揚げ」。噛むほど深い味わいが楽しめる。
厚みたっぷりの「さつまあげ」は、煮物とともに多様な食材として彩を添えている。最後にご飯も見逃せない。
「鮭いくらご飯」では、新鮮な魚卵の食感と鮭の深い味わいの2種類が楽しめる。
一方、「牛しぐれ煮ご飯」は、甘ダレの牛肉にふんわりした錦糸玉子の組み合わせが魅力だ。「鮭いくらご飯」とは対照的な、心地よいアクセントとなっている。
「浜べん」の魅力は、多層的であり、多くの食材を楽しむことができる点だ。そして、福島県と常磐線沿いの地域の「食」、「文化」、そして震災からの復興を願う「人々」との素晴らしい架け橋となっている。
ぜひ一度、手に取ってみて欲しい!
購入は常磐線・磐越東線「いわき駅」にて。
その他、泉駅、湯本駅、オンラインサイトでも購入可能だ。
photo by おためし新商品ナビスタッフ