【ソースの到達点】3年熟成が味わい深さを引き立てる『クライマックス3年仕込みウスターソース』
食卓の最後の味付けに欠かせないウスターソース。これ1つで食事のレベルを1段も2段も引き上げてくれる魔法の調味料だ。『クライマックス3年仕込みウスターソース』は、通常よりもはるかに長い3年以上もの期間熟成を行った特別なウスターソース。長期熟成でしか引き出せない、その華やかな香りと深い味わいを、とんかつとハンバーグでおためし!
3年仕込み×クラシカルな味づくりが作る特別な熟成ソース
2023年に創業100周年を迎えたオリバーソース(兵庫県)は、とんかつソースやお好みソースなどを製造する調味料メーカー。関西では有名な「どろソース」を作る老舗ソース屋だ。
今回注目するのは、その「どろソース」の元となるウスターソースのほう。一般的にウスターソースは熟成なし、または熟成させても数か月程度で出荷されるが、『クライマックス3年仕込みウスターソース』(350g・希望小売価格 税込756円・発売中)は、その名の通り3年もの熟成期間を経て出荷される特別なソース。
毎年1月7日に厳選された国産の野菜・果実(トマト、たまねぎ、りんご、にんにく)とたっぷりの香辛料を煮込み、3年以上にわたり熟成させ、さらにその上澄みだけを使用する「3年長熟成製法」で作られている。風味や旨味が増し、口当たりも丸くなるのだそう。
また、赤ワイン、米酢、米黒酢などの昔ながらの調味料を使ったクラシカルな味づくりがされているのも特徴。
とんかつ:何層にも重なる華やかな風味。コク深くやさしい味わい
早速気になるその味をたしかめてみよう。まずはソースの味を素直に味わうために、とんかつにかけてみた。
と、すでにこの時点で『クライマックス3年仕込みウスターソース』のすごさが分かった。香りの力強さがまるで違う。香辛料や果実などの華やかな香りが溢れんばかりに湧き出てくるように広がり、これだけで甘味や酸味を舌で味わっているみたい。嗅ぐたびにいろんな香りが発見できるほどに層も厚い。
さぞ濃厚な味わいなのだろうと思い、たっぷりとソースのかかったひと切れを食べると、これが意外にもとても上品な味わい。塩味や酸味の角がほとんどないやさしい口当たりで、とんかつに溶け込んだかのように馴染んでいる。
だが、けっしてあっさり控えめという意味ではなく、甘さや塩味、旨味という1つの言葉では表せないほどのコク深い味。とくにすごいと思ったのは酸味で、甘くまろやかなのに全体を引き締め、野菜や果実、香辛料のふくよかさを引き立てるような味わいだ。
余韻には心地よい華やかな風味がしばらく続く。これほど力強くやさしいソースは初めて。3年仕込み、クラシカルな味づくりだからこそ表現できるおいしさだろう。
ハンバーグ:デミグラスソースの質を数段引き上げる調和した味わい
続いては、ハンバーグのデミグラスソースに『クライマックス3年仕込みウスターソース』を使ってみよう。レシピは次の通り。
- しょうゆ大さじ2
- 砂糖大さじ2
- クライマックス3年仕込みウスターソース大さじ2
- ケチャップ大さじ4
- 酒大さじ3~4
上記を肉汁や油が残ったフライパンに入れて、弱火で煮立たせれば完成。今回は記者宅にあった中濃ソースでもデミグラスソースを作り、味の違いをたしかめてみた。
「これは凄い…」思わず言葉がこぼれてしまうほど違いがわかる。
『クライマックス3年仕込みウスターソース』を使ったデミグラスソースは、ソース特有のツンとした強い酸味がなく、ひと口目からハンバーグの味わいとソースの旨味が一体となっていて味の完成度が段違い。香味野菜の旨味が表れて肉の味わいが広がる。
その後も、肉の旨味を引き出しながらもベースには甘くやさしい酸味がしっかりと感じられ、デミグラスソースの質を数段引き上げているのが分かる。華やかな風味はデミグラスソースでも分かるほど溢れており、その層の厚さを感じさせてくれた。
たかがソースと侮るなかれ。3年仕込みクラシカルな味わいは、いつもの食事の質を底上げしてくれる特別なおいしさだ。オンラインストア、一部地域の量販店で発売中。
なお、『クライマックス3年仕込みウスターソース』
photo by 尹 哲郎