【豆乳5種飲み比べ】豆乳の進化を実感! 無調整豆乳から調整豆乳までそれぞれの特徴をレビュー
『特濃調整豆乳』濃く、まろやか(キッコーマン)
コレステロールが気になる方へおすすめの、特定保健用食品(トクホ)の調整豆乳だ。
血清コレステロールを低下させる働きがある。
さらに、日本人間ドック健診協会推薦の商品で、健康志向がより強い点も特徴だ。
飲んだ感想としては、口当たりは「特濃」というほど濃い印象ではなかったが、飲み口はとてもまろやか。しかし、後味にはかなり濃厚さを感じられた。ややしつこさを感じたため、一度にたくさん飲みたいとは思わないが、200mlの量でちょうど良いと感じた。
『オーガニック成分無調整豆乳』有機大豆100%使用(トップバリュ)
有機大豆を100%使用したオーガニックの成分無調整豆乳だ。有機大豆とは、農薬や化学肥料を使用せず栽培された大豆のことを指す。その他にも厳しい条件を満たす必要があるが、安全性が高く、大豆に含まれるイソフラボンやたんぱく質などを自然な形で摂取できるのが利点だ。
シンプルなパッケージも印象的。
販売者はイオンだが、製造は「ひとつ上の豆乳」と同じマルサンアイが行っている。
飲んだ感想は、かなり水っぽく、非常にすっきりとしている。一般的な豆乳のイメージであるまろやかさや甘さはほとんど感じられないが、大豆の風味を活かしたナチュラルな仕上がりと言える。好みが分かれるかもしれないが、156円(税込)というリーズナブルな価格と、健康面でのメリットもある点が素晴らしいと感じた。
調製豆乳、無調製豆乳それぞれの特徴を知って選ぼう
今回のレビューを通じて、豆乳にもさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持っていることが分かったが、最後にパッケージに記されている大豆固形成分の割合について触れておきたい。
大豆固形成分とは、豆乳に含まれる大豆由来の可溶性および不溶性の物質を指す。豆乳の濃度や栄養価、味、質感に影響を与え、主にたんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン、イソフラボン、そしてサニポン(抗酸化作用を持つ成分)などが含まれている。
さらに、大豆固形成分の割合と規格は食品衛生法で決められている。
1.無調整豆乳(大豆固形分8%以上)
2.調整豆乳(大豆固形分6%以上)
3.豆乳飲料(大豆固形分4%以上)
この規格により、豆乳の濃度や栄養価が一定の基準を満たしていることが保証されている。
今回、5種類の豆乳を試してみた感想として、「調整豆乳だから大豆の臭みがなく飲みやすい」「無調整豆乳は飲みにくい」といった一般的なイメージとは異なる商品が多かったと感じた。それだけ豆乳の製法が進化し、それぞれの長所や短所を補った商品が増えているということだろう。どれを美味しいと感じるかは完全に個人の好みによるものだ。少しでも参考になれば幸いだ。
photo by おためし新商品ナビスタッフ