【2023新酒ワイン】山梨県勝沼最古のワイナリーの新コンセプト!『甲州』『マスカット・ベーリーA』を飲んでみた【日本ワイン】

 

秋から冬へと変わるこの時期は、新酒ワインが多く解禁されるシーズン。日本のワイン産地として有名な山梨県からも多くの新酒が発売される。2023年勝沼最古のワイナリーから発売されたのは『甲州』『マスカット・ベーリーA』。山梨県勝沼町周辺地域で収穫したぶどうを使った日本ワイン(純国産)だ。どちらも軽い飲み口と飲みやすい味わいに仕立てたという。その気になる出来栄えをおためししてみよう。

 

2023年は気軽に飲めるやや甘口テイスト

シャトー勝沼(山梨県)は、2027年に創業150周年を迎える日本最古のぶどう栽培の歴史を誇る勝沼最古のワイナリー。自園の畑を持ち原料ぶどうの栽培からワイン醸造、販売まで一貫して行っているワイナリーだ。

2023年に満を辞して解禁されたのは白ワインの『甲州』と赤ワインの『マスカット・ベーリーA』(共に2023年11日3発売)。どちらも山梨県産ぶどうを100%使用した日本ワインだ。

 

コンセプトは、日常であまりワインを飲まなかった人でも気軽に楽しめる、とくに女性にとって口当たりがよく飲みやすい新しいテイスト。コーヒースタンドやカフェのような空気感で楽しめるように、ラベルデザインも構築したようだ(2種以外にも、同社が発売する2023年ワインに共通)。

 

『甲州』

はじめにおためしするのは、甲州ぶどうを原料にした白ワイン『甲州』(アルコール分11%・750ml瓶・希望小売価格 税込1,870円・2023年11日3日発売)。甲州ぶどう本来の酸味と渋みをほのかに生かし、軽い口当たりのフレッシュ&フルーティな味わいになったという。

ラベルは花束を持ったオシャレ女子のイラストが描かれたイエローベースのデザイン。ワイン=大人という印象があるが、大学生くらいでも気軽に飲めるよう日常感のあるラベルだ。

グラスに注いで、香りを確認すると、りんごのような甘酸っぱさ。口に入れると、とてもやさしい甘さをはじめに感じ、舌になじむような軽い口当たりで飲みやすい。

中盤になると少しずつ酸味が際立ってきて、ぶどうらしいキュッとした味わいへと表情を変える。渋味もほんのりとあり、ちょっと大人な一面も垣間見えた。余韻には酸味が強く残り、レモンをなめたような引き締まり具合がある。オリーブオイルやチーズなど、フランス料理とのマリアージュがおいしそうだ。

 

『マスカット・ベーリーA』

続いては、マスカット・ベーリーA種を原料に醸造した赤ワイン『マスカット・ベーリーA』(アルコール分12%・750ml瓶・希望小売価格 税込1,870円・2023年11日3日発売)。マスカット・ベーリーA種の爽やかな酸味とほのかな渋みを感じられるまろやかな味わいになったという。ライトボディの飲み口は、果実のフレッシュさもある軽快な印象を与えるようだ。

パッケージはお出かけ中の青年が描かれたパープルベースのデザイン。かしこまった印象がなく、気軽な印象を受ける。まさに日常の中で気軽に飲んでいいような雰囲気を与えてくれる。

香りは華やかでイチゴのような香り、べっこう飴のような甘さを感じる。名前の通り、ベリー系かと思いきや、酸味は柔らかくフルーティらしさがある。色はかなり薄めだが、これはマスカット・ベーリーAがそもそも色素が薄いからなのだそう。

 

だが、口に含んでみると酸味が一番に感じられる。ライトボディらしい飲みやすさがありつつも、少し尖った酸味が最後まで続く味わいだ。コーヒーで例えるなら、浅煎りのアメリカンコーヒーのような感覚。すっきりと飲みやすいが、印象はしっかりと残していく。

渋味や甘みもところどころ感じられ、酸味一辺倒というわけでもない。まるでぶどうを皮つきで食べているような立体感のある味わいが楽しめた。幅広いジャンルの料理と合わせやすそうだが、魚の塩焼きなどの日本食とも相性がよさそうだ。

2023年のシャトー勝沼のワインは、飲みやすさがポイント。どちらも軽い口当たりで舌になじむおいしさだった。勝沼最古のワイナリーの最新の味を確かめてみてはいかがだろうか。

 

全国のスーパーのお酒売り場、シャトー勝沼の通信販売で発売中。

 

公式サイトはこちら

 

※お酒は20歳になってから楽しもう

 

記者

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森脇 学

20代男性。工学系出身ライター。食品・工学・アニメ・漫画と幅広い知識を活かして執筆中。関東住まい。

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